トレードで利益を上げるためにはトレンドに乗らなければいけません。
その為に各自トレーダーは自分でトレンドの定義を考えて、
できるだけベストなタイミングで押目買い/戻り売りができるよう努めているわけですが…
そもそも、”トレンド“って一律的に規定されているものではありません。
一口にトレンドと言っても、その種類は様々で…
高値安値が綺麗に並んだ分かりやすいトレンドもあれば、
押目や戻りを付けずに急激に上昇し続けるトレンドもあれば、
ジリジリとゆっくり上昇し続けるトレンドもあれば、
大きな波動を繰り返しながらのトレンドもあります。
当然ながら、これらトレンドに”固定された一つの条件“だけで乗ることは不可能です。
逆に、”固定された一つの条件“だけで乗ろうとすると、上手くいきません。
例えば、
MA20が継続的に上向きで、その上に価格が位置している時を上昇トレンドと定義する。
そして、MA20付近まで価格が調整で下げてきて、そこから反発してきたら押目買いをする、
という手法を用いたとしましょう。
この場合、
今のトレンドがMA20に沿って上昇しているタイプだったら上手くいくでしょう。

しかし、今のトレンドがMA5に沿って急激に上げているタイプだったら、
“押目待ちに押目無し“状態になり、上昇トレンドにも関わらず、エントリーできなくなります。

また、今のトレンドが大きな波動を描きながら上昇しているタイプだったら、
MA20にまで価格が下がったタイミングで押目と判断してロングエントリーしても、
そのまま価格は下がり続けてしまい、ストップにヒットしてしまうこともあるでしょう。
そして、その後に反転上昇し、上昇トレンドでロングしたにも関わらず、
損切りで終わるという悔しい思いになることも。

こうしたケースは誰もが経験することですが、適切な対処方法はないのでしょうか?
トレンドの種類を見極める
まず、今始まろうとしているトレンドが(今見ているトレンドが)
急激なトレンドなのか、標準的なトレンドなのか、ゆっくりとしたトレンドなのか、
トレンドの種類を見極める必要があります。
そこで一つの考え方として、
複数のMAを同時に表示する戦略を提案します。
本戦略の骨格は以下です。
- MA10,MA20,MA50,MA100,MA200をチャートに表示する
- MA100,MA200の向きに仕掛けることを基本とする
- 押目/戻りに注目し、どのMAで反転しているか確認
- そのMAで再度の押目/戻りを付けたらエントリー
チャートを使って解説します。
MA200は赤色ライン、MA100は緑色ライン、MA50は黄色ライン、
MA20は青色ライン、MA10は白色ラインです。

まず、環境認識的な大きな流れを判断する方法としてMA100,MA200の向きを確認します。
理想的には、MA200<MA100で、どちらのMAも上を向いており、
その上に価格が位置している時にロングを狙いますが(ショートは上下対称)、
どの程度厳密に判断するかは個人に依ります。
上記ではMA100,MA200は上を向いており、更にその上に他の短期のMA群が位置しているので、
上有利、ロングを狙う場面となります。
そして、次に何を見るのかというと、
押目の位置に注目します。
上記では、○で囲ったMA50の場面で押目になっていますね。
つまり、このトレンドはMA50に沿ったトレンドだと判断できるわけです。
ここでは止まった過去チャートで示していますが、
実際の動いているチャートでは、できるだけ早い段階で押目を見つける必要があります。
上記チャートだったら、最初の○のところで押目を確認したら、
「このトレンドはMA50に沿ったトレンドになるかもしれない」
と認識して、次のMA50と価格のタッチを監視して、
そこから反転上昇しだしたら押目買いロングを実行します。
押目の確認と、再度の押目でのエントリーはできるだけトレンドの早い段階で行うほうが有利です。
上記チャートでは全部で4ヶ所に○を付けましたが、
当然ながら後半に行くにつれてその後のトレンドの伸びは期待できなくなります。
まとめると、
複数のMAを表示して、今のトレンドがどのMAで押目/戻りを付けるのかを確認し、
次に同じMAとのタッチ後に反転したらその押目/戻りでエントリー
です。
名付けて
Multi_MA_Trend_Strategy
です。
Multi_MA_Trend_Strategyのサンプル
上記1つだけのチャートだと分かりにくいと思いますので、
以下では他のサンプルチャートも掲載しておきます。
Multi_MA_Trend_Strategyはどの通貨ペアでもどの時間足でも用いることができます。
ドル円15分足

最初の○でMA20(青色ライン)で押目を付けたことを確認、
次の○で再びMA20(青色ライン)とタッチし、そこで反転上昇したらロングする。
ドル円15分足

最初の○でMA50(黄色ライン)で戻りを付けたことを確認、
次の○で再びMA50(黄色ライン)とタッチし、そこで反転下降したらショートする。
ポンド円1時間足

最初の○でMA200(赤色ライン)で戻りを付けたことを確認、
次の○で再びMA200(赤色ライン)とタッチし、そこで反転下降したらショートする。
ユーロ円30分足

最初の○でMA100(緑色ライン)で戻りを付けたことを確認、
次の○で再びMA100(緑色ライン)とタッチし、そこで反転下降したらショートする。
豪ドル円5分足

最初の○でMA10(白色ライン)で押目を付けたことを確認、
次の○で再びMA10(白色ライン)とタッチし、そこで反転上昇したらロングする。
ご自身で様々な通貨ペアの様々な時間軸で確認してみてください。
このようなチャートパターンは幾らでも見つけることができます。
この戦略、結構効くと思いませんか?
今回は決済については触れません。
決済に関してもMAを使ったり、または、ダウ理論を使ったりするなど、
色々検証してみると面白いですよ。



