7月行われた参議院選挙ですが、投票率が大きく上昇しましたね。

日本は世界各国と比較しても投票率が低く、政治には無関心な人が多いと言われていますが、
やはり物価高や増税など自身の生活に直結する問題が表面化した影響で
国民の関心が高くなったんだと推測されます。

原因がどうであれ、投票率が上がったことは良いことです。当然です。
民主主義である以上、多くの国民の意思が反映された方が良いに決まっています。

投票率が低いと、一部の組織票、特定の利益団体、高齢者の意見だけが過度に反映され、
歪んだ民意のもとでの政治になってしまいます。

対して、
高い投票率は様々な年齢層、様々な社会的階層、様々な政治リテラシー層が参加することになり、
それにより国民全体の総意を表したバランス良い公正な政策決定に繋がっていくことが期待できます。

わざわざ説明するまでの事でもないです。
投票率は高い方が良いというのが当たり前で世界の常識であり、
そこに異を唱える人なんていないと思っていましたが…いましたね。

T氏
「選挙に行く人っていうのは、基本的に政治とか選挙に関しての基本知識を持ってる人が行ってたんですよ。それでだいたい5割ぐらいの人が行ってる」

「ところが、まったく今までそういうふうなのがない、学校だって近現代史を教えないんだから、そういうことさえ知らない。いま与党と野党がどうなっているかも知らない、そういう人がSNSで初めて触れて、全然違うところでアルゴリズムで飛んできた情報に触れて、そこに感化されて行動を起こしたっていう人が相当数いるっていうことなんですよ」

「それが社会にどんな影響を与えるのかっていうのはわからない。未知数なんですよ」
「今までは投票率上がるのはいいことだと思っていたんですけど、果たしてどうだろうと」
と疑問を投げかけた。

いやはや何とも…

発言の内容から
政治に関して基本知識を持っていない人は投票に行くな
というT氏自身の心の内が透けて見えるようなコメントですね。

当然ながら、選挙とは全ての民意を反映させるべきものです。
一部の政治に詳しい専門家だけのイベントではないです。

詳しい人詳しくない人、その全てを反映させてこそ民意であり、それが選挙です。

このT氏はコメンテーターなんでしょうか or ジャーナリストなんでしょうか、
私はよく知らなのですが、こんな発言が公共の電波で流れてしまうと
せっかく国民全体に起き始めた選挙熱が冷めてしまいかねません。
それが残念で仕方ありません。

でも…T氏のように、
当たり前の事、王道の事、正しい事に対して、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
逆の意見を言ってくる人ってどの分野にも存在します。
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投資/投機の逆意見に惑わされない

私は日々、投資/投機に関連するサイトを訪問し、毎日の市況、指標をチェックするのと同時に、
何かしらの新着記事/情報がアップされていれば、それも読むようにしています。

で、そうした記事の中にも…やっぱりいるんですよ。

目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
その記事のアクセス数を増やして自分の存在価値を高めたいのか、
投資/投機に関して当たり前の事、王道の事、正しい事に対して、
意図的に?逆のことを書いてくる人が。

私が見かけたのは以下のような記事です。

NISAについての逆意見

NISAではオルカン「オール・カントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)の略称」が主流であり、
多くの人にとってはオルカンが最適解であることは
今となってはそれが当然の事として知れ渡っています。

しかし、このような意見が多くの人に認知されてくると、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
オルカンだけで大丈夫?
オルカン一択はあまりに危険
といったタイトルの記事が出るようになります。

“オルカンだけで十分” VS “オルカンだけでは危険”

真逆の意見に、投資初心者は「いったい何が正しいんだ!?」と混乱するわけですが、
まずは、投資に関する王道/常識/本質を勉強しましょう。

そうすれば、
「この記事は奇をてらった真逆の意見を言うことで読者を惹きつけているだけなんだな」
と理解できます。

もちろんNISAの王道はオルカン1本です。
オルカンだけで全世界の2500社以上の株式に分散投資されています。
余計な意見に惑わされず、オルカン中心にNISAに入れる銘柄を考えましょう。

損切りについての逆意見

トレードは確率論であり毎回必ず勝てるわけではないので損切りは必須。
大幅な含み損、塩漬けを防ぐためにもストップを設定して
損失をコントロールすることが当然の事として知れ渡っています。

