マルチタイムフレーム(MTF)分析の観点から、
チャートパターン、及びボリンジャーバンドの形状を元に、
現時点で分かる範囲でのユーロ円のシナリオを考えてみましょう。

ユーロ円日足チャート
EURJPY1D140601
4月中の短いスクイーズから下放れし、エクスパンションに発展しました。

その後も-1σに沿っての下降トレンドが継続していましたが、
直近の動きとしては、その下降も鈍ってきたでしょうか。

最新のローソク足では-1σをギリギリ上回って引けており、
また、ボリンジャーバンドも内側を向き始めているので、
巡航速度の下降トレンドも終盤に差し掛かっているようです。

右肩上がりの赤色ラインは200日移動平均線ですが、
ここにタッチした事もトレーダーは見ているでしょう。

ドル円は200日移動平均線にタッチした後、一旦は反転上昇しているので、
ユーロ円も同じように、ここから反転上昇に転じるかもしれません。

方針としては、このまま-1σを越えていけば、
とりあえず下降トレンドは終了したと判断して、
次のチャート形状待ちとして、様子見にしたいです。

また、200日移動平均線を割ってくれば、下降トレンド継続と判断して、
売り目線で見ていきたいです。


ユーロ円4時間足チャート
EURJPY4H140601
段階的にレートが切り下がっており、
現時点では安値圏でのレンジ相場となっています。

また見方によっては、黄色いラインのようなWボトムの作成途中にも見え、
一旦は底入れから反転上昇というケースも考えられます。

方針としては、レンジの上限、Wボトムのネックライン超えになれば、
買い目線で臨んでいきたいですが、
逆にレンジの下限を割ってくれば、売り目線で臨んでいきたいです。

現在は様子見、もしくは多少売り目線で見ています。


ユーロ円1時間足チャート
EURJPY1H140601
しばらくの間、オレンジラインで引いた上値抵抗線が効いていましたが、
そこをブレイクしてきました。

ボリンジャーバンドも拡大中で+1σ上にありますので、
現時点では上昇トレンドといえるでしょう。

方針としては、+1σ上に位置していれば買い目線で見ていきますし、
仮に割れても、オレンジラインが下値支持線に変化している可能性もあるので、
このライン上にあれば買いが有利でしょうか。

逆にオレンジラインを割ってくれば、
様子見、もしくは多少売り目線で見ていく事になります。


デイトレとしての総合判断

1時間足が上昇トレンドなので、とりあえずは買い目線で見ていきますが、
4時間足、日足が明確な上昇トレンドでないので、
それほど自信が持てる状況ではない。

ロングの場合のターゲットは、4時間足のネックラインか。

ロングポジション保有でそこまで上げるようなら、一旦は利確したい。

そして、4時間足のネックラインを越えてきたら、
更に、ロング有利な状況となり、ロングの確度が上がっていくでしょう。

また、4時間足がレンジ相場と見れば、
レンジの上限からの反転下降を狙った方が日足の形状からはやり易いかもしれない。

そして、4時間足のネックラインまで届かず、
1時間足のオレンジラインを早々に割れてきたら売り目線に変更します。

もちろん、日足レベルでの直近の安値割れ、
且つ、200日移動平均線割れに至った場合も売り目線で見ていきます。