最近ではECBによる追加緩和の影響でユーロ売りばかりが目立っており、
ユーロ関連の通貨ペアのほとんどは下降トレンドとなっています。

しかしその陰に隠れて、というわけでもないですが、
米雇用統計を含む経済指標が好調な事を受けて、
ドル買いも地味ながら進行しています。

そして、今週はFOMCが開催されますので、
久しぶりにドル主導の相場展開となるかもしれません。

ユーロに関しては特に分析するまでもないほどの明快な下降トレンドですので、
今回は注目ポイントに差し掛かってきたドル円を
マルチタイムフレーム分析してみたいと思います。

ドル円日足チャート
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今年に入ってからは高値圏でのボックス相場的な動きとなっていましたが、
直近になってようやく+1σに沿った上昇トレンドになってきたようです。

しかし、事前のスクイーズ状態を伴っていませんので、
明快なエクスパンションというチャート形状にはなっていませんね。

また、去年に付けた高値である赤色ラインに一度上値が抑えられた形跡もあり、
ここが意識されている事は明らかなようです。

そして、オレンジラインでレジサポ転換しているようにも見えますので、
まずは、赤色ラインの上抜けブレイク、
もしくは、オレンジラインの下割れブレイクを待ちたい感じがします。

仮に、上方向へブレイクした場合、
次の節目は2007年につけた高値であるアクア色ラインの124.13円でしょうか。


ドル円4時間足チャート
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上昇トレンドが続いていましたが、直近の動きとしては横ばいとなっていますね。

ボリンジャーバンドも徐々に絞り込まれており、スクイーズ状態に移行しています。

また、オレンジラインのようなトレンドラインが引けますが、
それほど意識されていないのかもしれません。

これまでのチャートの動きを見てみると、
規模の小さいスクイーズと規模の小さいエクスパンションを繰り返しているので、
今度は順番からすると、規模の小さい上向きエクスパンションでしょうか。

現状は様子見で、次の動き出しを待つ状態ですが、
これまでの流れからすると、上向きの方がやりやすいでしょう。


ドル円1時間足チャート
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オレンジラインで引いたようなディセンディングトライアングル
チャートパターンになっていますが、それほど綺麗というわけでもないですね。

下値支持線に関しては、ヒゲを勘案すると
微妙にいろんな位置にラインが引けてしまいますので、
このラインの引き方も、あくまでも参考程度でしょうか。

現状は上か下か、どちらが有利という事はなく、
まずはディセンディングトライアングルをどちらかブレイクするのを待つ状態です。

デイトレとしての総合判断

日足チャートの直近+1σに沿った上昇トレンドと
4時間足チャートの俯瞰的に見た全体の流れから判断すると、
全体的には買い目線で見るべき局面でしょう。

ですので、1時間足チャートのディセンディングトライアングルを上抜けたら
買い方針で臨んでいきますが、日足チャートの赤色ラインが気になりますね。

この赤色ラインまでに十分な距離があれば、
そのラインまでをトレードする事もできますが、
もしもトレードを始めた時に、既にこのラインまでの距離が近かったら、
ブレイクを待ってからエントリーを検討した方が良いかもしれません。

では逆に、どのような展開になったら売り目線に変更するのか。

それは、1時間足チャートに引いた下値支持線を割った時、
もしくは、4時間足チャートに引いたトレンドラインを割った時、
もしくは、日足チャートに引いたレジサポ転換したラインを再び割った時、
でしょうか。

逆張り的に買いエントリーするなら、
これらのラインに引きつけてからの反転上昇をロングする事もできますが、
ラインを割ってきたら潔く損切りしましょう。