先週金曜日のEURUSDの15分足チャートです。
私は、黄色い矢印で示した陽線で、
押目買いのロングエントリーをしました。
しかし、その後はなかなか直近の高値を抜ける事ができず、
狭い持合相場に移行してしまいました。
3時間弱ほど、エントリー値付近でただ上下動するだけで、
方向性がない状態が続きました。
初心者の頃の私なら、こういう状態になってしまった時には、
いつもドキドキしていました。
チャート画面に張り付き、
「お願いだから上がってくれー!」
と念を送っていたでしょう。
しかし、今ではこんな持合に捕まったとしても、
ほとんど何も感じない精神状態になっています。
パソコンにかじりつく事もなく、
他の作業をしながら、適当にチラチラ確認するだけです。
その後、21時台になってから、
ようやく直近の高値を抜ける動きとなりました。
初心者の頃の私なら、長く続いた持合にしびれを切らして
「やっと利益確定ができる!」
と思い、たった10PIPS程度の利幅でさえも、
喜んで手仕舞いしていたでしょう。
しかし、今では利大を追求するマインドが出来上がっているので、
こんな所で利確しようとは全く思いません。
逆に、反落を確認していないのに、
たった10PIPS程度で利確してしまうことは
精神的にとても違和感を覚えてしまいます。
チャートではその後、21時台に直近高値を更新し、
上昇トレンド再開を思わせる動きと思いきや、すぐに反落、
結局、赤い矢印の位置で、同値撤退となりました。
直近高値付近で急いで利確してしまえば、10PIPSほど利益が得られたのに、
粘ったお陰で同値で手仕舞いする事になってしまいました。
でも、これが正解トレードです。
小幅の利益を確実に欲しがるマインドと利大を目指すマインドを
一人の人間の中に同居させる事は、とても難しいです。
相場の動きに合わせて、
小動きの時は小幅利益で確実に、
大きく動く時はトコトン利大を目指す、
なんて器用な使い分けができるトレーダーは、そうそういないです。
そもそも相場の動きが小動きなのか、大きく動くのか、
未来の事は分からないはずです。
相場の動きに翻弄され、小幅利益で手仕舞いしてしまう人は、
どんな相場でも、小幅利確してしまうマインドになってしまいます。
たとえ、今後どんな大相場がやって来たとしても、
最初のちょっとした上昇だけで利確してしまうでしょう。
大相場はいつ来るか分かりません。
私たちにできることは、いつ来るか分からない大相場の為に、
利大マインドを身につけることです。
目先の10PIPSを欲しがるマインドを身につけてしまうと、
将来の100PIPSを取れるマインドを失ってしまいますよ。