あなたはトレード中に何を考えていますか?何をしていますか?
どんな心理状態になっていますか?

トレード中とはポジションを持っている時とは限りません。
ポジションを持っていない時も同様で、
要するに、チャート監視の体勢に入っている時です。

その日、トレードをしようとチャートを開き、
トレードを終えてチャートを閉じるまでの間に、
何を考え、どんな心理状態でチャートを見ているか
何を考え、どんな心理状態でポジションを持っているか
ということです。

チャート監視の時に間違った思考/心理になっていると、
それが間違った行動を引き起こす引き金にもなりかねないので注意が必要です。

今回の記事では、私の経験も踏まえて、
トレード中の間違った思考/心理について解説します。
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トレード中は余計な思考はしない~それは分析ではなく雑念です

まず大前提として…

ポジションを持っていない時に
どこでエントリーしようか…
ポジションを持った後に
どこで決済しようか…
と考えるのが普通だと思っていませんか?

残念ですが、これはトレード経験が少ない初心者の思考です。

なぜなら、
どこでエントリーするのか“、”どこで決済するのか
については既にトレード前に決まっているはずだからです。

当然、自分のトレードルールは持っていますよね?
ならば、トレード中に
どこでエントリーしようか…
どこで決済しようか…
と思考をめぐらすこと自体がオカシイと気付かなければいけません。

事前に、どこでエントリーするのか、どこで決済するのか、
そのトレードルールは決まってるんですから、
何を今さら思考してるの?
ってことです。

エントリー条件に一致したらエントリーして、
決済条件に一致したら決済するだけであり、そこには思考の余地はありません。

ただルール通りに、ある意味機械的に実行するだけです。

よって、これは当たり前のこととして今回は除外することにして…
トレード中の間違った思考/心理4選を以下に羅列し、解説します。

  • ポジションを持っていなくても焦らない
  • 自身のポジションを正当化するニュースを探さない
  • 現在の含み益/含み損を考えない
  • 個々のトレードに固執しない

あなたにも思い当たる節はありませんか?
このような思考/心理でいる限り、
トレードはストレスが溜まる行為になってしまいますし、
もちろん、勝ち組トレーダーにもなれません。
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ポジションを持っていなくても焦らない

トレーダーって不思議なもので、
ポジションを持っていない時間が長くなるほど、
ポジションを持ちたいという気持ちが強くなっていきます。

そして、ポジションを持っていない時間が長くなるほど、
早くエントリーしたくて自分のトレードルールを緩めてしまいます。

「(早くエントリーしたいから)今回だけはRSIは条件から外すか…」
「(早くエントリーしたいから)今回だけは1時間足のトレンドは無視しようか…」

いつもと違うトレードルールに価値はありません。

どれだけポジションを持っていない時間が長くなったとしても焦ってはいけません。
次のトレードも平常心でいつも通りの条件でエントリーしなければいけません。

当たり前のことですが、
ポジションを持っていない時間の長さで
次のトレードルールが変わるなんてことはあってはいけません。

自身のポジションを正当化するニュースを探さない

自分の取ったポジションが含み損になるケースは頻繁にありますが、
だからと言ってポジション保有中に何かが出来るわけでもありません。

出口は決まっているわけですから、
その条件に一致するまでは動く必要は無いです。
というか、動いてはいけないという表現が適切でしょう。

しかし、実際含み損を目の当たりにすると
不安になってしまう気持ちも分かります。

その不安を何とか抑えたいという心理から
自分にとって都合の良いニュース探しに走ってしまう気持ちも理解できます。

「日銀が利上げを示唆してるんだから…」
「米雇用統計が悪かったんだから…」
何とかしてドル円に下がってほしいんですね。
そして自分のポジションに納得したいんですね。

でも…
自分が今取っているポジションにとって良いニュースばかりを確認して
自分のポジションを正当化しようとする試みは無意味です。

当たり前のことですが、
あなたの正当化の試みとあなたのポジションの動きには何の関連性もありません。

現在の含み益/含み損を考えない

レートが上下するたびにポジションの損益が
“ピコピコ”とリアルタイムに変わっていくわけですが、
それを見てしまうと変な高揚感を抱いてしまい、
何かをしなければいけないような気持ちになってませんか?

自分の資産が一瞬で上下する状況を目の当たりにするのは、
マインドが未熟なトレーダーにとっては有害以外の何物でもないです。

いっそのこと、モニターの設定で、チャートツールの設定で、
損益自体をPCの画面から見えないようにしておきましょう。
できればPIPSも見えないようにできればベターです。

当たり前のことですが、
現在の含み益/含み損を考えようと考えまいと
それはあなたのトレーディングには何の関係もありません。

個々のトレードに固執しない

極端なことを言ってしまえば、
今のあなたのポジションが利確で終わろうと損切りで終わろうと、
そんな1回のトレードの成績なんてどうでも良いんです。

トレードとは、何百回、何千回と繰り返すことで
初めて統計的に意味を持つようになります。

一つ一つのトレードは真剣にルール通りに行うが、
一つ一つのトレードの勝ちに執着する必要は無い。

この感覚、心のバランス、理解できるでしょうか?

日常的に勝ち、日常的に負け、それが何百回、何千回と繰り返されて、
結果的に期待値>1になっていたと実感するのが理想的な状態です。

当たり前のことですが、
個々のトレードに固執しようがしまいが
それはあなたのトレーディングには何の関係もありません。

以上、トレード中の間違った思考/心理4選でした。

「そんな事言うんだったら、トレード中には何を考えれば良いの?」

自分が構築したトレードルールに従うことだけを考えれば良いんです。
それ以外のトレードに関する思考は全て雑念と思いましょう。
もしくは、トレードのことを考えないのも良策です。

私の場合なら、
チャートにアラームだけ設定して、別の作業を行うことは日常茶飯事です。

例えば、
質問メールへの返事を書いたり、
EA(自動売買)のプログラミングをしたり、
自己啓発系の書籍を読んだり。

デイトレなら、1日7~8時間の長丁場なので、
その間ずっとチャートを見続けるわけにもいきません。

特に、私のトレードルールに一致しそうな状況でない、
一致するにはまだ数時間かかりそうと思える時には、
その間、チャートを見ている意味は無いです。

ならば、上記のような別作業をしたほうが有意義なわけです。

余計な思考が余計な行動を生みます。
あなたも自分なりの有意義な時間の使い方、思考の仕方を見つけましょう。