私はEA(自動売買)に関しては、どちらかというと否定的にみています。

なぜなら、私がまだFX初心者だった頃、
有料、無料のもの問わず数多くのEAを入手して1年半ほど運用してきましたが、
結局、利益を残す事ができなかった、という経験があるからです。

正直言って、当時はまだEAに関する知識も乏しく、
楽して稼ぎたいという気持ちもあってのことでしたが、

やっぱり苦労せずに放ったらかしでお金が増えるなんて都合の良い事はないなぁ

という結論に達して、それ以降しばらくの間、EAから離れていました。

しかし、ある程度月日が経過した後、
EAというのはプログラムを組んだことがある経験者なら自分で作る事も可能、
という事を知ってからは、元プログラマーの血が騒ぎ、
自分で勉強してオリジナルのEAを数多く作るようになっていきました。

現在フォワードテスト中の自作EAも幾つかあって、
中には、このような成績を収めているEAもあります。
ea15041001

1月中旬からのテストですが、約3ヶ月弱で+20%という成績を残しています。

そうした経験を踏まえて、今改めてEAに対してどのように思っているかというと、
それでも私は、否定的にみています。

しかし、これには条件があって、

  • ロジックの分からないEA
  • ナンピン、マーチンゲールを繰り返すEA

このようなEAに関しては、今でも否定的にみている立場に変わりはないです。

ロジックの分からないEA

現在市販されているEAのほとんどは、そのロジックが公開されていません。
まぁ、当たり前といえば当たり前ですが、会社として運営している場合、
優位性のあるロジックを公開して、他人に知られてしまっては
真似される危険性がありますからね。

EAのロジックに著作権があるのかどうかは知りませんが、
自身の財産を守るためには、
ロジックを非公開にするのは仕方のない事かもしれません。

しかし逆を言えば、ロジックを公開していないので、
過去の相場に合わせただけの都合の良いロジックを組む事もできてしまいます。

適当なロジックを組んで、成績が悪かった期間をごっそりフィルターをかけて
エントリーしないようにする事だって簡単にできてしまいます。

実際にそこまで悪質なEAが存在するのかは分かりませんが、
ロジック未公開というのは、EA利用者にとっては、
どうしても信頼できない要因になってしまいます。

ナンピン、マーチンゲールを繰り返すEA

ナンピンとマーチンゲールの危険性については
このブログでも過去に何度か記事にしていますが、それはEAであっても同じです。

レンジ相場、トレンド相場、乱高下相場、、、たとえどんな相場であっても、
ナンピン、マーチンゲールを繰り返せば、
毎週、毎月、無理やりにでも収支をプラスに持っていけるでしょう。

しかし、、、ナンピンの限界、マーチンゲールの限界を超えてしまったら、、、
資金は一気に減少、運が悪ければ即退場となり、
それまでEAで運用してきたお金と時間が全て無駄になってしまいます。
nanpin15041002

市販されているEAというのは、ロジック未公開のものがほとんどであり、
ナンピンやマーチンゲールに関しても、採用しているものが多いですね。

なので、やはりEAに関しては、否定的にみている事に変わりはないのですが、
逆を言えば、上記の2点に当てはまって “いない” EAならば、
肯定的に捉える可能性は全然あります。
(もちろんロジックに優位性があればですが)

つまり、

  • ロジックが公開されているEA
  • ナンピン、マーチンゲールをしないEA

このようなEAならば、放ったらかしとまではいかないまでも
EA特有の裁量判断を混ぜて運用すれば、それなりに機能する
という見解を持っています。

市販されているEAの中には、
たまにロジック公開、ナンピン・マーチンゲール無しのものがあったりするので、
そのようなEAに関しては、私も実際に購入して検証したりしています。

そして、ロジック公開、ナンピン・マーチンゲール無しのEAは、
もちろん自分で作る事もできます。

自分で作るんですから、当然ロジックは分かっていますし、
勝率に拘る必要もないので、ナンピン・マーチンゲールも当然必要ないです。

先に紹介したフォワードテスト中の自作EAは
ナンピン・マーチンゲールをしていませんし、ロジックが分かっているからこそ、
相場状況に合わせた運用方法も検討できるようになります。

自分でEAを作るようになったからこそ、EAの危険性や限界というものを
じかに感じるようになったんですが、
それと同時に、裁量トレーダーとしての経験を踏まえて運用すれば、
裁量トレードほどの期待値とはいかないまでも、期待値>1の成績は残せる
という見解を持つように私の考えも変化してきました。