私達はテクニカルトレーダーなので、デイトレをやるにしろスイングをやるにしろ
チャートを根拠にしてトレードを行います。

チャートで方向性を見出しますし、チャートでエントリーのタイミングを計ります。

チャートって極端に言えば、”ローソク足4本値の連なり“なので、
そこにラインを引くこともできますし、インジケーターを加えることもできるので、
それによって数字的に扱うことが容易になりますし、
エントリーや決済のロジックを数字で明確にすることもできます。

では…チャートとは別の要因であるファンダメンタルズは、
どの程度、意識した方が良いのでしょうか?
どの程度、ロジックに加えるべきなのでしょうか?

ファンダメンタルズってチャートとは異なり、定量的に推し量ることが困難な要因なので、
ロジックに加えづらい面があります。

中には、ファンダメンタルズは全く無視というトレーダーもいるでしょう。
また、過去の記事では私のトレードスタイルとして、
テクニカル:ファンダメンタルズ=9:1
と紹介したこともありました。

今回は、私のファンダメンタルズの扱い/見解についてアップデートした内容を書いておきます。
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ファンダメンタルズの定義と為替市場における基本的な役割

まず、ファンダメンタルズの定義ですが、
通貨の本質的な価値、需給を中長期的に左右する経済、金融、政治などの外部要因の総称
と捉えることができるでしょう。

上記では経済、金融、政治を挙げましたが…

経済要因としては、いわゆる指標発表(米雇用統計、消費者物価指数(CPI)、小売売上高、etc)になります。
単純に考えて、経済が強ければその国の通貨は買われやすく、
経済が弱ければその国の通貨は売られやすくなります。

金融要因としては、中央銀行のスタンス(利上げ/利下げ、量的緩和/引き締め、etc)になります。
単純に考えて、金利が上がる予定ならばその国の通貨は買われやすく、
金利が下がる予定ならばその国の通貨は売られやすくなります。

政治要因としては、要人発言、選挙、国際関係、戦争、etcなどになります。
単純に考えて、安定している国の通貨は買われやすく、不安定な国の通貨は売られやすくなります。

ファンダメンタルズは多岐にわたり、影響度のレベルも様々で、
また、時代によって重要度も変化していきますので、
一概に固定的・パターン的に捉えることができません。

つい数年前までは、消費者物価指数(CPI)なんて小粒な経済指標でしたが、今では最重要指標の一つです。
つい数年前までは、リスクオフとなれば真っ先にJPYが買われていましたが、今では反応薄です。
つい数年前までは、世界各国で量的緩和が行われていましたが、今ではほとんど話題に上がりません。

しかも、CPIが良くてもその通貨が売られることもありますし、
利上げしたとしてもその通貨が売られることもあります。
いわゆる”Sell the Fact“と言われる現象で、市場は真逆の反応を示すことも頻繁にあります。

こんなにたくさんの要因/現象をどのようにしてロジックに組み込めばよいのでしょうか…
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テクニカル主体におけるファンダメンタルズの合理的な使い方

私達が求めているのはトレードでの収益です。

どれだけ安定的に収益を大きくすることができるか、
その目的のためにファンダメンタルズをどのように利用したらよいのか…

結論から言うと、
私達はテクニカルトレーダーですから、あくまでもファンダメンタルズはサブ的に扱うべきであり、
ファンダメンタルズをどれだけ突き詰めても、それはテクニカルを突き詰めるよりも非効率です。

ファンダメンタルズを勉強するくらいなら、
テクニカルを優先して勉強した方がはるかに効率的で、収益向上に役立ちます。

よって、
ファンダメンタルズは必要最小限で構わない
というのが個人的な結論です。

では、その必要最小限とはどの程度を指すのか…

私は以下の2つを意識しています。

  • 重要な経済指標の発表前後のトレードは控える
  • 今の市場のメインテーマを把握する

これだけで十分です。

重要な経済指標の発表前後のトレードは控える

これに関しては既に実行している方も多いでしょう。

今であれば、米雇用統計と米消費者物価指数(CPI)が最重要経済指標ですが、
この2つが発表される前後1~2時間の間は、新規のエントリーは控えますし、
既にポジションを持っていたら、一部決済したりして、
できるだけ指標発表後の乱高下の影響を少なくします。

