MT4裁量トレード練習君プレミアム2は不具合の修正や細かな機能改善などの
マイナーバージョンアップは頻繁に行われています。

利用者の方なら練習君2を起動すると結構な頻度で
マイナーバージョン表記の数字が増えていることに気づかされるでしょう。

しかし先日、販売元から連絡があり、
今回はわりと大きめな仕様変更、ロジックの変更が行われ、
MT4裁量トレード練習君プレミアムは、Ver2からVer2.2へ大幅なアップデートが行われました。

そこで本記事ではそのアップデートの内容を解説しておきます。

なお、通常のマイナーバージョンアップの場合は、
練習君2の起動時に自動でアップデートされることは利用者の方ならご存じでしょう。

しかし今回の大幅アップデートでは
練習君2の起動時に自動でアップデートされません。
新たにVer2.2用に別途インストールする必要があります。

インストールの手順については、
販売元から送られてきたメールに記載してありますし、
また、オンラインマニュアルにも書いてありますので、
利用者様は今一度確認しておきましょう。
renshu24070601

Ver2.2での主な改善点3つをを解説

今回のVer2.2での主な改善点は以下の3つです。

  • 事前のヒストリカルデータのダウンロードが必要なくなった
  • チャート更新速度を8段階から20段階へより細かくなった
  • チャートの巻き戻しは最小時間足を基準に

私のPC環境でも練習君Ver2.2をインストールして実践してみましたが、
これらのバージョンアップで更に利便性が増し、使い勝手が良くなりましたね。

事前のヒストリカルデータのダウンロードが必要なくなった

旧バージョンでは練習君2で検証トレードを始める前に
必要なヒストリカルデータを、事前に、自分で、手動で、ダウンロードし、
検証する期間の時間足のローソク足4本値を全て用意しておく必要がありました。

例えば、ドル円の5分足でトレードし、1時間足も参照したい場合は、
検証する年月全ての期間のドル円の1分足チャートのヒストリカルデータを
MT4標準のヒストリカルセンターからダウンロードしたり、または、
販売元が用意したヒストリカルデータ格納庫からダウンロードしたり、または、
自分で別途適切な形式のヒストリカルデータを用意しなければいけませんでした。

そして、用意したヒストリカルデータはPeriodConverterを使って
1時間足などの他の時間足へ展開し、全ての時間足の4本値を用意した状態にしてから
検証を始めることになっていました。

もちろん、これらの手順はオンラインマニュアルに載っているので、
その通りに実行すれば良いだけなのですが、
MT4を使い慣れていない利用者にとっては難しい作業だったかもしれません。

しかし今回のVer2.2では、
ソフト側が上記に関する作業を全て自動でダウンロード/実行するよう改良されましたので、
利用者側はこれらヒストリカルデータに関する作業は一切必要なくなりました。

要するに、検証開始前に行う準備作業が無くなって、
すぐに練習君2で検証トレードを始めることができるようになったわけです。

ちなみに、自動でダウンロードできる通貨ペアは以下の30種類です。
AUDCAD/AUDCHF/AUDJPY/AUDNZD/AUDUSD/CADCHF/
CADJPY/CHFJPY/EURAUD/EURCAD/EURCHF/EURGBP/
EURJPY/EURNZD/EURUSD/GBPAUD/GBPCAD/GBPCHF/
GBPJPY/GBPNZD/GBPUSD/NZDCAD/NZDCHF/NZDJPY/
NZDUSD/USDCAD/USDCHF/USDJPY/XAGUSD/XAUUSD

メジャーな通貨ペアは全て網羅されています。
これらの通貨ペアで検証トレードしたい場合はVer2.2を利用できます。

万が一、どうしてもZARJPYのようなマイナーな通貨ペアで検証したい場合は、
Ver2.2は利用できないですが…そんな人はいないでしょうね。

チャート更新速度を8段階から20段階へより細かくなった

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練習君2でのチャートの更新速度は、
・設定画面での[最小時間足]
・設定画面での[ローソク足処理タイマー(ミリ秒)]
・メインパネルでのチャート速度
この3つの項目で決まりますが、今回はこの中の
・メインパネルでのチャート速度
の改良にあたります。

上記のように旧バージョンではチャートの更新速度は1~8までの8段階でしたが、
Ver2.2でのチャート更新速度は1~20までの20段階により細分化されました。

個人的には8段階でも十分だったのですが、
利用者様からの要望を受けてより細かく、というか、
更新速度をより速くできるようにしたみたいですね。

設定にもよりますが、チャートの更新速度を20にするとバンバン進みます。

速過ぎてチャート分析できないくらいなのですが、
各自のトレードルールにより当分エントリーできない状況であることがわかっているのなら、
更新速度を20にしてサッサとチャートを進めてしまったほうが
時間の節約にもなって良いでしょう。

チャートの巻き戻しは最小時間足を基準に

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旧バージョンにもチャートの巻き戻し機能は装備されてはいたんですが、
その動作は、表示している一番大きな時間足を基準にしていました。

例えば、上記のようにEURUSDの1分足と1時間足の2つのチャートを表示して
検証トレードを実行していた場合、チャートを巻き戻すと
旧バージョンでは一番大きな時間足、つまり、1時間足を基準に巻き戻していました。

これだと、1分足をメインにしてトレードしているにも関わらず、
巻き戻すたびに1時間足単位で、
つまり、1分足だと60本分のローソク足が一気に巻き戻されてしまいます。

同じく、ドル円の5分足、1時間足、日足を表示していたとすると、
巻き戻すたびに一番大きい日足単位で、
つまり、5分足だと288本分のローソク足が一気に巻き戻されてしまいます。

これだとローソク足の巻き戻し本数が多過ぎて使い勝手が悪いですね。

しかし今回のバージョンアップでは、
一番小さな時間足で巻き戻しが行われるように改良されました。

つまり、1分足と1時間足を表示しているならば1分足を基準にして、
5分足と1時間足と日足を表示しているならば5分足を基準にしてチャートが巻き戻されます。

チャートの順進行と逆進行が、どちらも最小時間足を基準にしているので
利用者にとっては分かりやすくなったといえるでしょう。

以上、今回のVer2.2での主な改善点3つの解説でした。

ちなみに、旧バージョンの練習君2と新バージョンの練習君Ver2.2は
1つのPCで共存して使うこともできるようです。

しかし、使い勝手等を考慮すると旧バージョンを使い続ける理由は無いので、
旧バージョンは設定等も含めてPCからアンインストールして、
新バージョンの練習君Ver2.2だけを使うようにしたほうが良いでしょう。

このツールを使わないとトレード経験に圧倒的な差をつけられてしまいます。
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