『Dealing FX ~プライスアクショントレードマニュアル~』
と
『プライスアクションFXトレードマニュアル』
は、
どちらも名前に「プライスアクション」という言葉が
入っていることからも推測できるように、
手法の方向性が似ている商材と言えます。
しかし、実はこの2つの商材の間には、
それ以外にも似た要素、被っている要素がたくさんあるんですね。
先日、ブログの読者様から
この2つの商材の違いに対する質問があったんですが
その答えをシェアするために、今回記事にしてまとめておきました。
「プライスアクションを学びたいけれど、
どちらが自分に合っているのか分からない」
という方は、是非参考にしてください。
Dealing FXとプライスアクションFXトレードマニュアルの類似点
Dealing FXとプライスアクションFXトレードマニュアルは
トレードの方向性としては似ていますが、
細部に至る部分は当然違ってきます。
以下では、概要的な類似点をまとめたうえで、
詳細部分では何が違っているのかを具体的に説明していきます。
類似点
- 執行時間足は15分足
- エントリー厳選タイプの手法
- 日足、4時間足、1時間足でのマルチタイムフレーム分析
- リスクリワード比>1に限定
- 順張りではブレイク直後は狙わずプルバックを待つ
- プライスアクション重視の手法
執行時間足は15分足
どちらの商材もデイトレ用の手法を提供していますが、
執行時間足はどちらも15分足になっています。
それ以外の時間足での利用についての言及はありませんが、
手法の構成上、他の時間足での利用は避けた方が無難でしょう。
他の時間足を執行時間足にしても、できない事は無いですが、
そうすると、マルチタイムフレーム分析を行う時間軸も変更しなければならず、
いろいろと修正箇所が多くなって大変そうです。
一応、Dealing FXではスイング用の手法も提供されていますが、
紙面的には多くなく、あくまでもサブの手法という位置づけです。
エントリー厳選タイプの手法
デイトレというと、ひとつの通貨ペアで
何度もエントリーと決済を繰り返す手法もありますが、
この2つの商材に関しては、どちらも詳細に環境認識を行い、
確率の高いエントリーポイントを絞り込む
エントリー厳選タイプの手法となっています。
ひとつの通貨ペアあたり、1日で1~2回エントリーできれば良い方で、
ノーエントリーで終わる日も当然あります。
あえて、どちらがエントリー回数が多いかというと、、、
う~ん、難しいですが、
どちらかというとDealing FXの方が多めでしょうか。
日足、4時間足、1時間足でのマルチタイムフレーム分析
トレンドの方向性を確認する際に利用する大きな時間軸は、
共に、日足、4時間足、1時間足の3つの時間軸を参照しています。
この3つの時間軸を総合的に判断して、
優位性のある方向へ仕掛けていきます。
もちろん、総合的に判断して、トレンドの向きがハッキリしない場合は、
トレンド不明となってその通貨ペアでのトレードは控える事になります。
具体的なマルチタイムフレーム分析の方法の違いとしては、
Dealing FXは、移動平均線、ボリンジャーバンドを利用した簡易的な方法
プライスアクションFXトレードマニュアルは、ダウ理論、トレンドラインを
利用した繁雑的な方法
というように区別する事ができるでしょう。
リスクリワード比>1に限定
エントリーする際には、損切り位置と利確目標位置を計測し、
リスクリワード比>1となっている事を確認します。
つまり、損小利大のポイントに絞ってエントリーを行います。
2つの商材の違いとしては、
Dealing FXでは、インジケーターを補足的に利用して
損切り位置と利確目標位置を決めるのに対して、
プライスアクションFXトレードマニュアルでは、
チャート形状そのものに着目して、損切り位置と利確目標位置を決めます。
どちらもリスクリワード比>1なんですが、
あえて言うと、
Dealing FXよりもプライスアクションFXトレードマニュアルの方が
リスクリワード比が高い傾向にあります。
私のこれまでの経験上からのおおよその目安ですが、
Dealing FXのリスクリワード比は1以上3以下、
プライスアクションFXトレードマニュアルでは
5以上を目指すケースも有り得ます。
また、損切り幅、利益幅自体も
プライスアクションFXトレードマニュアルの方が大きめな傾向にあります。
順張りではブレイク直後は狙わずプルバックを待つ
どちらもトレンド方向へ仕掛ける順張り手法となっており、
ブレイクアウトを狙う場合は、ブレイク直後にエントリーするのではなく、
一旦プルバックを待ってからエントリーする戦術も似ています。
しかし、プルバックと言ってもその定義は幅広く、
2つの商材の違いとしては、
Dealing FXではブレイクアウトが明確になったのを確認してから
上昇トレンドなら押目を、下降トレンドなら戻りを待ってから
仕掛けるイメージです。
それに対して、プライスアクションFXトレードマニュアルでは、
ブレイクアウトしたサポートライン、レジスタンスラインを基準にして、
そこでのサポレジ転換、もしくは、レジサポ転換を確認してから
仕掛けるイメージです。
プライスアクション重視の手法
「プライスアクション」とは、テクニカル指標を利用せずに、
レートの動きやチャート形状に注目して、ダウ理論やトレンドライン、
サポートライン、レジスタンスラインなどを根拠にトレードする
テクニックの総称を指します。
Dealing FXもプライスアクションFXトレードマニュアルも
これが商材の一番のウリとなっていますが、
その利用頻度、利用場所は違っています。
Dealing FXでは、ダウ理論はトレード手法には組み込まれておらず、
レジサポに関しては、ノーマルSRライン、レンジSRライン、トレンドSRライン
と名付けた、商材が指定した特定のラインだけに注目していきます。
また、これらのラインは執行時間足の15分足だけに利用しますので、
それほど分析に時間がかかるわけではないです。
それに対して、プライスアクションFXトレードマニュアルでは、
ダウ理論とトレンドラインがトレード手法に組み込まれていて、
レジサポに関しては、直近の高値安値だけではなく、
引けそうなラインは全て引くようにします。
そして、これらのラインを
15分足、1時間足、4時間足、日足の全てで引くので、
慣れていないと分析するのにそれなりの時間がかかってしまうでしょう。
以上、Dealing FXとプライスアクションFXトレードマニュアルの類似点、
及び、詳細部分での相違点をまとめてみました。
その他にも細かい点を挙げるなら、
Dealing FXは、PDFファイルと専用サイト(動画)による解説で、
プライスアクションFXトレードマニュアルは、PDFファイルのみの解説、
さらには、
Dealing FXでは、FXに関する一般的な知識の提供、マインドの解説もあるが、
プライスアクションFXトレードマニュアルでは、トレード手法の解説のみ、
という違いもあります。
つまり、これらの内容の違いから総合的に判断すると、
Dealing FXは、分かりやすくFX初心者向き、
プライスアクションFXトレードマニュアルは、手応え十分の経験者向き
というように区別する事ができるでしょう。
私自身、15分足を執行時間軸にした環境認識重視の裁量トレーダーなので、
この2つのFX商材のトレードに対する考え方には共感できる部分も多いですね。
プライスアクションを学びたいのなら、
上記の詳細部分の違いを鑑み、どちらかで学習する事をお勧めします。
支持線、抵抗線、トレンドライン見えていますか?
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環境認識の重要性に気づいているなら
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