また、もしも発表後の価格の動きが鈍かったり、直ぐにボラティリティが収まるようなら、
30分後くらいに通常の監視体制に戻ることもあります。

それ以外の中レベル以上の経済指標(GDP、小売売上高、ISM非製造業景況指数、etc)は、
臨機応変に対応する感じです。

織込みも進み、特に重要視されないだろうと思われる時であれば、
そのまま通常の監視体制を続けることもありますし、
今回だけは注目度が高そうと思われる時はトレードを控えることもあります。

こうした判断は固定化できないので、ロジックに組み込むことは困難、
ある意味、裁量で決める要因でしょう。

今の市場のメインテーマを把握する

市場のメインテーマとは、
現在、多くの投資家/投機家が最も意識しているであろう出来事/関心事
を指します。

メインテーマを把握することで、通貨の流れを予測できるケースも少なくないです。

つまり、
ドルが買われやすい状況なのか or 売られやすい状況なのか、
円が買われやすい状況なのか or 売られやすい状況なのか、
が分かれば、その向きにだけ仕掛けるというのは有効なトレード戦略となり得ます。

メインテーマといっても、その種類は様々ですし、その賞味期限も様々です。

米国発のものもあれば、日本発のものもありますし、
数週間で賞味期限が切れることもあれば、何ヶ月~何年と続くケースもあります。

こうした状況の変化を把握するためには、為替だけに留まらず、
世界情勢のニュースもチェックする必要があるので面倒ではありますが、
こうしたチェックは習慣化しておいて損は無いでしょう。

これまでの最近のメインテーマといえば…

例えば、
トランプ大統領が就任した2025年初頭は、”トランプ関税による貿易戦争“と米景気の後退が意識され、
数ヶ月にわたってドル安が進行する相場環境でした。

例えば、
2025年10月に就任した高市首相は、”責任ある積極財政“を掲げ、利上げに消極的な姿勢から、
現在に至るまで円安が意識される相場環境になっています。

例えば、
今年に入ってからの米・イスラエルによるイラン攻撃、軍事衝突では地政学リスクが顕在化し、
有事のドル買い“が意識される相場環境になっています。

このようなメインテーマが分かっていれば、
自身のロジックを踏まえた上で、そのテーマに沿った向きだけに仕掛ける、
というトレード戦略を行うと、より期待値は高くなるはずです。

実際、私の別サイト「FXデイトレ!稼ぐ手法の勉強ブログ」の記事の中に、
ここ数ヶ月間のドル円に関しては、
積極財政による円売り、且つ、有事のドル買いの相乗効果を意識して、
ロングしか狙っていないと言及していますね。

つまり、仮にマイルールにおけるショートエントリーの条件が揃ったとしても、
メインテーマとは逆向きになるので、そのサインは無視することで期待値が向上したわけです。

他の通貨ペアであれば、クロス円であれば基本的にロングだけ、
ドルストレートであれば基本的にショートだけ、となります。

今意識している上記のファンダメンタルズ要因は、数カ月単位で継続中のメインテーマといえますが、
その時々により、
日銀による利上げ(による円高)、FOMCにより利下げ(によるドル安)、
日米金利差、インフレの動向、なども短期的なメインテーマとして浮上してくることもあります。

こうしたファンダメンタルズの賞味期限、有効期限は、いつまでになるのか分かりませんが、
常に今の相場のメインテーマは何なのか?為替に与える影響の強い今のテーマは何なのか?
を考える習慣をつけるとトレードの精度も増していくと思いますよ。