ネット証券の拡充により今では個人投資家であっても、
様々な金融商品でトレードできるようになりました。

私も最初は国内株式の現物から始まり、慣れてきた頃に国内株式の信用取引に手を出し、
その後に私のメイン戦場であるFX(Foreign eXchange)に移行しました。

今となっては他にも外国株式、日経先物、NISA、投資信託など
色々な金融商品に取り組んでいますが、
FXがメイン戦場であることに変わりはないです。

しかし最近になって、FXに長く居続けることへのマンネリ化打破のために、
久しぶりに新しい金融商品でトレードしたくなって、
日経225オプションの勉強を始めました。

おそらく本ブログの読者様は日経225オプションについては、
名前は聞いたことがあるが具体的な仕組みは知らないという方がほとんどだと思いますので、
簡単に説明すると…

日経225オプションとは、SQ日という決められた期日(満期日)までに、
予め定められた価格(権利行使価格)で日経平均を「買う権利」or「売り権利」を
売買する取引のことです。

。。。さっぱり分かりませんよね。

(でも、分からなくて構いません。
 本記事では読者様に日経225オプションを勧めるのではなく、
 話の導入部として持ち出しているだけなので、そんなに難しく考えないでください)

日経225オプションも、安く買って高く売る or 高く売って安く売る、
という行為で利益を上げるのは株式やFXと同じなんですが、
分析する内容、考えるべきファクターは株式やFXとは全く異なります。

権利行使価格毎に異なるデルタ、ガンマ、ベガ、シータという4つのグリークスを把握しつつ、
IV(インプライドボラティリティ)の変化をスマイルカーブから読み取り、
今の日経先物の動きやそのボラティリティ(日経VI)に有利になるように
スプレッド(ポジション)を組んで利益を上げるようにします。

これまでのトレードとは考えるべきファクターが全く異なっているんですが、
それが私の知的好奇心をくすぐります。

また、通常のトレードだと、
ロングした場合、建値よりも上がったら利益、下がったら損失、
ショートした場合、建値よりも下がったら利益、上がったら損失、
になりますが、オプションは違います。

スプレッドの組み方(ポジションの取り方)によっては、
・日経先物が上がっても利益、下がっても利益、動かないと損失
・日経先物が動かないと利益、上がったら損失、下がったら損失
・日経先物が上がるか、動かないと利益、下がったら損失
・日経先物が下がるか、動かないと利益、上がったら損失

等々、色んなバリエーションで戦術を立てることができます。

私のメイン戦場であるFXと比べると、よりロジカルであり、よりテクニカルであり、
より難しくもあります。だからワクワクしてやりがいもあるんです。

しかし、一つだけ難点があって…それは…過去検証ができないんです。
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日経225オプションは過去検証ができない?!

FXであれば通貨ペアの値動き(4本値)がチャートに次々に刻み込まれていき、
それらはよっぽど昔にならなければ消えることなくいつまでも残っていきます。

USDJPYであろうと、EURUSDであろうと、GBPUSDであろうと、
今から10年以上も昔のローソク足4本値でさえも残っており、
それを使うことで幾らでも過去検証ができます。

そして、FXにはMT4という世界標準ともいえる高機能のチャートソフトが存在し、
そのデモ機能を使うことで自分の資産を危険にさらすことなく、
チャートにインジケーターを設定したり、ラインを引いたりして、
自分の好きなように分析し、仮想トレードを繰り返すことができます。

しかし、日経225オプションではそうはいきません。

一応チャートはありますが、それは出来高の関係上、
基本的には直近1ヶ月分しかありません。

しかも、SQ日を過ぎてしまえば、そのチャートは消えてなくなります。どこにも残っていません。

また、日経225オプションではチャート以外にもいろいろな分析ファクターが存在し、
先に挙げたグリークス(デルタ、ガンマ、ベガ、シータ)と呼ばれるデータ、
そして、IVやスマイルカーブと呼ばれるデータも必要なんですが、
それらもSQ日を過ぎてしまえば消えてなくなってしまいます。

10年前、5年前、1年前のチャートもグリークスもIVもスマイルカーブもありません。

つまり、SQ日を過ぎてしまえば過去検証に必要な要素は全て消えてなくなるので、
過去検証というものが出来ないんです。

もちろん、MT4という高機能のチャートソフトというものも存在しません。
普段使っているソフトにはデモ機能も付いていないので
お試しで仮想トレードをすることもできません。

