トレーダーにとって喜怒哀楽などの感情は
マイナスに作用するケースがほとんどなので、
できるだけ平常心で臨んでいくべきです。

とはいっても、
内から溢れ出す感情を抑えきれないトレーダーは多いと思います。

特に、エントリーした後のポジション保有中のトレーダーは
心臓がドキドキして、まさに不安の真っ只中でしょう。

すぐに損切りになってしまったらどうしよう
余計なニュースが出て価格が乱高下したらどうしよう
予定していた利確位置ではないけどすぐに利確したい
損切りになりそうだからストップの位置を下げようか

不安とは、心の中で勝手に作り出したネガティブな妄想です。

そして、まだ起きてもいないのに、
考えても仕方ないと分かっているのに、
ネガティブな妄想を自分で打ち消すことができない状態です。

このような心の内から湧き出る不安が大きくなると、
予定外の行動をとってしまいかねません。

自分でトレードルールを決めたにも関わらず、
ポジション保有中の不安に負けてしまい、
トレードルールを逸脱した行動とってしまう。。。

そして、後になって後悔する。。。

この負のサイクルから抜け出すために
ポジション保有中の “不安” という感情を
できるだけ減らすような努力をしましょう。
anxiety19083001

私が試したポジション保有時の不安解消法

私だってトレード初心者だった頃は、
ポジション保有中は不安だらけでした。

常にチャートが気になって
何も手につかない状態でした。

しかし、
「こんなことではいつまでたっても一人前になれない」
と思い、その当時は、
自分なりにいろんな不安解消法を試してみたものです。

そこで今回は、私なりの不安解消法を3つ紹介します。

  1. 「お前は負け組トレーダーなのか?」
  2. その場を離れて体を動かす
  3. 「そこから先は神の領域」

これらはトレード以外にも応用できると思うので、
自分に合ったものを試してみてください。

1.「お前は負け組トレーダーなのか?」

私がトレード初心者だった頃も、
もちろんトレードの勉強はしていましたので、
勝ち組トレーダーの行動パターン、
負け組トレーダーの行動パターンは理解していました。

負け組トレーダーは、自分で決めたルールを守れない、
負け組トレーダーは、ビビりの利確をしていまう、
負け組トレーダーは、負けを認めたがらない、
等々。

もしも、自分がポジション保有中に
自分で決めたトレードルールではない、
予定外の行動を取りそうになった時には、
常に以下のように自分に言い聞かせていました。

ここで利確するのはお前のルールではないだろ!
 お前は負け組トレーダーなのか?

ストップの位置をズラす?嘘だろ?
 お前は負け組トレーダーなのか?

自分の中にもう一人の自分がいて
叱咤激励してくれるイメージです。

こうすることで負け組トレーダーの行動パターンから離れ、
つまり、勝ち組トレーダーの行動パターンに近づき、
それが自信になり、少しずつ余計な不安が無くなっていきました。
believe19083002

2.その場を離れて体を動かす

これも以前はよく使いました。

パソコンの前にいるから、チャートを見ているから、
余計な行動を起こしたくなるんですね。

ならば、物理的に離れれば良いんです。

エントリー後、ストップを設定し(時にはリミットも設定し)、
あとはパソコンを見ずに、軽い運動をするんです。

腹筋でも腕立て伏せでもスクワットでも、
何でも良いです。

人間は筋肉の動きを止めると暗い事を考えがちになり、
筋肉を動かすと明るい事を考えがちになります。

心配事で悩んでいる人って
その場でじっとしていますよね。

不安だからその場でじっとしているんですが、
逆もしかりで、
その場でじっとしているから不安になりやすいとも言えます。

ならば、動きましょう。

運動でなくても、部屋の掃除をしたり、お風呂に入ったり、
料理を作ったり。。。

以前の私はエントリー後に散歩に出かけたこともありました。
(今の時期の夜の散歩は気分が良いです。冬は地獄ですが^^;)
pushups19083001

3.「そこから先は神の領域」

ネットで調べて面白い表現を見つけました。

それが、
そこから先は神の領域
です。

別の、分かりやすい言い方に変えると、
人事を尽くして天命を待つ
でしょうか。

要するに、
自分の力でやれるだけのことをやったら
あとは運を天に任せるしかない

と開き直ることを意味します。

例えば、
手術を受ける時、
成功するか失敗するか不安がっていても仕方がなく、
自分にできることは手術台の上に横になるだけです。

そこから先は神の領域と認識して運を天に任せるしかありません。

例えば、
電車が遅延して大事な商談に間に合わない時、
それを不安がっていても仕方がなく、
自分にできることは先方に遅れる旨を連絡するだけです。

そこから先は神の領域と認識して運を天に任せるしかありません。

例えば、
明日遠足なのに、天気予報では雨だった時、
雨が降るかどうかを不安がっていても仕方なく、
自分にできることはてるてる坊主を作ることだけです。

そこから先は神の領域と認識して運を天に任せるしかありません。

トレードでも同じです。

利確になるのか損切りになるのか、
トランプ大統領が余計な発言をしないかどうか、
機関投資家が仕掛けてこないか、等々、
これらを不安がっても仕方なく、
自分にできることは期待値>1のルールを実行するだけです。

エントリーしたら、そこから先は神の領域と認識して
運を天に任せるしかありません。

不安がって予定外の行動を起こすのは、
神の領域に踏み込もうとしているのと同意です。

恐れ多いですね。

以上、
エントリー後の不安を解消する考え方、行動でした。

不安になったからといって、
そうした心理がトレーダーに有利に働くケースはほとんどありません。

不安が的中したとしても、不安が外れたとしても、
トレードで利益を上げる行為とは何ら関係ありません。

もしもエントリー後に不安を感じたら
今回紹介した3つのうちのどれかを試してみてください。