トレンドに沿って仕掛けよ
トレンドに逆らうな
Trend is Friend

と言われます。

為替におけるトレンドとは、価格の流れ、方向性のことですが、
トレードで利益を上げるためには、
トレンドに沿ってポジションを持つ必要があります。

やはり、価格差を利益に変えるトレードという行為においては、
今の流れに乗ることが最もシンプルで分かりやすい戦略でしょう。

しかし、肝心の “今の流れ” は、
どのくらいの期間続くのかは誰にも分かりません。

例えば①
レジスタンスラインをブレイクして
今から上昇トレンドが発生しそうだという場合、

ブレイクしてからローソク足10本分も上昇するのか、
それとも、
ブレイクしてからローソク足5本分くらい上昇するのか、
それとも、
ブレイクしてから僅かローソク足1本分しか上昇しないのか、
事前に知ることはできません。

最初からローソク足1本分しか上昇しないと分かっていたら
たとえブレイクしたとしてもその流れには乗らないはずです。

私達トレーダーにできることは、
トレンドが発生したと思ったらその流れに乗り、
トレンドが終わったと思ったらその流れから降りることだけです。

例えば②
上昇トレンドの最中に価格が下げてきて押目を形成し、
今まさに反転上昇しそうだという場合、

押目からローソク足10本分も上昇するのか、
それとも、
押目からローソク足5本分くらい上昇するのか、
それとも、
押目から僅かローソク足1本分しか上昇しないのか、
事前に知ることはできません。

最初からローソク足1本分しか上昇しないと分かっていたら
たとえ押目だとしてもその流れには乗らないはずです。

私達トレーダーにできることは、
押目だと思ったらその流れに乗り、
トレンドが終わったと思ったらその流れから降りることだけです。

どのみち、私達トレーダーは
トレンドの期間を事前に知ることはできないので、
自分達のルールに従ってトレンドに乗り、
自分達のルールに従ってトレンドから降りるしかないんですね。

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勝率優先型か?それとも、リスクリワード比優先型か?

ここで2つの考え方があります。

例えばブレイク系でのエントリーの場合、

  1. トレンドが短いであろうダマシのブレイクを見極めるために、
    エントリー時のフィルターを強化する勝率優先型
  2. ダマシは受け入れるが、その代わり損切幅は狭くて、
    利益幅を大きくするリスクリワード比優先型

です。
(1番の勝率優先型と2番のリスクリワード比優先型は、
 全く別々に分ける必要もなく、
 混合型にしてどちらかに比重を多くする方法でも構いません)

1番は、とにかくダマシが嫌いという方は選びがちですが、
私の経験上、どんなにフィルターを追加、強化したとしても
勝率が極端に上がるということは無いでしょう。

また、2番はダマされることを前提にして、
エントリーロジックはそこそこに抑え、
近い損切り位置と遠い利確位置をもとにして
トータルでプラスにする方法で、
個人的にはこちらをお勧めしたいです。

もちろん、先に書いたように、
2番だけというのではなくて
2番に比重を置いた戦略で臨むべきだと思っています。

やってはいけないのは、
その場の雰囲気や心理状態に流されて戦略を変えることです。

例えば、
損切りが続いたから慎重になって、
通常ならエントリーするところをエントリーを控える。

損切りが続いて早く挽回したいと思い、
通常ならエントリーしないところでエントリーする。

利確の場合も同じです。

自分の懐事情や直近の成績でマインドが変わり、
それがエントリーにまで影響を及ぼすケースは多いです。

一貫性のないトレードからは何も得ることはできません。

一貫したトレードを継続することで
その経験から得られる知識、情報は多いはずです。

エントリー条件だけに固執せず、
2番のリスクリワード比優先型のトレードを
一貫して何度も繰り返し、検証し、分析すると、
その経験から得られる知識、情報は多いはずです。