トレード手法の構築というと、2つの移動平均線がゴールデンクロスで買ってデッドクロスで売る、
RSIが20以下になったら買って80以上になったら売る、等々、
何かしらのインジケーターを使って(or 複数のインジケーターを組み合わせて)
それがある条件に一致したらエントリー/決済する、
というやり方が一般的です。
この方法であれば、条件は見た目だけで分かるので取り組みやすいですし、
実際、誰もが一度は試したことがあるはずです。
しかし、トレード手法の構築はインジケーターに頼らなくてもできます。
具体的には、レジスタンスライン/サポートラインを使ったり、
トレンドラインを使ったり、ダウ理論に基づく高値安値の並びに注目したり、等々、
いわゆるチャートパターンを使ったやり方です。
インジケーターというのは複数のローソク足の並びを二次加工した計算結果なので、
どうしても間接的であり遅行性的な性質を持ってしまうので、
相場に合わない場面も多いです。
それに対して、チャートパターンはローソク足の並びを素のままに分析しており、
直接的であり無加工であり、”今“をそのままに表現しているので、
相場に合わない場面も少ないでしょう。
しかしチャートパターンには難点があって…それは…
ローソク足の並びは画一的に捉えることができず、
また、数字で明快に教えてくれるわけでもないので、
分析が恣意的、自分勝手になりやすいことです。
インジケーターであれば”20以下で買い”などハッキリと教えてくれますが、
チャートパターンというものは毎回異なり、決して同じ形状は現れてこないので、
どうしても分析は難しくなりますし、どうしても多くの慣れや経験が必要になります。
よって、初心者の多くはチャートパターンによる手法構築を諦めてしまっていると思いますが、
そんな方こそ、Trade Trainerでチャートパターンに基づいた手法を試してみてください。
Trade Trainerはインジケーターに基づいた手法構築だけでなく、
チャートパターンに基づいた手法構築も当然ながらできます。
自分の好きな速度でチャートを進めながら、
今引いたレジスタンスライン/サポートラインが本当に機能するのかどうかを
その場ですぐに確認でき、練習量を沢山こなすことで経験値も沢山貯まっていくので
ライン引きの精度もすぐに向上していくでしょう。
「トレードトレーナーで手法検証 サポレジ レジサポ 編」視聴のススメ
TradeTrainerの公式ユーチューブには
「トレードトレーナーで手法検証 サポレジ レジサポ 編」
という動画が掲載されています。
トレーダーの中には
「どこにラインを引くべきなのかが分からない」
という方も多いでしょう。
確かに、適切なレジサポ転換ライン/サポレジ転換ラインを引くためには、
ある程度の裁量感覚が必要になってくるのも事実です。
しかし、本動画では具体的なライン引きを数多く明示してくれていますので、
それを真似るようにすれば、ライン引きの感覚とそれに伴う手法構築の仕方も
徐々に分かってくるはずです。
是非参考にしてください。
ちなみに上記動画内でも語られていますが、
レジサポ転換ラインとは、上値抵抗線として機能していたラインが上にブレイクされた後に、
再びそのラインまで価格が下がったが(プルバック、押目)、そこから再度反発上昇して、
上値抵抗線が下値支持線へと切り替わったラインのことを意味します。
同じく、
サポレジ転換ラインとは、下値支持線として機能していたラインが下にブレイクされた後に、
再びそのラインまで価格が上がったが(プルバック、戻り)、そこから再度反発下降して、
下値支持線が上値抵抗線へと切り替わったラインのことを意味します。
私がレジサポとサポレジを明確に区別して使い始めたのは多分10年くらい前からでしょうか、
当時はレジサポとサポレジという言葉を意識的に区別して使っているトレーダーは
ほとんど存在していなかったはずで、私が最初の発信者だと勝手に思っています^^;
本動画ではレジサポとサポレジを明確に区別して使っていて嬉しいですね。
それはともかく、本動画をご覧いただいた前提で
この手法検証について、幾つか補足事項、注意事項を書いておきます。
レジサポ転換/サポレジ転換は時間足が短くなるほど機能しづらい
レジサポ転換/サポレジ転換に限らないことですが、
チャートパターンに基づいた分析というものは時間足が短くなるほど機能しづらくなります。
