デイトレというと、ずっとパソコンの前に座って
前のめりになって、チャートを睨みつけて、
必死にエントリーや決済のタイミングを計っている、
というイメージを持っている人も多いでしょう。

特に、FX初心者で自分のルールを構築できていない、
なかなか勝つ事ができないトレーダーの場合は、
そういう必死系のトレードをしている人が多いですね。

私も昔は、本能の赴くままにそのようなスタイルになってしまい、
チャート監視時間中はずっとパソコンのモニターを見続けていましたが、
それでは目が疲れますし、肩が凝ってしまいますね。

第一、いくらモニターを凝視し続けたとしても
それで成績が向上するわけではありません。

チャート監視中には、その時のチャートの形状によって、
自分の気持ち、集中力のレベルを調整する必要があります。

例えば私の場合では、
以下のような3つの監視形態があり、それぞれを区別しています。

完全見送り監視

デイトレでは大きな時間足の方向へ仕掛けるのが基本です。

私が大きな時間足として見ているのは、
日足チャート、4時間足チャート、1時間足チャートの3つであり、
特に、1時間足チャートのトレンドに関しては、絶対的に従うようにしています。

つまり、
1時間足チャートが上昇トレンドならロングだけ、
1時間足チャートが下降トレンドならショートだけ、
というルールになっています。

これは別の見方で言うと、
1時間足チャートがトレンド状態でないならエントリーしない
という意味です。

具体的なトレンドの定義については、
この記事の趣旨から外れますので省略しますが、
要するに、
1時間足チャートがトレンド状態になっていなければ、
エントリー云々を考える段階ではない

という事です。

つまり、その状態でチャートを凝視し続ける事は、全く意味のない事で、
まずは、1時間足チャートがトレンドになるのを待たなけばいけない状態です。

私の場合、1時間足チャートがトレンド不明の状態であったならば、
今後どこまでレートが上がれば上昇トレンドと呼べるようになるのか、
今後どこまでレートが下がれば下降トレンドと呼べるようになるのか、
がルールとしてハッキリしていますので、
その付近にアラーム機能を持ったラインを引いておいて、
あとは放ったらかしにして、気が向いた時にチャートをチラチラ見る程度です。

これが第1の監視形態である、「完全見送り監視」です。

エントリーから程遠い状態にあるので、特にチャートを見る必要もなく、
私の場合は、読書をしたり、ブログの記事を書いたり、
質問メールの回答を書いたりして過ごしていて、
トレードとは関係ないリラックスした状態ですね。
relax14090201

通常監視

そして、上記の完全見送り監視状態から、アラームが鳴った場合は、
1時間足チャートが上昇トレンド、もしくは、下降トレンドに
変化したことを意味します。

そうなれば次の段階として、私のメインの時間足である15分足チャートで、
エントリーできるチャートパターンの形成を待つ段階に入ります。

チャートパターンとは、
サポートライン、レジスタンスラインのブレイクだったり、
上昇トレンドの押目や下降トレンドの戻りだったり、WトップやWボトム、
アセンディングトライアングルやディセンディングトライアングル
といった形状の事ですね。

この段階に入ると、モニター上にはMT4のチャートをアクティブ状態にしておき、
常にチャートをチェックできるようにしておきます。

これが第2の監視形態である「通常監視」です。

細かいポイントにはアラーム機能付きのラインを引いておいて
チェックしたりする事もありますし、あまり動きが鈍い時には
やはり別作業をして過ごす事もあります。

これが私にとっての通常の監視体勢であり、適度に集中している状態でしょうか。
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タイミング監視

メイン時間足でチャートパターンが形成され、エントリータイミングが迫ってくると
その段階でようやく集中してチャートを見るようになります。

ブレイクポイントの攻防、押目や戻りの挙動をじっくりと観察していきます。

これが第3の監視形態である「タイミング監視」です。

私は1分足チャートを使ってタイミングを計っているんですが、
この段階になって初めて1分足チャートを見るようになります。

一番集中している状態ですが、1日約8時間の監視時間のうち、
おそらく1時間もこの状態にはなっていないので、
目が疲れる事もなく、集中力が途切れる事もないです。


デイトレといっても
トレーダー毎の生活スタイルによって監視時間は異なってきます。

スキャルピングで体力に自信のある人なら
毎日2、3時間チャートを見続ける生活を続ける事も可能かもしれませんが、
デイトレで、8時間ずっと集中しっぱなしで
チャートを見続ける事は現実的には不可能です。

おそらく、集中しているのか、していないのか分からないような状態で
ダラダラとチャートを見ている人も多いと思います。

人間の集中力は、一般的には90分が限界と言われています。

あなたは必要のない時に無駄に集中していませんか?

できるだけメリハリをつけて監視していきましょうね。