FXに限らず相場というのは、波動を描いて動く事が多いですね。
短い時間足ではランダムな動きに見えても、
大きな時間足なら、きれいな流れになっていることも多いです。
デイトレをする際には、ほとんどのトレーダーが
1時間足未満のチャートを見ていると思いますが、
4時間足を見てみると、また違った景色に見えます。
最近では要人発言などのニュースで大きく乱高下しおり、
デイトレでもそうした要素に振られてしまい、あたふたしてしまう事も多いですが、
4時間足チャートでは、それも波動の1つでしかない場合が多いですね。
一般的には、時間足を大きくするほど波動がきれいになる傾向があります。
現在の相場で4時間足チャートを見てみると、
チャネルラインが引ける通貨ペアがたくさんあります。
チャネルラインとは、平行に引ける上値抵抗線と下値抵抗線のことです。
基本的には、上の高値2点、下の安値2点が決まった段階で引くことになります。
単なる上値抵抗線だけや下値支持線だけの場合よりも、
より強力なラインといわれています。
以下はEURJPYの4時間足チャートです。
昨日の時点でオレンジラインで引いた上値抵抗線にまで達しましたが、
まるでそれを見ていたかのように、そこからは一転して、下落を開始しました。
多くのトレーダーがこのチャネルラインを意識していたのか、
それとも無意識のうちに、「ここが上げの限度だろう」と感じていたのかは分かりませんが、
なぜかタイミングよく、抵抗線にワンタッチしたあとは下げているんですね。
実際には、昨日の上値抵抗線に到達した直後に、
G7当局者による「一方的な円安の動きを懸念」という発言が出た為に、
一気に円買いに傾いたわけですが、これも偶然なんでしょうか。
まさか、「チャネルラインまで到達したから、円買いになるような発言をしよう」
と思ったわけでもないでしょうからね。
仮に、この上値抵抗線付近でショートをした場合、
利確の目標値が下のチャネルラインになります。
これは4時間足チャートですが、もう1つ大きな日足を見てみると、
まだまだ一方的な上昇トレンドですので、
近い将来、このチャネルラインを上抜けるようなことになったら
それは4時間足レベルでの上昇トレンドの再開を意味し、
ロングが推奨される事になります。
デイトレをする際にも、このチャネルラインを上抜けたら
ロング主体で考えた方がよいでしょう。
次に、EURUSDの4時間足チャートです。
こちらもEURJPYとほぼ同タイミングで
チャネルラインの上値抵抗線まで到達しています。
現時点ではその上値抵抗線に抑えられながら、ジリジリと下げていますが、
もしかしたら、この抵抗線をブレイクするかもしれませんね。
EURUSDの日足チャートでは上昇トレンドとなっていますので、
ここでブレイクするのならロング主体で見ていくほうがよいでしょう。
チャネルラインの形成に気づいた場合、
その一定間隔内の動きに乗るのか、それともブレイクに乗るのか、
好みの問題もあるかと思いますが、
私の場合はより大きな時間足チャートの動きに従うことが基本です。
例えば、チャネルラインが右肩下がりで、1つ上の時間足が上昇トレンドなら
チャネルラインのブレイクに乗るようにします。
そして、チャネルラインが右肩下がりで、1つ上の時間足が下降トレンドなら
チャネルラインの上限からの再下降に乗るようにします。
ここでもやはりマルチタイムフレーム、
トレンドフォローが基本ということですね。
現在4時間足レベルでは、GBPUSDやAUDUSDでもチャネルラインが引けます。
こんなにチャネルラインが引ける状況って結構珍しいですね。
GBPUSDの4時間足チャート
AUDUSDの4時間足チャート