本動画では1時間足で検証していますが、
最小でも15分足くらいまでにしておきましょう。
5分足や1分足くらいの短い時間足になると、
出来高的にもトレーダーの意識的にも、
レジサポやサポレジは無反応、機能しないケースが多くなります。
目安として直近100本以内のローソク足でラインを引く
ラインを引く時にはどこまで過去チャートを遡って考えるべきなのか分からない人も多いでしょうが、
一応の目安として、最初は”直近のローソク足100本以内で“ラインが引けるかどうかを考えましょう。
それより昔のローソク足はレジサポ/サポレジとしては見なくても良いです。
まぁ見ても良いですが、あまりに昔のローソク足まで気にすると、
検証時間が長くなり過ぎて効率が悪くなるので、
ひとまずの目安として”直近のローソク足100本以内で”と決めつけて検証しましょう。
つまり、
1時間足の検証なら直近4日分くらいのローソク足を見る、
15分足なら直近1日分くらいのローソク足を見る、
日足なら直近3ヶ月分くらいのローソク足を見ることになりますが、
時間足とトレーダーの意識の関係性からすると、妥当な期間といえるでしょう。
メジャーな通貨ペアで検証すること
マイナーな通貨ペアだと出来高が少なくてレジサポ/サポレジが機能しづらい印象があります。
やはり多くのトレーダーが実際に取引をしている、且つ、注目している通貨ペアの方が
レジサポ/サポレジも意識されるケースが多く、
結果的には機能していくケースも多いといえます。
具体的には、EURUSD、USDJPY、EURJPY、GBPJPY、GBPUSDなど
この辺りを中心にして出来高の多い上位10個の通貨ペアだけを対象にしましょう。
動画の検証方法を改良するなら
本動画をそのまま真似て検証しても良いですが、
私のトレーダーとしての経験を踏まえて幾つか改良点を提示しておきます。
リスクリワードは1:2以上に
本動画ではリスクリワードを1:1にしていますが、
1:2にして検証してみるのも良いでしょう。
つまり、損切り幅1に対して、利確幅を2に(もしくはそれ以上)します。
レジサポ/サポレジを利用した手法は順張りに属しますので、
トレンドが継続するようならそのままポジションをキープし続けたほうが有利です。
よって、もしも1:1で検証してみて、
もっと利益が多くならないかと考えた場合は、
リスクリワードを1:2以上にして再検証してみましょう。
より大きな時間足のトレンドに沿った方向だけに仕掛ける
例えば、1時間足をメインにして検証している場合、4時間足や日足を同時に見て、
その向きが上昇トレンドならレジサポ転換からのロングだけを考える、
その向きが下降トレンドならサポレジ転換からのショートだけを考えるようにします。
上昇トレンドによりレジサポ転換からのロングだけの場面
下降トレンドによりサポレジ転換からのショートだけの場面
このようにすれば、4時間足、もしくは日足のトレンドが味方してくれるので、
トレード数は減りますが、勝率は格段に上がり、
トータルの獲得PIPSも多くなる可能性があります。
幸いTradeTrainerでは複数の時間足を同時に見て検証できますからね、
その機能を十分に活用しましょう。
ストップは近過ぎないように
本動画では、買いエントリーの損切り位置は直近の押目の安値に、
売りエントリーの損切り位置は直近の戻りの高値に設定していますが、
これだと近過ぎる印象です。
もちろん、損切りの位置が近いと損失額は小さくなるので
トレーディングとしては理想的なのですが、
チャートの形状によっては”損切り貧乏“になってしまう危険性もあります。
買いでエントリーしたにも関わらず、ちょっとした下落で損切り位置に引っかかってしまい、
その後の本格的な上昇トレンドが取れなかった、というケースも出てくるでしょう。
よって、検証してみて勝率が極端に悪かった場合は、
ストップ位置を適切に広げることも検討してみてください。
以上、「トレードトレーナーで手法検証 サポレジ レジサポ 編」の紹介でした。
インジケーターを使わないトレード手法の構築は難しいかもしれませんが、
本動画を参考にすればその検証の仕方も理解できると思います。
多くのレジサポ転換ライン/サポレジ転換ラインを引いて、慣れて、経験値を貯めて
自身のトレード手法に組み込んでください。
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