今年に入って以降、話題に上ることが多くなっているChatGPTですが、
あなたは仕事やプライベートで使っていますか？
ChatGPTとは、OpenAIという会社によって開発されたAI(人工知能)のモデルのことで、
プロンプトと呼ばれているテキスト欄に何かしらの質問を書いて送信すると
それに対してAIが瞬時に適切な回答をしてくれます。
これの何が凄いのか、というと、
まず文章や文法の自然さ、
まるで人間と会話をしているかような返答が返ってきます。
そして、当たり前のことですが、情報量、知識量の膨大さ、
あらゆる出来事、話題、学問に精通しているので、
どんなジャンルの質問をしてもちゃんと返答してくれます。
もちろん、時には間違った情報や誤った推論を返すこともありますが、
それでも今までのモデルと比べたら
比較にならないほど正確 and 適切な返答をしてくれるので、
ただの遊び、娯楽で使うだけではなく、
仕事で使えると言われるまでに昇華したモデルになっています。
今となっては、
“どうやってChatGPTに質問すればより適切な返答を返してくれるか”
という研究も進められており、
このようなスキルをプロンプトエンジニアリングと呼ぶようになってます。
仕事のジャンルにもよりますが、
パソコンを使って何かしらの文章作成、表作成、図作成
などをしている方々にとっては
仕事の効率を上げてくれる時短ツールとして利用できるケースは多いでしょう。
もし、ChatGPTを使ったことがないならば、
一度ネットでChatGPTを検索し、新規登録して使ってみてください。
何かしらの可能性を感じるはずです。
ChatGPTをトレードに活用することはできるのか？
新しい時代の到来を予感させるChatGPT、
他社からも似たようなモデルが次々に出てきているので、
今後はAIと一緒に仕事をするのが当たり前の時代になるのか…
そうした時代の流れに乗り遅れないように、
私もトレーダーという職業でChatGPTを活用できないかと
色々模索しているんですが…
残念ながら、
今のところは特に利用できる場面はないかなぁ～。
私のトレード歴は既に10年以上にもなり、
トレードに関する手法も資金管理もメンタルも
自分なりに満足のいくレベルにまで到達していますし、
毎日のトレードに関わる作業も既にルーチン化されているので、
今さら何かしらでChatGPTに手伝ってもらう必要性は無いっぽいですね。
しかし、トレード初心者なら
ChatGPTにトレードを教えてもらうことは可能かもしれません。
というか、
そもそもChatGPTはトレードを理解しているんでしょうか？
ChatGPTがトレードの先生になって
私たち人間を勝ち組トレーダーと呼ばれる域にまで
引き上げてくれることなんて可能なんでしょうか？
ChatGPTにトレードについて幾つか質問してみました
物は試しに、
幾つかChatGPTにトレードに関する質問をしてみましょう。
しかし先に書いたように、
ChatGPTではプロンプトエンジニアリングと呼ばれるように質問力が問われるんですが、
ここではそこまで意識せずに通常通りに質問してみます。
トレードで勝つためには何が必要なのか尋ねてみたら、
上記のような返答が返ってきました。
なるほど、至極真っ当ですね。
2番はトレード手法、3番はリスク管理、4番はマインド、
いわゆる3M(Method,Money,Mind)と言われている要素、
それらプラス、
1番では基礎知識、5番では継続的な学習を求めています。
どれも既にこのブログで語ってきた内容ばかりで、
特に新しいことはありません。
ChatGPTだからと言って、
何か特別な、秘密の要因を語ってくれるわけではないんですね。
では次に、
もう少し詳しく突っ込んてみましょう。
具体的な手法を聞いてみると、
上記のような返答が返ってきました。
なるほど、表現の仕方は多少違いますが、
どれもよく聞く一般的な手法ですね。
1番はブレイクアウト手法、
2番は移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロス手法
3番はフィボナッチ手法
4番は押目買い戻り売り手法
5番はチャートパターンを意識したネックライン抜け割れ手法
またしても、既にこのブログで語ってきた内容ばかりで、
特に新しいことはありません。
ChatGPTだからと言って、
何か特別な、秘密の手法を教えてくれるわけではないんですね。
では次に、
さらに詳しく突っ込んでみましょう。
手法を聞いても概念的、一般的、基本的なことばかりでツマラナイ。
なので先の2番の手法について
もっと具体的に移動平均線の短期と長期の期間は
いくつにすれば良いのか聞いてみると、
ようやくここで短期は10、20、50、
長期は100、200、250と答えてくれましたが、
但し書きが…
「個別の市場や個人の好みで調整する必要あり」
「市場の特性と合致していること」
「他のテクニカル指標やリスク管理と組み合わせることも重要」
だそうです。
まぁ、そうでしょう。
私の経験から判断しても、
長短2つの移動平均線のクロスだけで勝ち続けることは不可能です。
それだけで勝ち続けられれば苦労はないです。
結局は、市場に合わせて長短の期間を変えながら
他の指標も併せて使いつつ、経験値を貯めていくしかないわけです。
ChatGPTだからと言って、
何か特別な、秘密の期間を教えてくれるわけではないんですね。
さて、これまでいくつかのChatGPTの返答を見てきましたが
いかがだったでしょうか？どのように感じましたか？
良いことを言ってくれますし、
トレードの王道も分かっているようですが…
既にこのブログで書いたあることばかりですね。
何ら目新しいことはないです。
最近では
「ChatGPTで教えてもらった手法を実践したら勝てた」
なんて話をSNS等で見かけたりもしますが、
いやいや、
どこにでも書いてあるような普通の情報しか提供してくれませんよ。
しかも具体性に欠ける一般論ばかり。
当たり前と言えば当たり前で、
必ず期待値＞１になるような具体的な手法を
誰でも実践できるような形で
1から10まで全ての条件を提示してくれることなんてあり得ません。
どんな手法を用いたとしても、結局は
何百回、何千回とその手法でトレードを積み重ねて経験値を上げ、
自分の性格・生活に合った形でブラッシュアップさせ、
期待値＞１になるようにレベルアップさせることが必要になります。
その過程をChatGPTに肩代わりさせることは不可能です。
自分で時間をかけて経験するしかないわけです。
トレードの勉強にChatGPTを利用することはできますが、
今のところはChatGPTの利用を優先しなければいけない
という要因は見当たらないです。
トレードの勉強に秘密はないです。
地道に地道に…
