先日、ある仮想通貨のニュースサイトに
以下のような記事がアップされていました。

仮想通貨取引は気の弱い人物には向いていないが、
不幸なことにあるトレーダーはこれに気付くのが遅すぎた。

この人物は一度の取引で2000ビットコイン(BTC)を失った後、
自ら命を絶った。

同氏は100倍のレバレッジをかけていたが、
市場は思い通りには動かなかった。

この42歳のトレーダーは仮想通貨の初心者では無かった。
それどころか、長年取引を行っており、
データ分析会社で仮想通貨関連サービスの提供会社でもある
BTE.TOPの創業者の1人だった。

中国の仮想通貨系報道機関である8btcによると、
同氏は仮想通貨市場で見事な投機をしたことで有名だったという。

微信(WeChat)の履歴を見ると、
同氏は死の直前、市場の方向性についてアドバイスしていた。

しかし、同氏は6月5日に100倍のレバレッジをかけた
ショートポジションを持った。

同氏の死去を報告した共同経営者によると、
これは経験豊かなトレーダーらしからぬ行為だったという。

この日市場は逆に動き、
同氏は自分の才能への自信に裏切られる形となった。

イ氏は2000BTCに100倍のレバレッジをかけて取引を行っていた。
これは事実上、投機が成功すれば
利益が100倍に増幅されることを意味する。

しかし逆の場合は、損失が100倍となる。
そして同氏は5日に間違った方向に投機した。

100倍のレバレッジでは、
市場が1%逆方向に動くだけで資金の全てが失われる。

まさにその通りになり、イ氏は一度の取引で約1600万ドルを失った。

(http://vc.morningstar.co.jp/004205.html から一部転載)

これは仮想通貨でのトレードに限ったことではなく、
為替でのトレードでも、株式でのトレードでも同じです。

どれだけ有名な、実績のある、尊敬されるトレーダーであっても、
たった1回のハイレバレッジのトレードで
全てを失ってしまう危険性があります。

たった1回です。

自身を過信し、自身のルールを破り、自身の規律を破ったトレードを
たった1回やっただけで、
それまでの全てが台無しになってしまうんです。

どれだけ腕に覚えのあるトレーダーであっても、
マインドがしっかりしていないと、自信が過信に変わり、
自分の器の大きさを勘違いし、
いつか逸脱したトレードをやってしまうでしょう。

それでも運が良ければ、勝てるでしょうが、
そんな都合の良い事ばかりが起きるわけがありません。

運が悪ければ大損、
もっと運が悪ければ破産、
もっともっと運が悪ければ、、、

私自身への戒めです。
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身の丈に合ったロットでコツコツトレード

トレーダーが破産する2大原因は、
ハイレバレッジトレードとナンピントレードです。

この2つさえやらなければ、
ジリ貧で負けることはあっても、
いきなり破産することはありません。

しかし、ほとんどのトレーダーがこの2つの誘惑に駆られます。

トレーダーのレベルは関係ありません。

初心者であろうと、熟練者であろうと、
どの段階のトレーダーであっても、
心の中の悪魔が
ハイレバレッジのトレードで大儲けしようぜ!
ナンピンすれば負けることはないぜ!
と、甘い言葉をかけて、そそのかしてきます。

負けた時のことを考えてください。
お金に目がくらむと正しい判断はできなくなります。

身の丈をはるかに超えたポジションを持ち、
それが含み損になった時の人間の思考能力は
最低レベルにまで落ち込みます。

心臓がバクバクして、頭に血が上り、
何が正しくて何が間違っているのかさえ分からなくなります。

どれだけ資金が増えようとも、
気を緩めず、大儲けを狙わず、規律を重んじ、謙虚に、
身の丈に合ったロットでコツコツトレードを繰り返すだけです。

私がなぜ10年以上も相場で生き残っているのか。。。

それは、
大儲けを狙っていないからです。
大儲けをする必要が無いと分かっているからです。

常に自分の資金量にあった、身の丈にあった
マインドが振らされない程度のロット数で
トレードしているからです。

今後もルール違反を犯さず、
コツコツと地道にトレードを繰り返します。

私自身への誓いです。
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鉄板トレードって何ですか?

たまに、
これは鉄板トレードですね
という表現を見かけます。

でも、、、

鉄板トレード“って何でしょうか?
100%勝てるトレードのことですか?

しかし、未来のことが分からない人間には、
100%勝てるトレードなんて存在しません。

全てのトレードは平等です。
全てのエントリー機会は平等です。
鉄板トレードなんて存在しません。

私は
このトレードは絶対に勝てる
と思ったとしてもロット数を増やすことはありません。

逆に、エビデンスが弱いから
ロット数を減らしてトレードすることはあります。

相場に”絶対“はありません。
どれだけ自信がある局面でも勝率は100%ではありません。

100%でないなら、
一発勝負するなんて無謀以外の何物でもないです。

そもそも、トレードはギャンブルではないんですから、
一発勝負するなんて発想自体がおかしいです。

しかし、多くのトレーダーが一発勝負をやりたがります。

それを我慢できるか、自分を律する事ができるか、
それが相場に生き残る鍵でもあります。

ただただ、半永久的に訪れるであろうエントリーチャンスに
淡々と臨んでいくだけです。

私自身への諭しです。