トレードする際にはどこにストップを置くべきなのかを
事前に決めておかなければいけません。

しかし、ストップの位置というのは正解がないので、
最も悩む要因の一つでもあります。

皆さんいろんな方針があると思いますが、まず、
ストップまでの距離を20PIPSとか50PIPSというように固定で決めてしまう事は
チャート的な根拠がないのでオススメできません。

また、できるだけストップまでの距離を狭くして
損失を抑えたいと思っている人もいるでしょうが、
これに関しても、チャート的な根拠がなく、ただやみくもに近くにおいても
損切り貧乏になるだけなので、やはりオススメできません。

世間的には “ストップの位置は狭いほど良い” というような風潮もありますが、
それもケースバイケースです。

ストップまでの距離が近過ぎると、最悪のケースとして、
例えば、
上昇トレンド中にロングエントリーしたが
僅かな調整の下落にストップがヒットしてしまい、損切り終了となってしまう。

しかしその後、再び上昇トレンドになったので、再度ロングエントリーしたが、
またしても僅かな調整の下落にストップがヒットしてしまい、
損切り終了となってしまう。。。

つまり、上昇トレンドでロングエントリーしているにも関わらず
ストップの位置が近過ぎる為になかなか利益にならない損切り貧乏
という事にもなりかねません。

仮に、トータルでプラスになっていればそれでも構わないのですが、
あまり効率的とは言えないですね。
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ストップの考え方としては

  • トレンドが転換したところ
  • シナリオが崩れたところ

に置くのが基本的なセオリーと言えます。

つまり、
どうなったらトレンド転換といえるのか
どうなったら当初のシナリオが崩れたといえるのか
それを考えて、その位置にストップを置く事が適切でしょう。

例えば、上昇トレンド中なら、直近波動の安値の少し下に置くとか、
ラインブレイクなら、ブレイクしたラインの少し下に置くとか、
これが一般的なストップの位置といえるでしょう。

トレンドが転換したところにストップを置けば、
仮にストップにかかってしまったとしても、
その時点では既にトレンド状態ではないので、心理的にも納得できますし、
もしもそこから新たにトレンドが発生したら、
その段階で再度エントリーを検討すれば良いだけですね。

同じく、シナリオが崩れたところにストップを置けば、
仮にストップにかかってしまったとしても、
その時点では既に当初の予定した状態ではないので、心理的にも納得できますし、
もしもそこから新たにトレンドが発生したら、
その段階でシナリオを確認し、再度エントリーを検討すれば良いだけですね。

もしもここで、トレンドが転換する前にストップにかかってしまったら
先の損切り貧乏を心配しなければいけません。

もしもここで、シナリオが崩れていない状態でストップにかかってしまったら
今のシナリオをどう解釈したら良いのか分からなくなります。
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しかし、トレンド転換、シナリオ崩れを意識したストップにすると、
チャート形状によってはストップまでの距離が
遠くなってしまうケースも起こるでしょう。

その場合には、”エントリーしない” という選択でももちろん良いんですが、
ロット数を少なくしてエントリーするのも一つの方法です。

例えば、通常よりも2倍の距離にストップを置くべきチャート形状だった場合には
通常の半分のロット数でエントリーすれば、損失額自体はほぼ一定に保たれますね。

これに関してはリスクリワード比の関連もあるので、
あなたが使っている手法の特徴に合わせて、
エントリーしない、or ロットを減らしてエントリー
を使い分けても良いでしょう。
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損切り後の次のシナリオを事前に用意する

私も以前ストップを近くに置き過ぎて、うまくいかなかった時期がありました。

上昇トレンド中の僅かな調整の下落に捕まり、
ストップにかかって損切りさせられた後に、再び上昇トレンドとなったものの、
損切り後の再エントリーのルールを持っていなかったので、
ノーポジのまま上がっていくレートをただ見送るだけ、、、
という経験を何度もしました。

それを回避する為に必要なのが上記に挙げた適切なストップ位置の判断と
それともう1つ、

損切り後の次のシナリオを事前に用意する

です。

適切なストップ位置とは、別の言い方をすると、
再度上昇に転じてもエントリーできるシナリオ(ルール)が用意できている位置
と言い換える事もできるでしょう。

損切り後また上げてきたから、
その場の雰囲気で何となく見送ったり、ロングしたりするのではなく、
自分のルールを持ってロングできるように事前準備しておく事が重要です。

そのようにしておけば、今のトレードを納得して損切りさせる事ができますし、
再度の上昇を見送ってしまう機会損失も減らす事ができるでしょう。

もちろん、損切り後に下げ続けるようなら何もする事はないですし、
そのまま下降トレンドに転換するようなら、
今度は売りのシナリオを確認すれば良いだけですね。

ストップを置く位置ひとつで勝てる手法と負ける手法を分かつ場合もあります。

たくさん検証して自分の手法に適した位置にストップを置くようにしたいですね。