通常、EA(自動売買)を行う為には、VPSと呼ばれる仮想専用サーバを準備して
PCを24時間稼働状態にして、そこにEAを設定して運用する必要があります。

EA PLATINUM TURBO FXでも、1時間足用EA、及び、15分足用EAに関しては、
余計な手間をかけず、スムーズなトレードを実現させるためは
VPS上で稼働させた方が良いでしょう。

しかし、5分足用EA、及び、1分足用EAに関しては、
前回のPLATINUM TURBO FXの記事で説明したように、
24時間稼働させるのではなく、
トレンドが明確になった時だけ稼働させるようにした方が
期待値の高いトレードが実現できるので、
無理にVPS上で稼働させる必要性は無いという見解です。

特に、PLATINUM TURBO FXは、割とトレード時間が短い手法で、
1分足のトレードならばエントリーから決済まで10分程度で終わる事も多いので、
それなら、ローカルPC上でトレンドが明確になった時だけ、
裁量トレードの代用という位置づけで、1分足用EAを稼働させた方が
エントリーと決済に手動の動作を介さない分、
正確に、そして、効率的にトレードができます。

トレンドが明確な時だけ1分足用EAでのスポット参戦

以下に、先週金曜日、EA PLATINUM TURBO FXを利用したトレードを掲載します。

まずはこの日、ロンドン時間前までのUSDJPYの相場状況を把握しておきましょう。

USDJPY1時間足チャート
eaplatinumfx15051101

この日はNY時間に米雇用統計が控えていましたが、
そこに至るまでのチャート形状としてはどのように認識できるでしょうか。

上向きの移動平均線、そしてその上に継続的にレートが乗っており、
赤色ラインで引いたような右肩上がりのトレンドラインも見えますね。

つまりこの日は、明確な上昇トレンドと言える状態で、
少なくとも、赤色のトレンドラインを割らない限り、
ロング指向で臨んでいくようにすれば、確率の高いトレードができそうだ
と判断できるのではないでしょうか。

そして、こういう日には、EA PLATINUM TURBO FXにおける5分足用のEA、
もしくは、1分足用のEAが機能しそうだ、とも判断できます。

という事で、この日は1分足用のEAをローカルPC上で稼働させてみました。

方針としては、赤色のトレンドライン上にレートが位置している限り、
ロングのみのトレードを行うとします。

ちなみに、EAを稼働させる時には、
ロングだけ、とか、ショートだけという指定もできるようになっています。

これは、EA PLATINUM TURBO FXに限った事ではなく、
MT4にあるEAの設定画面から「Only Long」「Only Short」が
選択できるようになっています。

こんな感じです。
eaonlylong15051102

このように1分足用のEAをロングだけエントリーできるように設定したら、
あとは何もする事はありません。

そのままチャートを見ていても良いですし、他の作業をしていても良いでしょう。

一応、赤色のトレンドラインを割ってしまったら、
大きな時間足の優位性がなくなるので、
そのような状況になったらEAは止めるようにしますし、
また、この日に関しては、NY時間に米雇用統計が控えていますので、
仮にポジションを保有したまま米雇用統計を迎えるようなら、
余計な乱高下に巻き込まれない為に、その発表前に手動で止めるようにします。

なので、この日のEAの稼働時間としては、
ロンドン時間16:00から米雇用統計発表の21:30までとなり、
長くても5時間半の稼働という予定でした。

そして、実際のトレードの結果は以下のようになりました。

1分足チャートなので、かなり横長となってしまいましたが、
16:00~22:00までのチャートを掲載します。
(横軸に+6時間すると日本時間になります)(クリックで拡大)
eaplatinumfx15051103

青色矢印が全部で8ヶ所ありますが、全てロングエントリーで、
矢印の始点がエントリーを表し、終点が決済を表しています。

つまり、この矢印が上向きなら利確で、下向きなら損切りとなったトレードです。

最近のUSDJPYは他の通貨ペアと比較すると動きが鈍いですが、
それでも1時間足レベルのトレンドに乗ってEAを動かしていけば、
このように確率の高いトレードを自動でやってくれます。

ちなみに、最後の8回目のトレードは、
米雇用統計が間近に迫ってきていたので、手動で決済しています。

そして、一応確認ですが、
本来のPLATINUM TURBO FXにおけるシグナルの位置と
EA PLATINUM TURBO FXにおけるエントリーと決済の位置は、
パタメーターが同じならば、同じ位置になっているはずです。

各FX会社で提示される最新レートの違い、
及び、過去足の4本値の違いによって多少のズレはあるでしょうが、
私がこれまで見てきた限りでは、
ほとんど同じ位置でアクションを起こしている事が確認できてます。

この日に関しては、全部で8回トレードを行って、7勝1敗となり、
合計で+15PIPSという結果になりました。
earesult15051104

最近のUSDJPYは低ボラティリティなので、
2,3PIPSほどのわずかな値幅をコツコツ積み重ねるトレードとなっていますね。

このくらいの狭い値幅の場合は、
シグナルによる手動トレードだと、余計なマインドの影響を受けてしまい、
下手にエントリーや決済を躊躇してしまう人もいるでしょうから、
EAによって全てを自動化した方が、割り切ってトレードできるかもしれません。

このように、どんな相場でも放ったらかしでEAを運用するのではなく、
大きな時間足のトレンドを裁量判断で分析して、明快なトレンド相場の時だけ
1分足用EAを稼働させれば、勝率の高いトレードが実現できます。

要するに、

どこに裁量判断を求めるか

ですね。

シグナルトレードと裁量トレードの良いとこ取りのツール
PLATINUM TURBO FXの全てを検証しているレビューへ