トレードで稼ぐようになるためには多くの時間と努力が必要になります。
これは紛れもない事実です。
まず、過去チャートを使って有効そうな手法を考える必要があります。
テクニカル指標などを用いて自分で手法を構築するんですが、
その際には、過去チャートでの検証を何百回、何千回と繰り返すことになるでしょう。
そして、その結果をノートにとって記録し、統計を取って、
手法の弱点を知り、自分の弱点を知り、
それらを改善してブラッシュアップした手法で改めて過去チャートで検証し直す。
ある程度上手くいくようになったらデモトレードを行い、
動いているチャートでのトレードをすることによる手法のブレだったり、
メンタルのブレを認識してそれらを改善していく。
こうした作業を何ヶ月も、人によっては何年も繰り返すことで
ようやく勝てるようになってくる厳しい世界です。
(もしかしたら…何も勉強しなくても何の努力もしなくても、
すぐにトレードで稼ぐことができる人がいるかもしれませんが、
そんな人は、極々々々々々々一部であって、
おそらくそれは “あなた” ではないはずです)
しかし、単に勝つだけだったら、何も勉強しなくても、何も努力しなくても
トレードでは普通にできてしまうのも紛れもない事実です。
FX用語を覚え、チャートソフトの使い方を覚えただけで、
適当に勘だけでトレードしても勝ててしまいます。
ですが、それが誤解を生む原因となります。
「私は特にトレードについて勉強していないけど勝てることもある。
時には3連勝4連勝することだってある。
もしかしたら、ちょっとしたコツ/テクニックを覚えさえすれば
トレードって簡単に稼げるようになるのでは?」
意識するしないに関わらず、誰もがこのような思考になる時期があるものです。
それが故に、トレード歴の浅い初心者だと、
トレードに関する情報に対して無知、無防備であることも多く、
ネット上に流れてくる「トレードで楽して稼げる」系の広告につい興味を持ってしまいます。
「短期間で大儲けできる手法」
「初心者でも簡単です」
「自動ツールでほったらかしで稼げる」
といった魅力的なコピーライティングに惹かれてしまい、
「もしかしてこれって本当かも?」
「これが私の望んでいたちょっとしたコツ/テクニックではないか?」
と、つい信じてみたくなりますが…
トレード歴十数年の私のこれまでの経験で判断すると、
こうした広告のほとんどは嘘、誇張の類いのものであり、信じるに値しないものばかりです。
トレードって単発的に利益を出すだけなら簡単ですが、
継続的に利益を出し続けるには多くの時間と努力が必要であり、
こうした広告、ブログ、記事、ニュースは、
初心者の知識不足や楽して稼ぎたいという潜在的な願望につけこんで、
自身のセミナーやサービスなどが置かれているLINEなどに誘導し、
高額な商品を売りつけることを目的としているケースがほとんどです。
よって、残念ですがそこにはあなたの望んでる”コツ/テクニック“は存在しません。
そして、断言します。
トレードには楽して稼げる方法は存在しません。
地道に努力を続けるしかないんです。
…しかし…
“楽して稼ぐ方法“は存在しませんが、
““なら存在します。

効率的に稼ぐ方法ならトレードの場面場面でいくらでも存在する
「どういうこと?”楽して稼ぐ”と”効率的に稼ぐ”のどこが違うの?」
まず言葉の定義を明確にしておきましょう。
「楽して稼ぐ」とは、
肉体的な負担が少なく、且つ、精神的なストレスも少なく、
労力や時間をかけずに専門的な知識や高度なスキルも必要とせずに収入を得ることです。
「効率的に稼ぐ」とは、
専門的な知識や高度なスキルを活用して、
できるだけ少ない時間と労力で、投入したコストに対して最大限の収入を得ることです。
明確に違います。
FXは誰でも簡単に気軽に始めることができますが、
だからといって、誰でも簡単に気軽に利益を出すこととはイコールではありません。
「楽して稼ぐ」ことが本当なら誰でもFXをやって、
誰もがお金持ちになっているはずですが、
実際には9割の個人トレーダーが負けている厳しい世界です。
よって、「楽して稼ぐ」という発想、誘惑は一切断ち切ってください。
そして、「効率的に稼ぐ」という発想に切り替えてください。
「効率的に稼ぐ」方法ならトレード学習の場面場面で幾らでも存在します。

先にトレード学習の一般的な流れを書きましたが再掲します。
『まず、過去チャートを使って有効そうな手法を考える必要があります。
テクニカル指標などを用いて自分で手法を構築するんですが、
その際には、過去チャートでの検証を何百回、何千回と繰り返すことになるでしょう。
そして、その結果をノートにとって記録し、統計を取って、
手法の弱点を知り、自分の弱点を知り、
それらを改善してブラッシュアップした手法で改めて過去チャートで検証し直す。』
これをそのまま何のアイデアもなく何の効率化も考えずに愚直に実行しても良いですが、
それだとかなりの日数、年月がかかってしまいます。
これらの場面場面で効率化を考えてみましょう。
例えば、
“過去チャートを使って有効そうな手法を考える“については、
トレードに関する書籍を購入すれば、もしくは、トレードに関する商材を購入すれば、
初めから期待値の高い手法がその書籍内に、その商材内に紹介されているケースが多いので、
その手法をそのまま使うこともできますし、
その手法をベースにして自分に合ったオリジナルの手法を改良構築することもできます。
FX初心者が何も手掛かりのない状態から手法を構築する苦労、年月を考えれば、
熟練者が既に構築した手法を書籍、商材から学んだほうがよっぽど効率的です。
例えば、
“過去チャートでの検証を何百回、何千回と繰り返すことになるでしょう“については、
MT4を使ったトレード検証ツールとして有名な
『MT4裁量トレード練習君プレミアム2』や『Trade Trainer』を利用することで、
いくらでも好きなだけ検証を繰り返すことができるようになります。
FX初心者が手動で一つ一つのトレードを検証する苦労、年月を考えれば、
世界標準のMT4を利用したトレード検証ツールを使って、
通常の何倍速ものスピードで疑似トレードを繰り返す方がよっぽど効率的です。
例えば
“その結果をノートにとって記録し、統計を取って“については、
ノートとペンで直接書き込んでメモするよりは
パソコン内でのエクセルを使って書き込む方が時間短縮に繋がります。
獲得PIPS、損失PIPS、勝ち数、負け数などから勝率やPFを計算する際、
ノートの数値を見ながら電卓を使って手動で計算するよりも、
エクセル内のマクロ、関数、VISUAL BASICなどで計算したほうが
はるかに早くて正確であり、よっぽど効率的です。
このような効率化を行うことで、
効率化を行っていないトレーダーとの作業スピードの差は、
何十倍、何百倍と違ってくるでしょうし、しかも、
量だけでなく、質的にも何十倍と濃いものになっていきます。
これらを踏まえて、
“楽して稼ぐ方法”を探し続け、追い求めたトレーダーと、
“効率的に稼ぐ方法”を探し続け、追い求めたトレーダーとでは
どちらが早く勝ち組トレーダーに近づけるでしょうか?
火を見るよりも明らかですね。
FX歴が浅いトレーダーだと、
「もしかして自分の知らない所に”楽して稼げる方法”が隠されているのではないか?」
と一縷の望みを持っているかもしれませんが、
そんな方法が見つかる確率は宝くじで1等が当たる確率よりも低いので早めに諦めましょう。
もう一度書きます。
「楽して稼ぐ」という発想、誘惑は一切断ち切ってください。
「効率的に稼ぐ」という発想に切り替えてください。
そのほうが勝ち組トレーダーに近づきます。