ではどうすれば良いのか…

そうです、リアルタイムで動いている時間経過の中でチャート分析し、
グリークスもIVもスマイルカーブもその変化を感じ取るしかないんです。

これは何を意味するのか…
過去検証ができないということは、それだけ経験値が貯まりにくいことを意味します。

FXであれば、過去チャートを検証することで幾らでも経験値を貯めることができます。

5分足メインのトレードであっても、5分足のローソク足の生成を待つ必要はありません。
MT4に過去チャートが残っているんですから、それを遡って分析することで
いくらでも過去検証して経験値を貯めることができます。

1時間足メインのトレードであっても、1時間毎のローソク足の生成を待つ必要はありません。
MT4に過去チャートが残っているんですから、それを遡って分析することで
いくらでも過去検証して経験値を貯めることができます。

1年分のチャート分析するのに1年というリアルタイムの時間経過を待つ必要なんてありません。
過去チャートを遡って検証すれば、僅か1日で終わらせることも可能です。

1年分のチャート分析を1日で終わらせることができる…
だから経験値の貯まり具合が異常に早いんです。

しかし日経225オプションの場合は、過去検証ができないので、
リアルタイムの時間経過の中で経験値を貯めるしかないんです。

5年前の日経225の値動きでオプションのデイトレの検証をしたい…できません。
1年前の日経225の値動きでオプションのデイトレの検証をしたい…できません。

1年分のチャート分析をするのには1年というリアルタイムの時間経過を待つ必要がある…
だから経験値の貯まり具合が異常に遅いんです。

日経225オプションの勉強をしていると
FXというトレード環境の充実度/ありがたみを心底実感します。

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FXならばMT4を使って幾らでも経験値を貯めることができる

一般的にはどんな仕事であっても、どんな趣味であっても、
そこでの経験というのは、日常生活の中で、リアルタイムの時間経過の中で
少しずつ貯め込み、積み増していくしかありません。

「他の人より優秀でありたい」と望むのなら、
他の人より2倍、3倍と努力して経験値を貯める必要がありますが、
その為には他の人より2倍、3倍と時間を使う必要があります。

当たり前ですね。
時間は誰にでも1日24時間であり平等に与えられているので、
他の人より秀でるためには、その限られた時間の中で
他の人よりその分野でたくさんの時間を費やす必要があります。

そして、たくさん時間を費やしたご褒美としてその分野での経験値をたくさん得られた
と解釈することもできます。

しかし、FXでは事情が異なります。

MT4という高性能ツールの存在により、
たった1日だけでも何ヶ月、何年分の過去検証ができ、
それが経験値という形で自分に貯まっていきます。

トレーダーにより1日24時間の使い方は異なります。

怠け者のトレーダー、情報弱者のトレーダー、初心者のトレーダーは、
リアルタイムの時間経過の中だけでしかトレードを行わないため、
1日で数回分のトレードしか経験しません。

しかし、勤勉なトレーダー、情報強者のトレーダー、熟練のトレーダーは
MT4を使って過去検証を行うことで
1日で何百回分ものトレードを経験しています。

更には今の時代、
MT4裁量トレード練習君プレミアム2
Trade Trainer
などのFX商材を利用すれば、
もっと効率的に and もっとたくさんの過去検証を進めることができます。

1日24時間なのに、24時間では経験できないような膨大な数のトレードを経験できる…
この差はデカい

今、FXに取り組んでいるトレーダーの中に、
検証の重要性、経験値を貯める事の重要性に気付いている人は少数派でしょう。

だからこそ、その少数派の中からしか本当の勝ち組トレーダーは生まれてこないのも事実です。

FXは知識だけでは勝てません。
その知識を血肉にするためにはたくさんの経験が必要です。

幸いにも先に述べた通り、
FX周りのトレード環境は他の金融商品(株式、先物、オプション等)とは
比べ物にならないくらい充実しており、それを利用しない手はありません。

怠け者のトレーダーから勤勉なトレーダーへ変わるために、
情報弱者のトレーダーから情報強者のトレーダーへ変わるために、
効率的に検証を繰り返し、経験値を貯めていきましょう。