FXを始めてまだ間もない初心者の多くは、
“価格が下げてきて安くなった時に買いたい”
と思う傾向にあります。
それはなぜかというと、
“日常の金銭感覚をトレードに持ち込んでいるから”
です。
いつもは大根1本200円するのに、本日特売日で1本100円だったら
「お買い得！」
と感じて、つい買いたくなってしまう衝動に駆られます。
いつもはイチゴ一箱500円するのに、閉店間近で100円引きのシールが貼ってあると
「お買い得！」
と感じて、つい買いたくなってしまう衝動に駆られます。
これまでUSDJPY＝122円台で推移していたのに、121円台になっていたら
「お買い得！」
と感じて、つい買いたくなってしまう衝動に駆られます。
みんな同じ心理状態です。
日常の買い物とトレードは全く別物なんですが、
どちらもお金を媒体としたやり取りなので、本人が好むのと好まざるとに関わらず、
潜在意識の中ではどうしても同じものとして捉えてしまい、
日常の金銭感覚をそのままトレードという世界に持ち込んでしまいます。
そのような日常の金銭感覚でトレードして、
安定的に成績が向上していれば問題はないのですが、
当然うまくいくはずもなく、ほとんどの人はその後のトレンドに呑み込まれ、
大きな含み損を抱えて身動きが取れなくなります。
この時にはトレードした本人も何がいけないのか分かっていなくて、自分が
“トレンドに逆らった逆張りトレードをしている”
という認識すら持っていない状態の人がほとんどです。
そしてその後、トレードについて本格的に勉強を始めるようになった後で
“逆張り” というFX用語を知るようになり、
トレンドに逆らってポジションを持つ事は絶対にやってはいけない行為
と学ぶようになります。
そして、自分のトレードを
トレンドに逆らった逆張りからトレンドに沿った順張り
へと矯正していくようになっていきます。
私も上記のような経験を経て順張りへと矯正していったんですが、
グランドセオリーFXの著者である「らいく」氏はちょっと事情が違うようです。
どういう事かというと、
逆張りトレードを捨て去るのではなく、
逆張りが効きやすい相場状況を見極める事で、
逆張りトレードでも利益が上がるように自分自身を変えていったようです。
おそらく「らいく」氏のように、
逆張りトレードで利益を上げたいと思っているトレーダーは多いと思いますが、
逆張りとは先のように日常の感覚と近くなってしまうので、
“お買い得感”という意識だけは消し去っていかないといけません。
あくまでも “期待値が1以上だから” という意識でトレードする必要があります。
あなたは順張り指向(思考)ですか？逆張り指向(思考)ですか？
順張りトレードをするにはその前提として今がトレンド相場でなければいけません。
逆張りトレードをするにはその前提として今がレンジ相場でなければいけません。
（トレンドに逆らった逆張りトレードは対象外です）
そして、順張りは流れに沿って仕掛けるのに対し、
逆張りは反転を期待して仕掛けるので、その思考は全く反対方向を向いています。
よって、普通のトレーダーは順張り指向と逆張り指向のどちらかに分かれるもので
その正反対の思考を同一人物の中に平等に共存させる事は難しいものです。
そういった意味では、順張りトレードも逆張りトレードも平等にこなしている
「らいく」氏は例外的な存在なのかもしれません。
グランドセオリーFXでは逆張り手法も順張り手法も両方提供されていて、
らいく氏はレンジ相場もトレンド相場も共に相手にして
縦横無尽に利益を取っていますが、
これをそのまま真似しても上手くいかない可能性が高いでしょう。
先に書いたように、通常のトレーダーは、
順張り派、逆張り派のどちらかに思考のタイプが分かれているものです。
なので、
順張り派のトレーダーがこの商材の逆張り手法をマスターするには
それなりに時間がかかってしまうでしょう。
同じく、
逆張り派のトレーダーがこの商材の順張り手法をマスターするには
それなりに時間がかかってしまうでしょう。
このあたり、いろんな考え方がありますが、個人的には、
無理して自分の思考タイプと異なる手法から始める必要はない
と思っています。
この商材に書かれている逆張り手法単独でも、また、順張り手法単独でも
ちゃんとマスターできれば、月に500PIPS以上は普通にいけるはずです。
グランドセオリーFXは、裁量トレードの全てが詰まっていますので、
全てを理解した方が良いですが、全てを利用する必要はありません。
まずは、自分の思考タイプの手法を
徹底的に深めていくようにした方が良いと思っています。
そして、それを確実に身につけたら、その後に徐々に自分の守備範囲を広げるように
各チャプターを取り入れるようにした方が学習効率は良いでしょう。
あなた、、、本気なんですね。
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