生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。
 それは、変化に最もよく適応したものである

ダーウィンの進化論を語る時に最も頻繁に使われているフレーズですね。

自然界で生きている生物は、常に生存競争、突然変異、自然淘汰が繰り返されています。

生物は子孫を作る過程でランダムに突然変異が起こり、少しずつ性質の異なる個体が生まれてきます。

それら個体は厳しい自然環境の中で、食べ物や配偶者を巡って生存競争を行っていくわけですが、
環境に有利な形質を持っている個体は生き残りやすく、結果的に子孫を残しやすくなります。
そして、こうした自然淘汰を何世代にもわたって繰り返すことで、
種全体の姿や形質が変わっていき進化していくことになるわけです。

キリンの首が長いのは、木の高いところにある葉を食べるために進化したのではなく、
首が長くなった種がたまたま環境に適応した形となり、生き残ったとされています。

キツツキのくちばしが硬くとがっているのは、木の中の虫を食べるために発達したのではなく、
硬く尖ったくちばしをもつ個体がたまたま環境に適応した形となり、生き残ったとされています。

チーターの足が速いのは、獲物を追いかけるために足を「鍛えて」速くしたのではなく、
もともと足の速い個体がたまたま環境に適応した形となり、生き残ったとされています。
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生き残る鍵は“変化への適応力”にある

冒頭のフレーズは、ビジネスや日常生活の場でも例え話として取り上げられるケースが多いですね。

人間は変化を嫌う生き物です。
未経験の状況や場面を危険と判断し、無意識のうちに現状維持を選ぶようになっています。

これをホメオスタシス(恒常性)と呼び、潜在意識レベルで防衛本能が働き、
今まで過ごしてきたコンフォートゾーン(安全領域)に居続けようとします。

しかし、コンフォートゾーンに居続ける限り成長できませんし、
周りの環境が変わった場合は、それに順応できなくなります。

例えば、
転職や部署異動などの機会があったとしても、
「もしかしたら今よりも待遇が悪くなるかもしれない」
という不安が潜在意識によぎり、結局現状維持に甘んじてしまう…

例えば、
禁煙、ダイエット、早起きをしようとしても、
今までの生活習慣を変えることを脳が拒み、結局三日坊主で終わってしまう…

例えば、
副業を始めよう、投資を始めようと思ったとしても、
「勉強するのが面倒」「失敗したら危ない」と脳が勝手にやらない理由を作り出し、
結局何年経っても始めることができない…

現状維持は後退です。

世界、世間、仕事、日常は、日々変わっていくにも関わらず、
それらの変化に適応できないのは、
生存競争に負けて自然淘汰される側に立つことと同義です。

変化を恐れずに受け入れて、柔軟に考え、
常に環境に適応して成長し続けることが生き残る術となります。
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FXで生き残るのは“相場に適応できる人”だけ

トレードにも冒頭のフレーズは当てはまります。

強いものが生き残るわけではないです。知的なものが生き残るわけでもないです。
相場の変化に適応できたものだけが生き残るんです。

強いものや知的なものが生き残るのなら、
経済学者やアナリストは生き残れるでしょうか?
東大生や早大生は生き残れるでしょうか?
トランプ大統領やイーロン・マスク氏は生き残れるでしょうか?
見当違いです。

トレードは相場状況に応じて柔軟に適応できる人が生き残ります。

上昇トレンドならロングを狙います。
にも関わらず、相場がレンジから下降トレンドへ変化していても、
頑なにロングだけを狙っていても上手くいきません。

手法Aが有効に機能しているとしても、それが永久に続くとは限りません。
同じロングでも押目の位置が高かったり or 低かったり、
ボラティリティの大小の違いなどが影響して、
手法Aの押目買いが機能したり or しなかったりというケースは普通にあり得ます。

つまり、同じ押目買い手法でも、相場付きの変化、上昇トレンドの質の違いなどから
将来的には上手くいかなくなる可能性もあるわけです。

相場は似たようなパターンを繰り返しますが、決して同じパターンにはなりません。
似てはいますが、常に Only One の相場です。

それを理解せず、常に同じ手法だけで相場に挑もうとするのは、
相場の変化に適応できていない状況です。

その場合は、手法自体を捨て去る必要はないですが、
相場状況に合わせて少しずつ手法を構成している条件を微調整する必要性も出てくるでしょう。

私の手法は過去に何度も書いていますが、
スパンモデルを主軸にした押目買い/戻り売り手法です。

でも、その手法を構成している条件については
1から100までキッチリ、固定で決められたガッチガチの条件ではありません。

もちろん、絶対に譲れない条件はありますが、
相場状況に応じて柔軟に変えることができる条件も含まれています。

割合でいうと、
固定条件:変化可能条件=7:3
くらいでしょうか。

(変化可能条件=3割)の部分で相場環境の変化に柔軟に適応できるよう心掛けています。

スパンモデルって雲と呼ばれるゾーンがあって、
ロング優勢の場合は青色ゾーンになり、ショート優勢の場合は赤色ゾーンになります。

そして、そのゾーン内で押目/戻りの位置、タイミングを考えます。

移動平均線のような線ではなく、ある程度の幅を持たせたゾーンなので、
それだけ押目/戻りの位置も幅を持たせて考えることができます。

つまり、
「今は浅めの押目でタイミングをとってロングしよう」だとか、
「今はボラティリティが大きめなので深めの押しを待とう」だとか、
相場の変化に応じて柔軟に適応できるわけです。

私はこれで何年も続けられているので、おそらくこの戦略で合っているんでしょう。

これは私なりの適応の仕方ですが、もちろんこれが唯一の正解ではないです。

世の中にはいろんな手法があり、その手法を相場の変化に合わせて
適応させる方法もたくさん存在するはずです。

あなたなりの”適応の仕方”を考えてください。

重要なのは、ルールを感情で崩すことではなく、
相場環境の違いを前提に“事前に許容した範囲内で調整する”ことです。

PS.
ちなみに、冒頭のフレーズはダーウィン自身が述べた言葉ではないという説が有力です。

ダーウィンの進化論の考え方を後世に伝えるために、
第三者が分かりやすく要約したパラフレーズなんだとか。