トレードを始めた人の9割は1年後には退場していると言われています。

つまり、1月1日に100人のトレード初心者を集めて
よーいドン！でトレードを開始させたら
その年の12月31日には10人しか市場に残っていないわけです。

残りの90人は資金が尽きて退場、
もしくは、資金が減ることに耐えられず自ら諦めて退場したことになります。

初心者ほど夢を見がちで
1ヶ月後には資金が2倍3倍なんて考えてしまいますが、
正直、厳しい世界です。

当たり前のことですが、初心者のうちから
そんなに簡単に儲かるはずはありません。

しかしだからと言って、
資金を減らすわけにもいかないので、
初心者のうちは、まずは当面の目標として、
“儲けることよりも生き残ること”
を重点的に考えるべきです。

そこで今回はトレードで生き残るための3つの指針を紹介します。
survive210628

マーケットから退場する確率を大きく減らすには

闇雲にリアルトレードを繰り返しても、
それで資金が増えるわけではありません。

どの分野でもそうですが、
一人前になるにはそれなりの準備期間、訓練期間が必要になります。

トレードでも同様で、本格的に儲ける前に、
まずは以下の指針から始める必要があります。

  • 期待値＞１の手法を確立するまではリアルトレードを行わないこと
  • 最初は最小限のロットから始めること
  • 損切りは必ず守ること

これらを守るだけで市場に生き残ることができ、
市場から退場する可能性は極端に低くなります。

期待値＞１の手法を確立するまではリアルトレードを行わないこと

自分の手法が確立できていないのに、
いきなり自己資金でトレードを開始するのは無謀そのものです。

まずは過去チャートを使って
期待値＞１の手法を確立することが先決です。

そして、その手法が本当に機能するのか
デモトレードを何度も繰り返すのが先決です。

もちろん、期待値＞１の手法が確立できないのであれば、
何ヶ月経っていようが、何年経っていようが
リアルトレードへ移行してはいけません。

この時、仮に1年経っても期待値＞１の手法が確立できていなかったとしても
悲観する必要はありません。

先にも書きましたが、
1年後に市場に生き残っているのは1割です。

あなたが1年後も手法確立に苦戦していても、
その時点であなたと同時期にトレードを始めた人の9割は退場しています。

しかし、1年後のあなたは生き残りました。

まぁ、当たり前と言えば当たり前ですね。
まだリアルトレードを行っておらず資金が減っていないのですから。

でも資金を減らして退場するよりは、
よっぽどマシではないですか。

最初は最小限のロットから始めること

期待値＞１の手法が確立できたとしても
いきなり大きなロットでリアルトレードを始めるのは無謀そのものです。

なぜなら、自己資金がリスクに晒された時に
自分がどのような心理状態になるのか、
それは自分自身でも分からないからです。

人によっては、期待値＞１の手法が確立されているにも関わらず、
想定を超えるほどの大きなロットでエントリーしてしまったために
絶対負けたくないという心理が働き、
含み損を放置してしまうケースも多いです。

まさに、メンタルが手法を歪めてしまっているわけです。

よって、そのようなことが起こらないように、
最初はメンタルの影響を最小限に抑えられるよう
最小限のロットで、つまり、0.01ロットで始めるべきです。

そうして、ロット数と自分のメンタルの比例関係を実感し、
徐々に手法に慣れて、徐々にロット数を大きくしていきましょう。

損切りは必ず守ること

最小限のロットでトレードしていても、
損切りできなけば意味がありません。

トレードとは勝ったり負けたりを繰り返しながら
資金を増やしていく行為です。

ちゃんと損切りして、
それでもちゃんと資金が増えていく感覚を覚える必要があります。

手法にもよりますが、最初から損切り位置が決まっているのなら、
エントリーした時点でストップ注文も入れておくことは必須です。

ストップ注文を入れておかないと、
含み損に直面した時に
「損切りしたくない」という気持ちが大きくなり、
結果、手動で損切り決済できないケースも多いです。

なので、エントリー注文とストップ注文は
一緒に行うことを習慣づけておきましょう。

そうすれば、損切りは必ず守られ、
含み損に苦しむこともなく、
ルール違反したことに苦しむこともなくなります。

以上、トレードで生き残るための3つの指針でした。

投資や投機に必要なものは3Mという言葉に集約されます。

3Mとは、
MIND(マインド)
METHOD(手法)
MONEY(資金管理)
の頭文字をとった言葉で
投資、投機における守るべき基本原則です。

そして、今回の記事で紹介した3つの戦術が
まさに3Mに相当します。

つまり、
“期待値＞１の手法を確立するまではリアルトレードを行わないこと”は、
METHOD(手法)で、
“最初は最小限のロットから始めること”は
MONEY(資金管理)で、
“損切りは必ず守ること”は
MIND(マインド)
です。

この3つが実行できて、
はじめて勝ち組の扉の中に一歩足を踏み入れることができるんですね。