来年から新NISAが始まり、非課税枠が拡大されることから
投資への関心がこれまで以上に高まっている?らしいです。

今まで資産形成をしてこなかった方々も
物価高や増税ラッシュからできるだけ自分の資産を守るために
新NISAを活用しようとしている?らしいです。

それに引きかえFXはというと、、、
お金が無くなるから怖い
ギャンブルだからやりたくない
という意見も多いです…

確かに何も勉強してこなかった方々にとっては怖いでしょうが、
それはFXに限ったことではなく株式も投資信託も仮想通貨も同じ。

何をやってもお金が減る可能性はあります。

特にマネーリテラシーが低い人は、
投資と投機の違いを理解していないから
一時的にでも自分のお金が減ることを許容できない。

また、投資系のサイトでは、
株式は投資でFXは投機
と書いているところもありますが、
これも明らかに間違い。

投資と投機を区別するのは、
株式や投資信託やFXや仮想通貨のような金融商品の違いではありません。

投資と投機を区別するのは、
ポジションの保有時間と本人の考え方
です。
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FXにおけるギャンブルと投機と投資と資産形成の違い

FXはポジションの保有時間と本人の考え方によっては
ギャンブルにもなりますし、
投機にもなりますし、
投資にもなりますし、
資産形成にもなります。

以下、FXにおけるギャンブルと投機と投資と資産形成の違いについて解説します。

FXにおけるギャンブルとは

自分のルールを持たずにその場限りの勘や運に頼ってロングやショートに賭ける。

ポジション保有中もチャートにしがみつき、
「上がってくれ!」や「下がってくれ!」と祈り、
含み益や含み損の増減に心臓がドキドキする。

含み損が増えたら、ただただ価格が戻るまで祈り続ける、
もしくは、ナンピンして少しでも含み益になったら即座に利確して一安心。

勝ったならば高揚感、負けてしまったら意気消沈し、
何も反省せずに次のトレードに向かう。

お金を増やすというよりも単なる娯楽として楽しんでいる。

このようなトレードをしている方は、
本人が意識していようが or いまいが、
FXをギャンブルとして見ていることになります。

FXにおける投機とは

投機とはその名の通り、”機(機会)に投じる“ことで、
その時間軸の流れ(トレンド)に乗ることを主眼としています。

時間軸としては、1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足まで。
(一部、日足も投機と見なしても良いでしょう)

いわゆる、スキャルピング、デイトレ、そして、
数日間保有する程度のスイングくらいまでが投機に属します。

トレードの判断はあくまでもチャートでありテクニカルに沿って
できるだけタイミング良く仕掛け、
できるだけタイミング良く決済することを心掛ける。

そして、ストップも予め設定し、思惑が外れたら潔く損切りする。

このようなトレードをしている方は、
FXを投機として見ていることになります。

FXにおける投資とは

投資とはその名の通り、”資(資産)を投じる“ことで、
対象としている通貨がその国の経済活動によって近い将来に
買われるか or 売られるかを分析し、確率の高いほうへ乗ることです。

時間軸としては、日足、週足、月足までで、
長期~超長期目線で捉えていきます。

いわゆる、スイング、もしくはポジショントレードで、
数週間から長い場合は数年間保有し続けるのが投資に属します。

トレードの判断はその国の経済状況、経済指標であり、
ファンダメンタルズに沿って仕掛けるので
エントリータイミング、決済タイミングはそれほど重要ではない。

一応ストップも設定しておくが、
ファンダメンタルズ的状況が変わっていないなら、
ある程度含み損になってもそのままポジションはキープし続ける。

このようなトレードをしている方は、
FXを投資として見ていることになります。

FXにおける資産形成とは

そもそも資産形成とは、世界経済の超長期的な流れを把握して、
自分の資産を自分の生活スタイルにあわせて、
株式や投資信託、ドル、金(ゴールド)、不動産、仮想通貨など
様々な金融商品に適切に振り分けてポートフォリオを組み、
長期的な積み立ても視野に入れて
リスク分散しながら安定的な資産の増加を目指していくことです。

投機や投資では最終的には日本円に戻すことを想定していますが、
資産形成はあくまでも資産のポートフォリオ化が目的なので、
日本円に戻すことは考えていない。

やるべきは世界経済の変化や自身の生活スタイルの変化に合わせて
資産ポートフォリオの調整、再配分化の作業くらい。

FXの場合では、レバレッジ1倍でドル円をロングすれば
ドルを買い持ちしていることになり
ポジション保有中はずっとスワップポイントを獲得でき
それが資産増加に役立つ。

ユーロ円やポンド円も同様、レバレッジ1倍でロングすれば
それぞれユーロやポンドを買い持ちしていることになり
それそれのスワップポイントを獲得できる。

各国の金利差状況などを検討して、
ドルやユーロ、ポンドなどをずっと持ち続けるつもりの方は、
FXを資産形成として見ていることになります。

以上、
FXにおけるギャンブルと投機と投資と資産形成の違いについてでした。
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巷では、
FXや仮想通貨は投機で、株式や投資信託は投資だ
と言われていますが、そうではないです。

あくまでもポジションの保有時間と本人の考え方次第です。

株式でも買ったその日のうちに手仕舞えばそれは投機です。
金(ゴールド)も買って数日後に手仕舞えばそれは投機です。

逆に、ファンダメンタルズ的状況を鑑み、
ドル円ロングを低レバで数年持ち続ければそれは投資です。
仮想通貨もそれを数年HODLし続ければそれは投資です。

また、
株式はプラスサムゲームでFXはゼロサムゲームだ
とも言われていますが、
これは株式にとっての都合良い解釈でしかないです。

株式はプラスサムゲームだから
参加者全員がプラス収益になる可能性があり、だからやり易い…
と言いたいんでしょうが、これは理想論です。

知っての通り、暴落に巻き込まれたら
参加者全員がマイナス収益になる可能性だってあります。

株式だろうとFXだろうと
投機として臨めばチャートをメインにしたテクニカル分析が必要ですし、
投資として臨めばニュースをメインにしたファンダメンタルズ分析が必要です。

株式とFXに優劣はないです。
分かつのはあくまでもポジションの保有時間と本人の考え方です。

あなたのFXトレード、もしくは株式トレードは
ギャンブルですか?投機ですか?投資ですか?資産形成ですか?

ギャンブルでないことは当然として、
投機のつもりが、いつしか投資に変わってしまったり、
資産形成のつもりが、結局投機に変わってしまったりしてませんか?

場当たり的にポジション保有時間を変えたり、
自身の考え方を変えないようにしましょう。