今まで多くの方とメールのやり取りをしてきましたが、
FX初心者の中には、自分がトレードする時間軸を
決めていない方 or 分かっていない方が多いことに気づかされます。

トレードする時間軸は適当に決めるものではないですし、
利益が出れば何でも良いと雑に決めるものでもないです。

自分の性格や生活スタイルに合ったトレード時間軸を決めて、
その時間軸のみで学習、実践したほうが効率的です。

昨日は30分足でトレードして、
今日は5分足でトレードして、
明日は1時間足でトレード、、、
というようにフラフラと変えていては
いつまでたってもトレードが根付いた生活スタイルが築けません。

なので、まずは、自分の性格、生活スタイルに合った
トレードの時間軸を決めましょう。
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各時間軸の特徴

以下に、各時間軸の特徴を簡単に説明しましたので、
自身のトレード時間軸を決める際の参考にしてください。

1分足でのトレード

スキャルピングに属し、数分間~数十分間の波動を獲るイメージで
最低でも2時間以上チャート監視ができる人向け。

最も短い時間軸なので、トレード頻度も最も多く、
この時間軸で期待値>1の手法を身に着ければ、
資金回転率が高いために最も効率的に資金を増やすことできる。

反面、チャートのランダム性が強いので、
テクニカルが効きにくく、裁量判断に長ける必要がある。

要するに、身に着けるのが最も難しい時間軸と言えます。

スキャルピングなので、
基本的にはチャートを見続ける必要もありますし、
タイミングを計る場面ではチャートを凝視することも必要になるでしょう。

数分~数十分でトレードが完結するので、
2時間程度の時間をあればトレードできますし、
長く時間を取れるのなら幾らでも時間を使っても構いませんが、
私の経験上、2時間もの間、チャートから目を離さないのは
肉体的にも精神的にもつらいです。

長く続けていると目が疲れてきて
眼精疲労になる危険性もあります。

数日間程度なら問題ないでしょうが、
スキャルピングという生活を数カ月、数年続けるのは、
思った以上に気力体力が必要になると覚悟しましょう。

2時間程度のトレード時間でできるので、
残業が多くて帰りの時間が遅くなるサラリーマンや
時間や体力や気力のある学生さんなどは試してみる価値はありますが、
個人的にはあまりお勧めはしません。

5分足でのトレード

スキャルピングという人もいますが、
一般的にはデイトレに属していて、
数十分~数時間の波動を獲るイメージで、
最低でも3時間以上のチャート監視ができる人向け。

トレード頻度もそれなりに多いですし、
デイトレとしての実績と経験を積むには最も適した時間軸かも。

デイトレを目指すなら、最初は5分足でのトレードから始めて、
自分との相性を考慮したうえで、
後に1分足に移行したり、15分足に移行したりするのもあり。

チャートを凝視する必要はないが、
5分毎にローソク足が生成されるので、
いつでもチャートを見れる状態にいる必要がある。

1分足ほどではないが、それでも毎日長時間トレードをしていると
眼精疲労になる危険性はあります。

残業が多くない普通のサラリーマンや
まとまった時間が取れる主婦など、
この時間軸と相性の良い生活スタイルの人は多いでしょう。

15分足トレード

デイトレに属し、1時間~数時間の波動を獲るイメージで
最低でも7時間以上のチャート監視ができる人向け。

ゆったりしたデイトレで
それほど頻繁にチャートを見る必要はなくなります。

おそらく、チャートを見るよりも、
別作業をしている時間のほうが長くなるでしょう。

私の現在のトレード時間軸はこの15分足で、
トレードの時間よりも、本を読んだりメールの返信を書いたり、
プログラミングする時間のほうが長いです。

しかし、エントリーチャンスは少なくなり、
夕方から夜までの7時間のチャート監視だと、
1つの通貨ペアでは一度もエントリーしない日もあります。

定時で帰宅できるサラリーマンなら
この時間軸でトレードできるでしょう。

30分足トレード

デイトレに属し、数時間以上の波動を獲るイメージで、
最低でも15時間以上のチャート監視ができる人向け。

かなりゆったりしたトレードで、
トレードのために時間を取るというより、
生活の一部にトレードが入っている感じになるでしょう。

昼にエントリーして夜に決済するなど、
その日のトレンドを丸ごと獲れることもあります。

しかし、ポジションを保有してから決済までに
数時間以上かかるのが普通ですし、
遅い時間帯にエントリーしてしまうと、
その日のうちに決済できないケースも出てきます。

サラリーマンでは30分間隔でチャートを確認することは
ほとんど不可能でしょうから、
基本、家にいる専業主婦向けの時間軸でしょうか。

1時間足トレード

デイトレ~スイングに属し、
数時間~翌日に渡るような波動を獲るイメージで、
起きている時にいつでもチャートが見れる人向け。

デイトレとしてはかなりゆったりですが、
スイングとしてはかなり機敏なトレードになります。

この時間軸はデイトレとかスイングとかの区別は難しいですね。

基本的に、翌日にまでポジションを持ち越すケースが多いので、
ポジションを持ったまま熟睡できる人なら試してみる価値はあります。

このくらいの時間軸になると、チャートのランダム性も減り、
テクニカルが効きやすくなりますが、
寝ている時間に突発的なニュース、材料が出てくると、
即座に対応できないデメリットもあります。

家にいる専業主婦向けの時間軸ですが、
業種によっては1時間毎にチャートを見ることができる
サラリーマンもいるでしょうから、
そういう方も試してみても良いでしょう。

ですが、起きている時間は
いつも頭の片隅にトレードを考えることになるので、
それが辛くなってくると精神的にもキツくなるでしょう。

4時間足トレード

スイングに属し、翌日~数日間に渡るような波動を獲るイメージで
チャートを見る時間がなかなか取れない人向け。

スイングとしては標準的な時間軸で、
通常は4時間毎にチャート監視するが、
そこまで細かく時間に忠実になる必要もなく、1日数回程度、
空いた時間にチャートチェックするだけでもトレードできる。

翌日にポジションを持ち越すケースがほとんどだが、
寝ている時間は普通の人間なら7時間程度なので、
その間のチャートチェックの省略は想定の範囲内にできる。

1日数回のチャートチェックなら
普通ならどんな職業の人でもできると思われるので、
万人向けの時間軸ともいえるでしょう。

しかし、結果が出るまでに時間がかかるので、
経験の積み重ねのスピードは遅いですいし、
せっかちな人、トレード好きの人には物足りないかも。

日足トレード

スイングに属し、数日~数週間に渡るような波動を獲るイメージで
チャートを見る時間が取れない人向け。

日足はその名の通り、1日で1つのローソク足しか生成しないので、
1日1回チャートチェックするだけで良い。

1日1回のチャートチェックなら
誰でもできるので万人向けの時間軸といえる。

しかし、結果が出るまでにかなりの時間を要するので、
経験の積み重ねが遅い。

エントリー頻度も少なく、1つの通貨ペアだけだと
数週間~数カ月エントリーできないケースもあるので
複数通貨ペアの同時監視が必須。

ランダム性は低く、テクニカルも効きやすいが
いかんせん結果が出るのが遅いので、
事前の過去検証を踏まえたうえで、
優位性のある手法で臨むことが必要。

以上、各時間軸の特徴のまとめでした。

私の場合、最初は5分足でのトレードから始まり、
徐々に体力的にきつくなってきたので、
15分足に移行した経緯があります。

今は15分足でのトレードにシックリきていますが、
年齢と共に1時間足や4時間足などへ移行する可能性もあります。

常に自分の性格、生活スタイルに合った時間軸で
臨んでいきたいですね。