先週の記事、
「そのトレンドはどの通貨が主体となった動きですか?」
の続きです。
ある日のEURJPYのチャートを取り上げて、
上昇トレンドとは、ユーロ買い、もしくは円売りが起こっています。
下降トレンドとは、ユーロ売り、もしくは円買いが起こっています。
との解説をしました。
その時のチャートを再掲します。
この中の、
青色枠は、ユーロ買い、もしくは円売りが起こっていて、
赤色枠は、ユーロ売り、もしくは円買いが起こっているんでしたね。
では実際問題として、
青色枠の上昇トレンドは、ユーロ買いなのか、それとも円売りなのか、どっちでしょうか?
そして、
赤色枠の下降トレンドは、ユーロ売りなのか、それとも円買いなのか、どっちでしょうか?
これを見分ける方法はもちろんあります。
それは、、、
EURUSDとUSDJPYのチャートも同時に見る事で判断できます。
以下に、EURJPY、EURUSD、USDJPYの3つのチャートを
同じ時間帯になるように揃えて並べてみました。
青色枠と赤色枠に注目してください。
まず青色枠について。
18時過ぎてからは、EURJPYとEURUSDは明確に上昇トレンドとなっていますが、
USDJPYに関しては、それほど大きな動きになっていませんね。
つまり、EURJPYとEURUSDが大きく上昇しているという事で、
この2つに共通の通貨であるEURに対する買いがおこっていると判断できます。
次に、赤色枠について。
21時過ぎてからは、EURJPYとUSDJPYは明確に下降トレンドとなっていますが、
EURUSDに関しては、それほど大きな動きになっていませんね。
つまり、EURJPYとUSDJPYが大きく下降しているという事で、
この2つに共通の通貨であるJPYに対する買いがおこっていると判断できます。
このように互いに関連する3つの通貨のトライアングルの関係にある、
3つの通貨ペアの動きを同時に監視する事で、
どの通貨が買われているのか、売られているのか、を判断する事が出来ます。
もちろん、USD、EUR、JPYの組み合わせだけではありませんよ。
例えば、GBP、CHF、USDでも同じです。
GBPCHF、GBPUSD、USDCHFの3つの通貨ペアを同時に監視すれば、
その時の動きが、GBPなのか、USDなのか、CHFなのかが判断できるようになります。
上記のチャートでは、わりと分かりやすい日を例題として選びましたので、
毎日このようなハッキリとした、主体となっている通貨が判断できる、
というわけでもないのですが、このやり方を知っていた方が有利である事は確かです。
また、本当はさらに細かく説明すると、もっとパターン分けできるのですが、
とりあえず、FX初心者の人は、これだけ知っていれば充分でしょう。
トレンドが発生した後で、ニュースでその動きの原因を探っているようでは、
デイトレとしては、あまりにも遅すぎます。
複数通貨ペアを同時に監視して、
“今“主体となっている通貨を把握しておく事は
トレードではとても重要な要素となりますので、
是非、上記のような監視を取り入れてみてはいかがでしょうか。