その日トレードを始める前には、チャートの形状を一通り確認して、
下値支持線として機能しそうなライン、
上値抵抗線として機能しそうなラインを把握しておくことは重要です。

PLATINUM TURBO FXでは、数多くのインジケーターを組み合わせて
自動でエントリーや手仕舞いのサインを出してくれますが、
そのインジケーターの中には、上値抵抗線や下値支持線として機能しそうなライン、
そして、そのラインまでの距離によってシグナルを出さないようにする仕組みは、
プログラムの中に組み込まれていません。

これに関しては、ある意味仕方のない面もあって、
さすがに、上値抵抗線や下値支持線は、
プログラムで機械的に判断する事はできません。

決して同じ形状を再現する事がないチャートというシステムの中では、
プログラム的に上値抵抗線や下値支持線を計算で導き出すのは至難の業です。

PLATINUM TURBO FXのユーザーサイトの中には、
上値抵抗線や下値支持線をプログラムに組み込む代わりに、
ノウハウのひとつとして、PIVOT系のインジケーターが別に提供されていて、
これによって抵抗となり得る、支持となり得るラインを表示させていますが、
これに関しても、あくまでも簡易的な上値抵抗線や下値支持線の候補であって、
毎回必ず効くわけではありません。

やはり、二次元的なチャートを図形として把握するには、
経験に裏打ちされた “人間の目” が一番正確だと思っています。

抵抗線・支持線の手前でのエントリーは控える

例えば、今週の23日、ロンドン時間以降に
PLATINUM TURBO FXでトレードするとします。

まずは、上値抵抗線、下値支持線として機能しそうなラインを
1時間足チャートで確認しておくと、以下のようになります。

上から順番に、USDJPY,EURUSD,EURJPYの1時間足チャートです。

USDJPYは、上値抵抗線がオレンジラインのように引けます。
usdjpy1h14122601

EURUSDは、下値支持線がオレンジラインのように引けます。
eurusd1h14122602

EURJPYは、上値抵抗線がオレンジラインのように引けます。
eurjpy14122603
上記のラインは、機械やインジケーターに頼って引いたのではなく、
私のこれまでのトレード経験によって引いた裁量判断的なラインです。

(しかしこの日に関しては、割と分かりやすいチャート形状をしており、
 上値抵抗線、下値支持線も簡単に判断できましたので、
 多くのトレーダーが同じようなラインを引いていたと思われます)

これらの上値抵抗線、下値支持線は、そのライン付近に近づくと
それまでの流れが止まってしまう可能性の高いラインですので、
そのライン手前ではエントリーは控えた方が無難だと言えます。

PLATINUM TURBO FXでは上値抵抗線、下値支持線というものを認識しておらず、
そのラインの手前ではエントリーを控える、
というロジックは内蔵されていませんので、
こうしたラインの手前でもエントリーのシグナルは出てしまいます。

ですので、こうしたシグナルについてはエントリーは控える、
という裁量判断をする事も必要になってきます。

まぁ、トレーダー毎に考え方は違ってきますので、
仮に、上値抵抗線の手前で買いのシグナルが出たとしても、
それまでの上昇トレンドの流れを考慮して、

いつかはブレイクするだろう
ブレイクする確率が高いだろう

という裁量判断のもとで、
上値抵抗線の手前のシグナルにもそのまま従う、という事もできますが、
私ならエントリーは控えて、ブレイクしたのを確認してから
その後のシグナルに従いたいですね。

という事で、上記1時間足チャートで上値抵抗線、下値支持線を確認した後に
5分足チャートでその日のシグナルを見てみましょう。

USDJPY5分足チャート
usdjpy5m14122604
横軸は+7時間で日本時間になりますが、
21時台にオレンジラインの手前で緑色上向き矢印の買いシグナルが出ています。

このシグナルに従うのは控えた方が良いですね。

結果的にはこの日のチャートは、綺麗に上値抵抗線のブレイクが起こっていて、
買いシグナルにそのまま従っていれば問題なかったですが、
現実問題として、上値抵抗線のオレンジラインまで10PIPSもないですし、
このラインで跳ね返されて反落する可能性もありますので、
このシグナルには優位性があるとは思えません。

エントリーするなら、オレンジラインをブレイクしたのを確認してから
ちょっと遅めにロングしても良いでしょう。

EURUSD5分足チャート
eurusd5m14122605
18時台に出ている緑色上向き矢印の買いシグナルは、
それまでのチャート形状から無視するのは良いとして、
その後、19時台に今度は赤色下向き矢印の売りシグナルが出ていますね。

このシグナルも微妙です。

直下のオレンジラインはこの日の年初来安値ですが、
ここまでの距離が10PIPS程度となっており、
やはり、その手前で反発する可能性があります。

先のUSDJPYと同じくブレイクを待ってから売りエントリーしたいですが、
ブレイク直後に決済のシグナルが出ていますので、
PLATINUM TURBO FX的には、その後の下降トレンドには乗れないですね。

(ちなみに、EURUSDの1分足チャートの方では、このブレイク後に
 売りシグナルが複数出ており、十分な利益となっています)

EURJPY5分足チャート
eurjpy5m14122606
16時台に緑色上向き矢印の買いシグナルが3回出ていますが、
直上のオレンジラインが意識されたのか、
その手前で全て反落して全て損切りとなっています。

上値試し、ブレイク試しをする前の持合に捕まって、
たまたまエントリー条件に一致してしまって、
買いシグナルが多発した格好となってしまいました。

ブレイク前にはこういう状態になる事もあるので慎重になった方が良いんですね。

たとえ、上記のUSDJPY,EURUSDのようなブレイク前のエントリーで
うまく利確できたとしても、
EURJPYのようなブレイク前の持合に捕まってしまったら、
複数の損切りを計上してしまい、利益が大幅に減ってしまいます。

上値抵抗線、下値支持線の手前でのエントリーは控える
というのは、ダマシ回避の基本的なテクニックのひとつです。

PLATINUM TURBO FXでもそのテクニックを利用すれば、更に高勝率が望めます。

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