スパンモデルをデイトレで利用する場合は、
最初のうちは5分足チャートに適用した方がよいでしょう。
これまで見てきた経験からは、5分足チャートとスパンモデルの相性は結構よくて、
相場の流れをうまく捉える事ができている印象があります。
また、5分足ならそれほど慌てることなくチャートを客観的に見ることができるので、
冷静にエントリーや手仕舞いなどもできるでしょう。
商材の中にも書かれているように、
初心者のうちはまず、5分足チャートでのスパンモデルの利用が推奨されます。
しかしだからといって、毎日の相場が必ずしも[5分足チャート+スパンモデル]
という組み合わせに適した動きをするとは限りません。
初心者の人はよく勘違いをしますが、
テクニカル指標はあくまでも現在の相場の動きを補助する為のものであり、
自分にとって分かりやすく相場の動きを捉える為に利用するものです。
テクニカル指標の動きにあわせてチャートが動くのではなく、
チャートの動きにあわせてテクニカル指標が動いているだけです。
ですので、チャートの動きによっては、
テクニカル指標が効きにくい状況というのも当然起こり得ます。
それは、スパンモデルだけでなく、たとえどんなテクニカル指標、
インジケータを用いたとしても、それに適さない状況は必ず起こります。
下記は、先週の6月21日のEURUSDの5分足チャートです。
ロンドン時間に入ってからチャートの監視を始めた場合は、
このようなチャート形状から始まる事になります。
このローソク足の動きとスパンモデルの動きを見て、どのように感じますか?
まず、チャートの形状からすると、
上下に波を描きながら動いている事が分かりますね。
上下幅は30PIPSほどでしょうか。
狭いレンジ相場、スクイーズ状態というわけでもなく、
だからといってボックス相場というわけでもなく、
もちろんトレンドが発生しているわけでもなく、
中途半端なチャート形状といえます。
スパンモデルで見たとしても、青色スパンと赤色スパンが交互に出現していて、
遅行スパンも陽転と陰転が繰り返されていますので、
明確な方向性が出ていないと判断できます。
このような状況の時に、遅行スパンの方向性に沿って仕掛けたとしても
うまく行かない事は明白ですね。
つまり、チャートの上下の振幅の動きが、[5分足チャート+スパンモデル]という
組み合わせとあっていない状況、テクニカルが効きにくい状況になっています。
このようなテクニカルが効きにくいチャート形状になっていたら、
無理にエントリー場所を探すのではなく、
次のチャートパターンに変化するまで待つ事が基本です。
無理矢理エントリー場所を探しても損切り貧乏になってしまう可能性が高いです。
ということで、この日の5分足チャートを更に進めてみましょう。
以下は同日のEURUSDの5分足チャート、ロンドン時間からNY時間にかけてです。
オレンジ色のラインが一本引いてありますが、
これは先のチャート図の東京時間の安値に引いたラインです。
「どうなればチャートパターンが変化したと認識できるのか」ですが、
この場合は、東京時間の安値を割れてきたら、
「東京時間から続いていた中途半端なボックス相場に変化が出てきた」
といえるのではないでしょうか。
20時台にオレンジラインに接するまでに下げてきて、そこから僅かに反発するものの、
21時過ぎてからは明確にオレンジラインを割れる動きになっていますね。
この動きを見れば先のチャートパターンが崩れ、
新たに下降トレンドというパターンが発生した可能性が高くなったと言えます。
できれば、このオレンジライン割れでショートを仕掛けたいですが、
このブレイクに必ず乗らなければいけないわけでもなく、
その後のチャートの動きをみても明らかなように、
22時台の赤色スパンまでの戻りを確認して、そこからの再下降をショートする
という方法でも全く問題ないです。
スパンモデルは、戻り売り、押目買いに適したテクニカル指標ですので、
戻りや押しだけを狙うという方針で臨むことも戦略としては有りです。
私こすぎもチャートには必ず表示させているお気に入りの商材です。
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