手法の有効性を検証する際、単一通貨ペア、且つ、単一時間足で行うと
見るべきチャートは1つだけなので作業自体はとても簡単になりますが、
それだと、なかなか期待値>1のロジックは見つけられないでしょう。

チャート分析というものは異なる時間足を組合わせて行う
マルチタイムフレーム分析が基礎となりますので、
できれば2つ以上の時間足を同時に見ながら検証したいですね。

そして、更に精度を上げるためには、
通貨間の力関係を確認したほうがよいでしょう。

ニュース等では円高とかドル安というような表現がなされますが、
そのような通貨毎の買い圧力や売り圧力を意識すると
現状を把握しながらトレードできるようになります。

つまり、マルチタイムフレーム分析と通貨間の力関係、
この2つの要素を併せて検証トレードをすることで
期待値>1のロジックが見つかる可能性が高まるといえます。

しかし、トレード初心者の方には具体的に
どのような時間足を組合わせれば良いのか分からない
どのような通貨ペアを組合わせれば良いのか分からない
という方もいらっしゃると思いますので
以下からは私が推奨する時間足の組合せ、通貨ペアの組合せを紹介したいと思います。
chart24031203

マルチタイムフレーム分析と通貨間の力関係という観点で

Trade Trainerでは検証時に最大で10個ものチャートを表示でき、
どのような時間足の組合せでも、どのような通貨の組合せでも可能なので
十分にその機能を利用しましょう。

時間足の組合せに関して

マルチタイムフレーム分析での異なる時間足は
できれば沢山表示したほうが良いのですが、
最初から5つも6つもチャートを表示してしまうと思考が混乱します。

なので、最初は2つから始めて、
慣れてきたら3つのチャートを表示するようにしましょう。

そして、3つのチャートでのマルチタイムフレーム分析を最終ゴールにしても良いです。
実際私も普段のトレードでは3つのチャートでのマルチタイムフレーム分析にしています。

以上を踏まえて、
執行する時間足を基準に考えると…

1分足でトレードするならば、5分足(と30分足)
5分足でトレードするならば、30分足(と4時間足)
15分足でトレードするならば、1時間足(と4時間足)
30分足でトレードするならば、4時間足(と日足)
1時間足でトレードするならば、4時間足(と日足)
4時間足でトレードするならば、日足(と週足)
日足でトレードするならば、週足(と月足)

のように時間足を組合わせると良いでしょう。
3つの時間足にするならば、カッコ内の時間足を更に追加します。

執行時間足+大きな時間足+更に大きな時間足
という組合せで、一般的には、
各時間足は概ね4~8倍程度の倍率になっているのが好ましい
とされており、私もその見解に賛同します。

通貨の組合せに関して

通貨の組合せに関してもメジャーな通貨ペアを沢山表示させた方が
その強弱はハッキリするのですが、慣れていないとやはり混乱します。

そこで通貨に関しては、トライアングルの関係性を見ることができる
3つの通貨ペアだけを表示させるようにしましょう。
chart24031202
例えば、USDJPYが上昇している場合、単一の通貨ペアだと
それがUSD買いによる上昇なのか、JPY売りによる上昇なのか分かりませんが、
EURを含む通貨ペアを加えると、通貨の強弱がハッキリします。

つまり、USDJPYが上昇している場合、
同時にEURJPYも上昇しているとそれはJPY売りによる上昇になりますし、
同時にEURUSDが下落しているとそれはUSD買いによる上昇になります。

同様に、USDJPYが下降している場合、
同時にEURJPYも下降しているとそれはJPY買いによる下降になりますし、
同時にEURUSDが上昇しているとそれはUSD売りによる上昇になります。

要するに、とある通貨ペアをトレードする場合、
それとは別の通貨を含む通貨ペアを表示させてください。

基本的に、USDJPY、EURJPY、EURUSDのどれかでトレードするなら、
この3つの通貨ペアの組合せで良いでしょう。

GBPを含む通貨ペアでトレードする場合なら、
GBPJPY、GBPUSD、USDJPY、この3つの通貨ペアの組合せで良いでしょう。

AUDを含む通貨ペアでトレードする場合なら、
AUDJPY、AUDUSD、USDJPY、この3つの通貨ペアの組合せで良いでしょう。

私がお勧めするチャート構成は

これらを踏まえた上で総合的に判断すると…
Trade Trainerで検証トレードをする際のマルチタイムフレーム分析と通貨間の力関係を意識した
チャート構成は以下のようになります。
(左クリックで拡大表示)
chart24031201
上記ではUSDJPYの15分足チャートでトレードする場合ですが、
それ以外のチャートは、
(USDJPY1時間足+USDJPY4時間足)+(EURJPY15分足+EURUSD15分足)
という組合せになっています。

前者2つがマルチタイムフレーム分析用、
後者2つが通貨間の力関係用ですね。

この合計5つのチャートを表示させておけば、
マルチタイムフレーム分析と通貨間の力関係を把握しつつ検証トレードができます。

他の例だと、
EURUSD1時間足チャートでトレードする場合なら、
(EURUSD4時間足+EURUSD日足)+(EURJPY1時間足+USDJPY1時間足)
という組合せに、
GBPJPY5分足チャートでトレードする場合なら、
(GBPJPY30分足+GBPJPY4時間足)+(GBPUSD5分足+USDJPY5分足)
という組合せになりますね。

この5つのチャートを表示しての検証トレードが
マルチタイムフレーム分析+通貨間の力関係を確認できるので
期待値>1の手法を見つけるためのベストなトレード環境と言えるでしょう。

ただし、最初からこの環境で始めると思考が混乱するかもしれないので
上記例では、まずは執行時間足のUSDJPY15分足チャートと
大きな時間足のUSDJPY1時間足チャートの2つから始めても良いです。

徐々に慣れて、徐々に監視チャートを増やしていきましょう。

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