最近はユーロ買いとポンド買いで相場が大きく動いている印象がありますね。
ユーロは相変わらずギリシャ問題が事あるごとに話題に挙がっていますが、
最近はネタが古くなってきたのか、
あまりユーロ売りに反応しなくなっているような気もしますし、
また、ECBによる追加緩和策が効いてきたという報道もあり、
指標の改善もチラホラと見られる事から、
買い戻しではない、本意のユーロ買いも起きているような感じもしますが
どうなんでしょうね。
まぁ、ユーロに関しては、私のメイン監視の通貨なので
高ボラティリティである事は嬉しんですが、
動いている割には、なかなか利益に結びつかない状態となっています。
日々のトレード報告をしている別ブログでもちょっと触れているんですが、
1日の平均値幅が100PIPS以上ある現状は好ましいんですが、
通常は100PIPS動くとなるとトレンド方向へ動くものです。
しかし最近のユーロ相場は、その日トレンドが発生したとしても、
トレンドと逆方向へ100PIPS動く事もあって、そして、東京時間とロンドン時間、
または、ロンドン時間とNY時間でトレンドが転換する日も多く、
トレンド転換場面に出くわしてばかりで、トレンドフォロアーとしては、
やりやすいんだかやり難いんだか、よく分からない相場状況となっています。
という事で、ユーロ関連の通貨ペアのチャートを確認してみます。
まずは、ユーロドルの日足チャートです。
チャート全体としては下降トレンドとなっていますが、
直近の動きとしてはボリンジャーバンドが横向きとなっており、
また、徐々に縮小傾向も見られるために、
安値圏での持合相場に移行しつつあるようです。
最近2週間の動きは上向きが優勢となっており、
このような安値圏での買い戻し優勢局面はデイトレでもやり難いといえます。
ラインとしては、上ヒゲで何度も止められているオレンジラインが
上値抵抗線として機能している事が分かりますね。
ですので、現状の買い戻しによってこのラインまで上げていく可能性もあります。
オレンジラインを明確にブレイクしてきたら、
日足レベルでの買い目線への切り替えとなりますが、
それまでは上にも下にも大きく振れる現状の相場が継続する事も考えられ、
大きな時間足の優位性のないトレードとなるでしょう。
次に、ユーロ円の4時間足チャートです。
直近2週間ほどはオレンジラインで挟まれた
上昇チャネルのチャートパターンとなっています。
スパンモデル的にも青色ゾーンが表示され、遅行スパンも陽転しているので、
買い優勢局面といえます。
ですので、4時間足単一で見た場合は、オレンジライン下限からの反転をロング、
もしくは、スパンモデルのルールである押目買いが適用できる状態ですね。
しかし、、、これを日足チャートまで確認してしまうと、
そう簡単には考えられなくなってしまいます。
以下は、ユーロ円の日足チャートです。
先ほどの4時間足チャートの上昇チャネルとは、
日足チャートで見た場合は、直近安値からの買い戻しにすぎないんですよね。
特に日足レベルで安値を更新した直後の戻り相場には
心理的にもなかなか乗れないものです。
この日足チャートでは明確なラインは引けそうにないですが、
高値の切り下げ、安値の切り下げとなっていて、
赤色ゾーン出現中の遅行スパン陰転状態なので、売り優勢なのは明らかですね。
ですので、日足チャートでは売り優勢、しかし4時間足では買い優勢、
しかも、ユーロ主導で高ボラティリティとなっている現状は
チャート的にも心理的にもトレードしづらいと自分自身で分析しています。
今後は、日足レベルで赤色ゾーンの上にレートが顔を出して、
且つ、遅行スパンも陽転してくれて、
日足レベルで明確な買い優勢状態となって買い方針で臨んでいく、
もしくは、
4時間足の上昇チャネルの下限を割って、
日足レベル、4時間足レベル共に売り優勢状態となって売り方針で臨んでいく、
となってくれない限り、現在の判断の難しい相場状況が続くと思っています。