この記事は、
「デモトレードで勝てるようになったらリアルトレードでは必ず勝てるのか?」
の続きとなっていますので、時間があったらこちらもお読みください。
デモトレードだとトータルプラスを実現できているのに、
リアルトレードになるとうまくいかないのは、
検証作業の甘さ、ルール構築の曖昧さなどの原因もありますが、
その多くは、心理状態がトレードに与える影響を全く考慮していない事が原因です。
まず、自分の心理状態がトレードする時に適切な状態になっているのかどうか、
安定した、平穏な心の状態になっているのかどうか自分で確認してみましょう。
確認といっても簡単です。
もしも、リアルトレードでチャートを監視している時、
そして、実際にポジションを持っている時に、
心臓の鼓動、ドキドキを感じていたら、
それは普段の平常心のあなたではありません。
日常生活において心臓のドキドキを感じる時というのは
緊張している時が大部分です。
適度な緊張は良いかもしれませんが、緊張度が増すにつれて
適切な判断ができにくくなるのは、FXに限らずどの分野でも一緒ですね。
リアルトレードをしている時に、ドキドキを感じるようなら
あなたにとって、まだ本格的なトレードをやる時期ではないです。
まずは、それを認めましょう。
あなたの心の中の問題です。
自分自身を “騙しても”、”偽っても”、”強がっても”、
そんなプライドは無意味です。
どうせ誰にも知られるわけではないんですから、
自分の心の状態に素直になりましょう。
そして、そのドキドキを少しでも減らせるような努力をしていきましょう。
理想を言えば、
デモトレードの時のような気楽さでリアルトレードを行う事が最も好ましいですが、
実際問題として、そんな事は可能なんでしょうか?
全く同じ心理状態というのは、なかなか難しいかもしれませんが、
無駄な緊張を減らして限りなく平常心に近づける事は誰でも可能です。
過去の記事では、「ビクビク病の克服方法」と題して、
リアルトレードにおけるマインドの改善方法を書きましたが、
それと並行して、以下のような方法もドキドキを抑える効果が期待できます。
私がデモトレードとリアルトレードの心理状態の違いに苦しんだ時に
実際に試してみて効果が出た方法ですので、やってみる価値はあると思います。
その方法とは、、、
デモトレードとリアルトレードを日替わりで行う事です。
一般的には、
「リアルトレードで成績が思わしくないなら、
一旦、デモトレードへ戻って成績が向上するのを確認してから、
再びリアルトレードへ移行しましょう」
と言われますね。
もちろんこの方法でも良いのですが、これだと、
リアルトレードの期間中の相場が乱高下、もしくはレンジ的な相場つきが多くて
たまたま難しい相場に直面した為の成績悪化なのかもしれません。
そして、デモトレード期間中の相場が分かりやすいトレンド状態が多くて
たまたま簡単な相場でトレードできた為の成績向上かもしれません。
そのような偶然を無くす為には、
一日交代でデモとリアルを繰り返した方が良いです。
それに、マインドの改善という点においても、
この方法だと何ら改善できない可能性があります。
自分がデモトレードをしているのか、それともリアルトレードをしているのかは、
心の奥底では本人が意識するしないに関わらず、どうしても区別しているものです。
デモトレードをしている期間中は「リラックス」
リアルトレードをしている期間中は「緊張」
ある程度の期間でデモトレードとリアルトレードを区切ってしまうと、
本人の好むと好まざるとに関わらず、
勝手に心理的なスイッチの切り替えをしてしまうものです。
このような問題点を解消した上で、マインドの改善を図る方法としては、
デモトレードとリアルトレードを日替わりで行う事が効果的だと思います。
やり方は、説明するまでもないですが、
月曜日にデモトレードをやったら、火曜日はリアルトレード、水曜日はデモトレード
というように交互にデモとリアルを繰り返すだけですね。
これを2か月間ほどやってみましょう。
日替わりでデモとリアルを繰り返す事で、
たまたまデモトレードの期間だけ簡単な相場、
たまたまリアルトレードの期間だけ難しい相場、
という偶然性はほとんどなくなります。
また、マインドの改善においても、
今まで以上に自分の心理面の違い、心臓の鼓動の違いに気が付けるはずです。
「昨日のデモトレードではあんなに気楽にトレードできたのに、
今日のリアルトレードでは、どうしてこんなにドキドキしてるんだろう?」
「昨日のリアルトレードでは、あんなにドキドキしていたのに、
今日のデモトレードでは、どうして心臓の鼓動が聞けないんだろう?」
毎日コロコロ変わる自分の精神状態、体の反応に自分自身でも驚くでしょう。
しかし、この段階で無理に自分の心を治そうとする必要もありません。
ただ、デモとライブにおける精神と体の反応の違いを1日おきに体験するだけで
自分の本当の心の状態を理解できるようになり、
ひいては、自分の心を客観的に捉える事ができるようになっていきます。
そして、これを何週間と繰り返していくうちに、次第に、
デモトレードとリアルトレードの境界線が曖昧になっていく感覚を覚えるでしょう。
人間は同じことを繰り返していくと徐々に慣れてくるものです。
そして、今日はデモだからリラックス、今日はリアルだから緊張、
なんていう潜在意識のスイッチの切り替えも徐々に鈍くなっていきます。
うまくいけば、そのままデモだかリアルだか分からない状態のままで
トレードを繰り返すようになり、このような訓練に慣れてしまうと、
ほとんどデモトレード感覚でリアルトレードを行えるように変わっていきます。
私の経験では、2か月後にはデモとリアルでの精神的な違いは
ほとんどなくなっていました。
そして、この訓練時のデモトレードとリアルトレードの成績を比較してみて、
それほど差が出ていなければ、問題ないといえるので、
この後は徐々にデモトレードの割合を減らして、
徐々にリアルトレードの割合を増やしていけば、
自然な流れで元のリアルトレードへ完全移行できます。
いかがでしょうか。
上記では、1日おきにデモとリアルを繰り返すとしましたが、
もしも面倒でなければ、1トレード毎に交代しても良いでしょう。
トレードは平常心で行う事が重要です。
平常心を獲得てきていない状態のままで、
ドキドキしながらのトレードは必ず悪い方向へ作用します。
先の記事にも書きましたが、
デモトレードとリアルトレードの最大の違いは、トレーダーの心理状態です。
ここがトレーダーとしての大きな関門のひとつであり、
もしも、その関門を通れなかったら、この記事を参考にしてください。
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