このシリーズも今回が最終話になります。
興味がある方は、
「FXも将棋も大局観が重要」と
「FXも将棋も大局観が重要PART.2」を
先に読んでおいてください。
前々回の記事では、
「将棋の初心者と有段者とでは、将棋盤(局面)の見え方自体が違っている」
と書きました。
これは数多くの将棋を指す事で、
脳が将棋向きの脳へと書き換えられている結果だと思います。
局面を1つの図形としてパターン認識して、
一瞬にして状況判断を下せるほどに右脳が進化しているのだと思います。
これが初心者と有段者の大きな違いの一つと言えます。
初心者は左脳で考え、有段者は右脳で考えているといえるでしょう。
前々回の記事で書いた、芸人である狩野さんのさまざまな悪手は、
明らかに経験不足によるもので、左脳しか動かしておらず、
局面全体が見えていない証拠です。
将棋の初心者は、自分の駒しか見ていません。
相手の動きなどは全く見ていません。
自分勝手に自分の都合の良いことばかりを考えて指しています。
将棋盤全体を見ることなく、
駒がぶつかっている戦いの局所の一点だけをじっと凝視しています。
しかし、有段者は違います。強い人ほど盤面を広く見ています。
81マス全てを把握して、大局観的に局面を有利に進めていきます。
そして、このような大局観的に盤面を認識する能力は、
FXでも同じように必要とされる能力です。
FXでは有段者というものは存在していませんので、経験者と言い換えると、
「FXの初心者と経験者とでは、チャートの見え方自体が違っている」
といえるでしょう。
FXの初心者ほど、チャートの一部分しか見ていません。
そして、自分の都合の良いことばかりをチャートに押し付けています。
チャート全体を見ることなく、動いているローソク足のみをじっと凝視しています。
しかし、経験者は違います。勝っている人ほど、チャートを広く見ています。
マルチタイムフレームを利用して、大局観的に流れを把握しようとしてします。
FX初心者は、チャートをパッと見ただけでは、
上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、もしくは持合なのか、
すぐに見分けられないでしょうし、やったとしても
間違った判断を下す確率が高いでしょう。
そして、抵抗線や支持線なども見えてこないでしょうし、
通貨ペアの力関係も把握できないでしょう。
振り返ってみると、私も初心者だった頃と今とでは
明らかにチャートの見え方が違っています。
過去のトレード履歴などを振り返ってみると、
チャートの見ている箇所が今とは全然違っていて、
見当違いのチャート分析コメントを残していることに気づかされます。
しかし、そうした見当違いも、数多くの経験を積む事で、次第に修正されていき、
チャートを適切に、そして瞬時に判断し、
正しい大局観をもって相場に臨んでいけるようになります。
これはチャートをひとつの図形としてパターン認識して、
一瞬にして状況判断を下せるほどに右脳が進化してるのだと思います。
こうした状態になるまで脳を進化させていけば、より勝てる確率が高くなるでしょう。
もしかしてあなたのFXトレードは、
将棋でいうところのルールを覚えているだけの状態ではないですか?
FXを暗記物だと勘違いしてませんか?
自分の都合だけでチャートを判断していませんか?
経験不足に気づいていますか?
大局観でチャートを見ることができていますか?
と言いつつも、私もまだまだ勉強中の身です。
将棋の勉強に終わりがないように、FXの勉強にも終わりはないですね。