マーフィーのFX投資術のマニュアルの中には
レジスタンスラインやサポートラインについては
ほとんど言及されていません。
レジスタンスラインやサポートラインまで考慮して手法を組み立てると
FX初心者には理解しづらくなる、との判断なのでしょうか。
しかし、個人的にはどんな手法を用いるにしても、
レジサポの位置確認は必要不可欠と思っていて、
これが正しく判断できると、手法の確度が向上します。
マーフィーのFX投資術に関しても例外ではなく、
マニュアル内に書かれているスーパーボリンジャーや
スパンモデルの使い方に加えて、
レジスタンスラインやサポートラインも考慮すると、
無駄な損切りトレードが減って期待値がさらに上がっていくはずです。
そこでいくつか具体例を見てみましょう。
レジスタンスラインとサポートラインを意識する
以下では幾つかチャートを掲載していますが、
全てUSDJPYの1時間足チャートにしてみました。
(もちろん、スパンモデルは通貨ペア、時間軸問わず利用できます)
まず、一般的なスパンモデルのケースを見てみましょう。
下降トレンドから上昇トレンドへ、
遅行スパンの陰転から陽転へ、
赤色ゾーンから青色ゾーンへ、
分かりやすく転換しています。
環境認識としての目線の切り替えに利用するにしろ、
執行時間軸のエントリーのタイミングに利用するにしろ、
マーフィーのFX投資術の教科書に乗せたいくらいの
綺麗な転換パターンですが、
毎回このようになってくれるわけではありません。
レジサポ問題1
下降トレンドでしたが直近で雲がクロスして、
赤色ゾーンから青色ゾーンへ切り替わりました。
マーフィーのFX投資術では、順行と逆行、両方のパターンがありますが、
ここではそのまま順行で狙うとします。
さて、このチャートを見た時、
あなたには重要なレジスタンスラインやサポートラインが見えていますか?
頭の中で引いてみてください。
そして、そのうえで、
今このタイミングでロングエントリーできるでしょうか?
少しだけ考えてみてください。
レジサポ問題1の私の見解
(相場に正解はありません。
以下は私のこれまでのトレード経験に基づく一つの見解です)
私なら以下のようにレジスタンスラインを引きます。
下降トレンドの最中に、オレンジラインでサポレジ転換していることが
お分かりいただけるでしょうか。
最新のローソク足では、スパンモデル的にトレンド転換しているわけですが、
そのすぐ上にオレンジラインが控えているわけです。
つまり、スパンモデルのルールではロングエントリーをする場面ですが、
このチャート形状だと、すぐ上にレジスタンスラインが控えているので、
私ならロングエントリーはしません。
人によっては、オレンジラインまでを細かく狙うやり方もありますが、
私ならオレンジラインを越えてからロングを検討します。
で、その後のチャートはどうなったかというと、、、
オレンジラインでワンタッチした後に跳ね返されてしまい、
青色ゾーンも割れて、下降トレンド再開となりました。
やはり、レジスタンスラインが抵抗線として機能していたんですね。
レジサポ問題2
上昇トレンドからレンジ相場へ移行し、直近では雲がクロスして、
青色ゾーンから赤色ゾーンへ切り替わりました。
さて、このチャートを見た時、
あなたには重要なレジスタンスラインやサポートラインが見えていますか?
頭の中で引いてみてください。
そして、そのうえで、
今このタイミングでショートエントリーできるでしょうか?
少しだけ考えてみてください。
レジサポ問題2の私の見解
私なら以下のようにサポートライン、レジスタンスラインを引きます。
レンジ相場へ移行してから、下ヒゲの位置が多少ズレてはいますが、
オレンジラインでサポートされていることがお分かりいただけるでしょうか。
最新のローソク足では、スパンモデル的にトレンド転換しているわけですが、
そのすぐ下にオレンジラインが控えているわけです。
つまり、スパンモデルのルールではショートエントリーをする場面ですが、
このチャート形状だと、すぐ下にサポートラインが控えているので、
私ならショートエントリーはしません。
人によっては、オレンジラインまでを細かく狙うやり方もありますが、
私ならオレンジラインを割れてからショートを検討します。
で、その後のチャートはどうなったかというと、、、
オレンジラインでワンタッチした後に跳ね返されてしまい、
赤色ゾーンも越えて、レンジ相場継続となりました。
やはり、サポートラインが支持線として機能していたんですね。
サンプルチャート
最後に、レジサポとスパンモデルに関連する
参考チャートを掲載しておきます。
以下も、これが正解というわけではなく、
“私ならこのように考える” という1つの見解として見て下さい。
1番のクロス場面
直下にオレンジ色で引いたサポートラインが存在しているので、
そのラインを割ってからショートを検討。
(結果、ブレイクしてショートエントリー)
2番のクロス場面
直上にオレンジ色で引いたレジスタンスラインが存在しているので、
そのラインを越えてからロングを検討。
(結果、跳ね返されてエントリー無し)
3番のクロス場面
直下に赤色で引いたサポートラインが存在しているので、
そのラインを割ってからショートを検討。
(結果、ブレイクしてショートエントリー)
4番のクロス場面
クロスと同時に赤色で引いたレジスタンスラインをブレイクしたので、
すぐにロングを検討、もしくは、一旦押目を待つ方針なら、
その後のローソク足10本ほど経過したあとの
青色ゾーンへのワンタッチ、且つ、赤色ラインのワンタッチという
プルバックを確認してのロングエントリー。
(プルバック待ちの場合、プルバックが起きなケースもありますが)
抵抗線付近や支持線付近では、
多くのトレーダーがその抜け割れに注目しており、
また、各自の思惑がぶつかっていますので、
チャート的に綺麗にならないケースもあります。
どんな手法でもそうですが、
抵抗線手前でのロング、支持線手前でのショートには注意しましょう。
私こすぎもチャートには必ず表示させているお気に入りの商材です。
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