守破離“という考え方があることをご存じでしょうか?

武道や茶道、書道など、およそ”“と名の付く日本独自の文化や
それこそ芸術やスポーツに至るまで、
その分野で一人前になるための修行の過程を言い表した言葉です。

どの分野でもあっても、
独学で一人前になれる可能性は限りなく低いです。

考えてみれば明らかですが、
誰から何も教わらず柔道で日本一になれるでしょうか?
誰から何も教わらず将棋で名人になれるでしょうか?
誰から何も教わらずプロ野球選手になれるでしょうか?

ほとんどのケースで師匠のような存在がいて、
その方から学ぶことから始まり、
その後に修行し、鍛錬しているはずです。

そういった意味では、どのような師匠と出会うのかは結構重要でしょう。

なぜなら、師匠との出会いで、師匠からどのようなことを学ぶかで
その後の自分の方向性がある程度決まってくるからです。

師匠の思想が
攻め重視なのか、受け重視なのか、
革新的なのか、保守的なのか、
それがそのまま自身の思想につながってくるからです。

よって、師匠という存在が自分で選べるのなら選んだほうが良いのですが、
でも…そもそも、まだ未熟者の自分に
どのような師匠が良いのか
なんて分からないケースも多いです。

なので、フィーリング的なものになるでしょうが、
それでも、師匠に従い、師匠から学ぶという思想自体は、
できるだけ最短でその道を究めるためには必須項目になります。
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守破離とは

師匠でも監督でもコーチでも先輩でも、呼び名は何でも良いですが、
以下では分かりやすく師匠という表現に統一します。

まず最初に師匠から教わり、
守破離という段階を経て一人前になります。

順番的には、”“から始まり、次に”“へ移行し、最後に”“です。

守とは

どの分野でも『型』と言うものがあります。

型とは、基本動作、基本方針と言い換えることもできますが、
師匠から型を教えてもらい、その型を守り、
体に染み込ませるくらいに繰り返し練習することから始まります。

それこそ、何も考えなくても自然とその『型』が出てくるように、
余計な我流が顔を出さないくらいになるまで確実に身に着ける段階です。

土台になる”基本”の部分であるとともに、
ここが最も重要な段階でもあります。

破とは

基本を繰り返していくうちに、
自分なりの改良点というか
自分により合った方法が見えてくるでしょう。

そこで、自分なりに創意工夫し、既存の『型』を破ることで
更なるレベルアップを図っていきます。

あくまでもベースとなる守がありきで、
“応用”に相当する段階になります。

離とは

師匠から教わった『型』、自分で見出しだ『型』に精通すると、
その道の”本質“というものが見えてきます。

ここまでくると、既存の型に囚われる事なく、
ただ本質にフォーカスするのみとなり、
型から離れて独自の道を新たに切り開いていくことになります。

師匠と弟子という関係性も終わり、
自分なりの新しい流派を作っても良いでしょう。

ここまでくると、道を究めたと言っても良く、
“独立”に相当する段階です。
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トレードでも守破離は重要