しかし、このような意見が多くの人に認知されてくると、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
損切り不要のトレード術
損切りは最も愚かな行為です
といったタイトルの記事が出るようになります。

“損切りは必須” VS “損切りは不要”

真逆の意見に、トレード初心者は「いったい何が正しいんだ!?」と混乱するわけですが、
まずは、トレードに関する王道/常識/本質を勉強しましょう。

そうすれば、
「この記事は奇をてらった真逆の意見を言うことで読者を惹きつけているだけなんだな」
と理解できます。

もちろんトレードの王道的な考え方は、損切り必須です。
特に投機においては損切り無しでは成り立たないと断言できます。
余計な意見に惑わされず、損切りありきでトレードを組み立てましょう。

裁量トレードについての逆意見

トレードで勝つ為には継続的な学習が必須、書籍やFX商材などでテクニカル分析を勉強し、
それと同時にマインドや資金管理の重要性も理解し、トレード記録を取りながら少しずつ改良して、
自分の手法を確立させていくことが王道的な学習方法として知れ渡っています。

しかし、このような方法が多くの人に認知されてくると、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
自動売買で楽して勝とう
EAなら感情を排除したトレードができます
といったタイトルの記事が出るようになります。

“裁量トレード” VS “EA(自動売買)”

真逆の意見に、FX初心者は「いったい何が正しいんだ!?」と混乱するわけですが、
まずは、トレードに関する王道/常識/本質を勉強しましょう。

そうすれば、
「この記事は奇をてらった真逆の意見を言うことで読者を惹きつけているだけなんだな」
と理解できます。

もちろんトレードの王道は裁量トレードです。
EA(自動売買)の選択肢を否定することはしませんが、最初に手を出すべき分野ではないです。
余計な意見に惑わされず、まずは裁量トレードから始めましょう。

マルチタイムフレーム分析についての逆意見

トレードで勝率を高めるためにはマルチタイムフレーム分析が必須。
複数の時間軸のトレンド状態を把握して、それぞれの向きがバラバラになっておらず、
同一方向を向いている時にトレードすべきという戦略は既に知れ渡っています。

しかし、このような戦略が多くの人に認知されてくると、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
ひとつの時間軸を究めよう
沢山の時間軸を見ると迷いが生じる
といったタイトルの記事が出るようになります。

“マルチタイムフレーム分析” VS “単一時間軸”

真逆の意見に、トレード初心者は「いったい何が正しいんだ!?」と混乱するわけですが、
まずは、トレードに関する王道/常識/本質を勉強しましょう。

そうすれば、
「この記事は奇をてらった真逆の意見を言うことで読者を惹きつけているだけなんだな」
と理解できます。

もちろん分析方法の王道はマルチタイムフレーム分析です。
1つの時間軸だけでは多角的な分析ができずダマシ回避の方法も限られます。
余計な意見に惑わされず、マルチタイムフレーム分析を行いましょう。

投資についての逆意見

昨今の物価高、増税、日本経済の危機的状況を鑑みると投資は必須。
年金の毀損、2000万円問題、政府が国民に投資を呼びかけるほどの切羽詰まった状況では、
国に頼るのではなく、自分で資産を守り増やすべき状況であることは知れ渡っています。

しかし、このような日本の状況が多くの人に認知されてくると、
目立つためなのか、自分の才能を見せびらかしたいためなのか、わざと炎上させるためなのか、
投資は必要!は思い込み
元本が保証されない投資は無理にしなくても良い
といったタイトルの記事が出るようになります。

“投資は必要” VS “投資は不必要”

真逆の意見に、投資初心者は「いったい何が正しいんだ!?」と混乱するわけですが、
まずは、投資に関する王道/常識/本質を勉強しましょう。

そうすれば、
「この記事は奇をてらった真逆の意見を言うことで読者を惹きつけているだけなんだな」
と理解できます。

もちろん投資は必要です。広義では資産運用も必要です。
そもそもJPYを持っていること自体、JPYに投資しているという事実を真剣に考えるべきです。
余計な意見に惑わされず、投資、資産運用について勉強しましょう。

以上、私が見かけた逆意見を羅列してみましたが、他にもたくさんあります。

王道とは逆の意見を記事にすれば読者の興味を惹き、
アクセス数の増加につながるでしょうが、それが読者を混乱させる原因でもあります。

どちらが正しいのか…まずは王道/常識/本質がどちらなのか、
それを第一に考えましょう。