負けた原因を探し出し検証して、次からのトレードに活かす
トレーダーとしては、至極当たり前のことのように思いますが、
これが必ずしも正しいとは言えないのが
トレードの難しいところでもあります。

「え?なんで?
 負けた原因を無くしていけば勝率が上がるし、
 それで勝てるようになるんじゃないの?」
と思うかもしれませんね。

確かに言っていることは正しいんですが、
負けた時の状況にもよります。

まず、大前提として、
トレードで負けた原因が毎回必ず見つかるとは限らない
という事実を受け入れる必要があります。

その事実を受け入れていないと、
いつまでも負けた原因を探し続けて路頭に迷うことになります。

毎回、負けた原因が判明していたら
毎回、それを修正し続ければ勝てることになり、
それは勝率100%を目指す聖杯を求めていることと同意になります。

でも、トレードに勝率100%は有り得ません。

つまり、
負けた原因が分からないトレードは存在する
という事実を受け入れる必要があるわけです。

その前提で、
トレードにおける勝ち負けの幾つかのパターンを見ておきます。
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トレードでは利益が良いことで損失が悪いこと…とは限らない

トレードはその結果として”利益” と “損失” に分かれます。

そして、
利益となれば証拠金が増えますし、
損失となれば証拠金が減りますので、
どうしても”利益が良いこと” で “損失が悪いこと
と捉えがちです。

しかし、利益が良いことで損失が悪いこととは言えないのが
これもまたトレードの難しいところでもあります。

なぜなら、トレードにはルールがあるからです。
自身が検証した結果、導き出した期待値>1のルールです。

そこで、以下のように
トレードにおける勝ち負けのパターン分けをしてみます。

  1. ルール通りにトレードして勝った
  2. ルール通りにトレードして負けた
  3. ルール違反をして勝った
  4. ルール違反をして負けた

この4つのパターンのうち、
トレーダーとしての正しい行動はどれでしょうか?

ルール通りにトレードして勝った

自分が決めた期待値>1のルールに則って行動して
その結果、利益になったのですから何も問題はありませんね。

検証の賜物です。
反省する必要も無いです。
このままのトレーディングを続けていきましょう。

ルール通りにトレードして負けた

勘違いしているトレーダーが多いのですが、
この2番の場合も何も問題はありません。

自分が決めた期待値>1のルールに則って行動して
その結果、”たまたま” 負けただけのことです。

確率の立場から
いつかは来るであろう負けトレードに出会っただけです。
何も反省する必要はありません。

しかし、、、
多くのトレーダーはここで反省してしまい、
余計な考察を加えます。

「RSIの期間を変えようか」
「4時間足も加えようか」
「ローソク足のパターンが違っていたのか」

負けた原因を探して、それを無くそうとしますが、
冒頭でも書いたように、負けた原因は分からないケースも多いです。

にも関わらず、余計な条件を加えて
せっかく自分で構築した期待値>1のルールを安易に変更し、
期待値>1かどうか分からない検証不足の新ルールにしてしまいます。

ルール通りにトレードした結果の負けは
当たり前の必要な負けです。

例えば、
勝率60%の手法なら、10回トレードしたら4回は負けます。
というか、4回は負けなければいけません。

その4回の負けトレードを減らそうとしてはいけません。

減らそうとする行為は、
自分が構築した期待値>1のルールを壊すことになりかねません。

ルール違反をして勝った

ここも勘違いしているトレーダーが多いのですが、
この3番の場合は問題があります。

「勝ったから何も問題は無いでしょ」
という訳にはいきません。

ルール違反を犯しての勝ちには意味はありません。

なぜなら、
ルール違反を犯しての勝ち癖がつくと、
いつしかルール違反の常習犯になり、
せっかく構築した期待値>1のルールを軽んじることになるからです。

「この前、ルール違反して勝ったから今回も、、、」
となり、結局ルールなんてどうでもよくなり、
適当な感覚トレードに成り下がります。

これはルールに従うことができなかったメンタルの問題です。
ルールを反省するのではなくメンタルを反省しましょう。

ルール違反をして負けた

こうした負けを経験すると、
多くのトレーダーは負けた事実だけにフォーカスしてしまい、
ルールを改善しようとしますが、
もちろん、”そこ”ではないですね。

改善すべきは、ルールではなく、
ルール違反を犯してしまった自分のメンタルです。

負けた事自体はどうでも良いんです。
ルール違反を犯した時点で、
そのトレードの勝ち負けに意味はないです。

これも同じくルールに従うことができなかったメンタルの問題です。
ルールを反省するのではなくメンタルを反省しましょう。

以上、1番~4番までを通して言えることは、
ルール通りにトレードしていれば、
勝っても負けてもどちらでも良くて、
ルール通りにトレードできなければ、
勝っても負けてもメンタルを改善すべき
ということです。

そして、これら4パターンの中には、
ルールを改善すべき時はありません。

ルールを改善すべき時は、
期待値>1のルールを構築したと思ったにも関わらず、
実際にそのルール通りにトレードを繰り返したら
期待値>1にならなかった時です。

上記の4パターンとは全く別次元のことなんですね。