トレードでも守破離の考え方は必須ですが、
そもそも身近にトレードの師匠なんて存在しない方が大半でしょう。

そこで重要な役割を果たすのがFX商材です。

トレードにおける勝ち方、考え方をまとめたFX商材は
教えを乞う師匠になり得る存在です。

もちろん、有益な情報商材に限りますよ。
評判の悪い、中身がスカスカのFX商材は論外です。

そういった意味では、
私がこのブログで紹介しているFX商材は
どれも師匠になり得るものだと確信しています。

以下では、FX商材で学ぶ際の守破離を説明します。

トレードにおける守とは

我流を封印しFX商材に書かれていること、語られていることを
そのまま素直に実行することが重要です。

多少なりともトレードを経験すると、
自分なりの癖、偏向が身に付いてしまっているものです。

そうした癖を封印し、もしくは洗い流し、
ただただそのFX商材を信用し、徹底的に真似て繰り返し学習していきます。

こうして基本を学び、『型』を学んでいきます。

トレードにおける破とは

FX商材を愚直に学び、トレードを繰り返していくと、
自分なりの改良点というか
自分により合ったロジックが見えてくるでしょう。

「MACDよりもRSIの方が良いのでは?」
「利確はもう少し引き伸ばした方が良いのでは?」
「4時間足のトレンドも加味したほうが良いのでは?」
等々。

そこで、自分なりに創意工夫し、既存の手法を改良、修正することで
更なるレベルアップを図っていきます。

トレードにおける離とは

期待値>1が実現でき、FXに長年携わってくると、
トレードにおける”本質“というものが見えてきます。

ここまでくると、既存の手法に囚われる事なく、
ただ本質にフォーカスするのみとなり、
手法という型から離れても十分に利益を出し続けることができるようになります。

FX商材からの学びも終えて、
自分流のオリジナルの手法を構築しても良いでしょう。

ここまでくると心技体の全てが揃った一流の専業トレーダーレベルです。
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私も守破離を経験してきました

もちろん私も守破離という思想を身をもって実践してきました。

私の場合は「FXビクトリーメソッド」というFX商材によって
『守』を学んでいきました。

過去にも何度か書いていますが、
FXを始めた当初、運良く「FXビクトリーメソッド」に出会い、
その濃密な内容に驚き、ワクワクし、
一生懸命に繰り返し学習したことを今でも覚えています。

私のトレード戦略、トレード戦術、トレード論の根幹は
今でも「FXビクトリーメソッド」です。

特に”環境認識の重要性“を教えてもらえたことが
その後の私のトレード人生に大きく影響を与えたと言って良いでしょう。

この時点で既に期待値>1が実現できていましたが、
トレードを繰り返していくうちに、
更なるスキルアップを目指したくなって、
別のFX商材での勉強も始めるようになっていきました。

そのFX商材が「マーフィーのFX投資術」であり、
FXB-Manual」でもあります。

マーフィーのFX投資術」からは押目買いや戻り売りのタイミングを学び、
FXB-Manual」からはより具体的なブレイク手法を学び、
自身の手法の精度を高めていきました。

こうして複数のFX商材を融合させた手法を構築しましたが、
この時点で『破』の段階に進んだと言えるでしょう。

その後、何年も経過して今に至るわけですが、
僭越ながら自分なりの”トレードの本質”というものが見えてきました。

私が考えるトレードの本質とは
トレンドに乗ること
です。

極端な話、
環境認識を行って今がトレンド状態であると認識できれば
それに乗りさえすれば良いだけです。

多少エントリーのタイミングが間違っても、
多少ストップの位置がズレていても、
トレンドに乗ってさえいれば、トレンドが助けてくれて、
トータルでプラス収益にしてくれます。

インジケーターも要らず、裸のローソク足の並びだけに注目し、
視覚的にトレンドだと分かればそれに乗るだけで良いのです。

こうした心境になれた時点で
『離』の段階で進んでも良いのかもしれませんが、
今の私は『破』のままでも十分に満足しています。
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『形無し』にならないようにしましょう

初心者ほど自分で編み出した手法に拘る傾向にありますが、
そんなことはナンセンスでしかありません。

まぁ、トレードを趣味と見なしているのなら、
利益を度外視して、ただ楽しみたいのなら、
オリジナルの手法で相場に立ち向かっても良いでしょう。

しかし、私たちの第一の、そして、最大の目的は相場で利益を上げることです。

そのためには既に稼いでいる師匠(FX商材)を見つけて
そこから教えてもらうのが最短距離になります。

そして『守』が最も重要度が高いと認識すべきです。

トレードで稼げるようになった人は、
誰もが『守』の段階を経てから、『破』⇒『離』へと進んでいきました。

あなただけが誰からも何も学ばずに、
いきなり『破』や『離』の段階に進み、
縦横無尽に相場から利益を取り続けることなんて100%不可能でしょう。

『守』を身に付けたトレーダーが何事にも囚われずに相場に向かうのと、
『守』を身に付けていないトレーダーが何事にも囚われずに相場に向かうのは、
全くの別物、別次元です。

『守』を会得し『型』がある人間が『型』を破ると『型破り』と表現され、
『守』を会得せず『型』がない人間が『型』を破ると『形無し』と表現されます。

ほとんどのトレーダーは『形無し』です。
私達が目指すべきは『型破り』です。

PS.
孫悟空の『守』は亀仙流ですが、
そこから更に修行を続け、界王神に教えてもらったり、
ウィス様に教えてもらったりして
次々と自分の型を破り続けています。

まさに型破りですね。