チャートを見る時には、
どの通貨がメインとなって今の相場を動かしているのか
を把握する事が重要です。
しかし、単一通貨ペアだけを監視して、上昇したとか下落したとか見ていても、
相場全体の流れは把握できませんし、相場を動かしている通貨も
把握する事はできないですね。
監視のスタイルというのは、トレーダー毎にさまざまですので、
何が正解というものはないのですが、
私の場合は最低でもUSDJPY、EURJPY、EURUSDの3つの通貨ペアは
同時に監視するようにしています。
最低でもこの3つの通貨ペアを見ていれば、
どの通貨がメインとなって相場を動かしているのか、
その通貨の力関係を把握する事はできるようになります。
例題として昨日のチャートを見てみましょう。
以下は、上から順番に、EURJPY、EURUSD、USDJPYの15分足チャートです。
時間帯は昼の12時過ぎあたりから深夜の3時頃あたりまでです。
それぞれのチャートの横軸の時間帯は合わせてありますし、
縦軸の目盛り幅も20PIPSほどに合わせてありますので、
動いている値幅も比べやすいでしょう。
3つのチャートにまたがるように
白色枠、赤色枠、黄色枠、青色枠で囲ってありますが、
この枠毎に相場を動かしている通貨が違っている事を理解できていますか?
ちょっとだけ考えてみてください。
例えば、USDJPYが上昇しているという事は、
ドル買いか円売り、もしくはその両方が起こっていることになりますよね。
その他の通貨ペアについても同様で、
EURUSDが下降しているという事は、
ユーロ売りかドル買い、もしくはその両方が起こっていることになります。
そのように複数通貨ペアを同時に見ていって、
どの通貨ペアでも整合性がとれているような通貨の流れを把握するようにします。
その点を踏まえて、上記チャートについて解説してみます。
まず、白色枠については、
EURJPYはほぼ横ばい、EURUSDは上昇、USDJPYは下降となっているので、
僅かにドル売りメインの相場であったと分かるでしょう。
21時手前あたりからは徐々にユーロ買いも加わっている事が分かりますね。
次に、赤色枠については、
EURJPYは上昇、EURUSDは下降、USDJPYは上昇となっているので、
メインでドル買いが起こっていながら、
サブでは円売りも起こっていると読み取れます。
次に、黄色枠については
EURJPYは下降、EURUSDは下降、USDJPYは僅かに上昇となっているので、
メインでユーロ売りが起こっていながら、
サブではドル買いも起こっていると読み取れます。
最後に、青色枠については、
EURJPYは上昇、EURUSDは上昇、USDJPYは下降となっているので、
メインでドル売りが起こっていながら、
サブではユーロ買いも起こっていると読み取れます。
FX初心者の方には難しいかもしれませんが、
この程度なら、慣れてくれば、誰でも理解できるようになります。
で、このメインとなっている通貨の把握を、
実際のトレードでどのように生かしていくのか、については、
別のテーマとなりますので、またの機会に記事にしたいと思います。
ちなみに、この日の私は円売りの流れに乗りたいと思っていたので、
21時過ぎのEURJPYの上昇トレンドに乗って利益を上げました。
同じEURJPYの上昇でも、
ユーロ買いの上昇と円売りの上昇とでは、その”質“が違ってきます。
できるだけ、トレンドが続くと思われる通貨の流れに乗りたいですね。