今週に入ってからは、明らかに相場の流れが変わってきましたね。
下記チャートは、上から順番にEURJPY、EURUSD、USDJPYの1時間足チャートですが、
今週に入ってからは、EURUSDは明確な上昇トンレド、USDJPYは緩やかな下降トレンド、
EURUJPYは波を描きながらも緩やかな上昇トレンド、となっており、
EUR買い、USD売りの流れが顕著になっています。
JPYに関しては、それほど目立った動きがないですね。
時々JPY買いの反応が見られる程度でしょうか。
先週までなら、JPY主体、特に円安方向中心に相場を見ていましたが、
これら1時間足チャートを見る限りにおいては、
現時点では、EUR買い主体、USD売り主体にチャートを見るべき状況といえるでしょう。
デイトレの際には、1時間足チャートでこのような通貨の力関係を把握しておき、
より詳細な15分足チャートや5分足チャートなどで、
その力関係と同様な動きが見られた時にエントリーすれば、勝率が高くなるでしょう。
いつまでもJPYの動き、JPY安の動きに囚われていると、
チャートを歪んで見るようになってしまいます。
確かに日足レベルでは、USDJPYやクロス円の上昇トレンドが崩れたとは、
現時点では言い難いですが、デイトレとして普段見ている1時間足チャートや
そのひとつ上の4時間足チャートでは、上昇トレンドとはいえない状況になっているので、
チャートに忠実に従うのなら、デイトレとしての円安期待は忘れた方が良いでしょうね。
例えば、先週までならば、EURJPYは円売りの流れに乗ったほうが勝率が高く、
EUR買いに乗った場合は、あまり成績が良くなかったですが、
現在はその時とは状況が変わっています。
逆に今のEURJPYならば、EUR買いの流れに乗るべきで、
JPY売りの流れにはならないほうが良いといえます。
今週のこれらの動きは、本日のドラギ総裁会見に向けての動き、
もしくは、明日の米雇用統計に向けての動きとも言えますので、
来週以降は、再び通貨の力関係に変化が出てくるかもしれません。
JPYに関しては、材料出尽くしとも言われている状況ですので、
JPY主体で相場を動かすには力不足という感じでしょうか
こうした通貨の力関係の変化に、人間の潜在意識はなかなかついていけないですね。
人間の潜在意識の中に刻み込まれた固定概念は、修正しにくいものです。
昨年の政権交代、アベノミクスが叫ばれるまでは、
ユーロ圏の債務危機問題がメインであり、
ユーロ安の動きを中心にチャートを監視していました。
たとえ円安の動きがあったとしても
「どうせ長続きしない」
という判断のもと、円安の動きに乗ることはほとんどありませんでした。
しかしアベノミクス以降は、日本の金融政策がメインとなり、
円安がチャートの中心の動きとなりました。
当初、こうした円安の動きには、かなりの違和感を持っており、
「どうせ長続きしない」
という潜在意識が、私のチャートを見る目を濁していました。
それでもチャートを見続ける事で、しだいに円安の動きにも慣れてきて、
少しずつ潜在意識を書き換えることができました。
今回もそういった状況に似ているとも言えます。
約6ヶ月間にわたる円安トレンドの動きによって、
「どうせ円安の動きになる」
という潜在意識が、私のチャートを見る目を濁しています。
こうした潜在意識も、チャートを見続ける事で、
しだいに円安の動きの解消を実感していき、
少しずつ書き換えていく必要があります。
今後は何が市場のテーマとなるのか分かりませんが、
常に自分の潜在意識を監視している必要性がありますね。