今、将棋界は4強の時代と言われています。

その4人とは、
渡辺明三冠(名人、棋王、王将)
藤井聡太三冠(王位、棋聖、叡王)
永瀬拓矢王座
豊島将之竜王

です。

この4人で現存する8つのタイトルを分け合っています。

何年も何十年も勝負の世界に居続け、
しかも、その中でトップクラスにいる人というのは、
才能はもちろんのこと、人並み以上に努力を続けたからこそ、
今の地位にいられる訳です。

その努力の中で培ってきた経験というものは示唆に富み、
将棋界に限らずどのような分野でも参考になります。

そこで今回は4強の中の一人、
永瀬拓矢王座のインタビュー記事の一部を紹介します。
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無理をしてやろうとすると反動を生む

永瀬拓矢王座は”研究の鬼“と呼ばれ、
将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」という異名が付けられているほどです。

本当かどうかは分かりませんが、
年間5000時間も将棋の研究をしているんだとか。

そんな永瀬拓矢王座ですが、
以前のインタビューで”努力”対して、
ダイエットを例に出して以下のように答えています。

基本的に「やろう」と思ってやると、反動が出ます。
ダイエットだとリバウンドという言い方をしますけど。

無理してやろうとすると、リバウンドがある(努力しなくなる)ので、
背伸びをして頑張ろうとするんじゃなく、
ありきたりですけど続けられることを続けていく、
徐々に増やしていくという感じです。

一時の効果は反動を生むだけなので、
自分にとってプラスだと思えることを積み上げていくことが大事なんだと思います。
競技人生は長いので、一時しか続かない勉強法は自分にとって良くないんです。

トッププレイヤーともなると、
“一心不乱に、苦しみに耐えながら、寝食を忘れて、ひたすら研究に没頭する”
というイメージもありますが、
実際にはそうとも限りません。

何十年も”将棋”という一つの分野を研究し続けた経験から、
努力に対してある種の”気づき”を得たんですね。

それが上記インタビューにある

  • 無理な努力は反動を生む
  • 続けられることを続けていく

なんですね。

これは将棋の勉強に限らず、
あらゆるジャンルに共通することでしょう。

もちろんトレードの勉強にも当てはまります。

無理な努力は反動を生む

最初のうちはモチベーションが高いので、
「あれもやろう、これもやろう」
と色々と手を付けて頑張ろうとする人もいますが、
自身の許容範囲を超えた状態では、
それが長続きするとは思えません。

限界を超えた状態を続けていけば、
体調を壊すこともあるかもしれませんし、
徐々にやる気が無くなっていくことも考えられます。

トレードの勉強というものは長丁場です。
僅か数週間で答えが出るようなものではないです。

自分の限界を推し量り、
その手前の状態で無理ない努力を続けることが大切です。

続けられることを続けていく

最初は少しずつでもいいんです。

トレード本を数ページずつ読んでいったり、
FX商材の動画を視聴したり、
過去チャートで手法を検証したり、
簡単なトレード記録を取ったり。

自分の生活スタイル、生活時間に合わせて、
できることから始めていきましょう。

そして、それが日々続いていくと習慣化します。
習慣化というのは、それをやらないと逆に不安になる状態を指します。

食事をした後は歯磨きしないと心理的に何か嫌ですよね。
毎日お風呂に入らないと心理的に何か嫌ですよね。

それと同じ状態です。

トレードに関する勉強をしないと心理的に何か嫌だなぁ
と思えるくらいになれば、それは習慣化の成功です。

そして、トレードに関連する習慣を無理なく徐々に増やしていって
少しずつ努力の量を増やしていく。

こうすれば、反動なく続けることができます。
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ちなみに、先に
年間5000時間も将棋の研究をしている、
とありましたが、、、
でも、これって、、、確かに凄いですが、
決して難しいわけではないと思うんですよね。

計算すると、
5000÷365=13.7(時間/日)
となり、
1日14時間弱勉強していることになります。

棋士というのは会社勤めではなく
基本、24時間好きなように使えるので、
その中で14時間の勉強はやろうと思えばできます。

そして、私の場合もそうです。

確かにサラリーマン時代は無理でしたが、
会社を辞めてからは24時間フリーでしたので、
起きている間はずっとトレードの勉強、検証ばかりしていました。

それこそ、当時は14時間以上トレードの勉強、検証作業をしていました。

でも私は軍曹ではないです。
普通のトレーダーです。