人間は理性と感情を持つ生き物です。
そして、日常生活においては、社会生活においては、
概ね、自身の理性に基づいて行動し、
通常、自身の感情は心の奥底に閉まっておいて
適材適所で表に出てくるようになっています。
しかし、心が揺さぶられる状況に置かれると、
自身で感情をコントロールすることができずに、
暴発してしまうケースもあります。
例えば、
仕事で失敗した時
彼氏彼女に振られた時
試合で負けた時
ゲームで失敗した時
そして、
トレードで損切りになった時
などです。
理性と感情を切り分ける方法
トレードで損切りになった場合、
「いい加減にしろ!」
「ふざけるな!」
「なんでだよ!」
と、口に出す、出さないに関係なく
誰でも怒りという感情が湧いてきます。
しかしその反面、
トレードで損切りになった場合、
「どこが間違っていたのか」
「反省点はどこにあるのか」
「次に生かすようにしよう」
という理性的な心理も湧いてきます。
しかし、普段の私たちは心の中を確認する作業は行いませんので、
トレードで損切りになった場合にも
理性と感情が混然一体となっていることに気づかず、
心のやり場が分からなくなっているんですね。
なので、まずは
人間には理性的な面と感情的な面があることを理解し、
それらを切り離して考えるようにしましょう。
理性と感情を上手に切り離せるようになると、
「あっ!今自分は怒っているな」
「これはコントロールしないといけないな」
と冷静に分析できるようになります。
感情を無くすのではなくて、感情は感情として置いといて、
感情に支配されない、
感情に暴走させない、
感情はあくまでも従で、理性が主であることが重要です。
トレードで損切りになった時でも、
「ふざけるな!」
という感情が湧いてくるのは仕方ないとしても、
その感情に支配されず、暴走させず、
「あっ!今自分は怒っているな」
と冷静に理性的に対応するように努めましょう。
とはいえ、
そんな簡単に理性と感情を分けることができない人も多いです。
そういった人は以下のことを試してみてください。
- 自分自身を実況中継する
- 講師になりきり生徒に教えるつもりで
- 理性人間、感情人間の2面性で
自分自身を実況中継する
ユーチューブなどではゲーム実況、将棋実況などの
実況動画が人気があるそうですね。
それと似たような感覚で、
自分のトレーディングを実況してみるんです。
実際に声に出しても or 出さなくても構いませんが、
自分がなぜエントリーしようと思ったのか、
なぜ損切りしようと思ったのか、
自分の行動の理由を実況中継してみるんです。
怒りに任せた人間は実況中継なんてできませんから、
自分の行動をきちんと説明できていれば、
それは理性と感情をコントロールできていることになります。
講師になりきり生徒に教えるつもりで
例えば、どこかの建物の会議室を借りてそこへ生徒を数十人読んで、
トレード教室を主宰すると仮定します。
そこで自分がトレーディングの講師になりきり、
生徒にお手本を見せるような意識でトレードしていきます。
「エビデンスが揃っていないのでまだ様子見ですね」
「はい、ここで○○という理由でエントリーしました」
「ストップの位置はここへ設定します」
教える立場ですから当然冷静ですね。
その後、利確になろうとストップになろうと、
生徒の手前、冷静に対応することになります。
理性人間、感情人間の2面性で
理性と感情を併せ持つのが人間ですから、
トレード中は、理性人間と感情人間の二人が存在することを
積極的に意識するようにします。
たまに、映画やコントなどで、
“自分の中に天使と悪魔が存在してそれらが会話している”
というシチュエーションがありますが、
それと同様なシチュエーションを作り上げるんです。
怒りなどがこみ上げてきそうになった場合も、
感情人間「損切りだと!ふざけるな!」
理性人間「まぁまぁ落ち着いて。トレードでの損切りは必要経費ですよ」
といった会話を行い、
理性人間が優位な立場であることを教えるようにします。
以上、感情を暴走させないマインドテクニック3選でした。
これは損切りの場面だけではなく、
利益がなかなか伸びない場面や、
ルール外の飛び乗りエントリーをしたくなる場面や
ストップをズラしたくなる場面など
心が揺さぶられるであろう様々な場面で適用できます。
一度試してみてください。