現在のUSDJPY及び、クロス円の円安相場は、
ある意味ではとても簡単であるともいえます。

トレーダーによっては、
「とりあえずロングしておけば、多少下がったとしても、
　我慢してキープしておけば、いつかは上げてくれる」
と思っている人もいるでしょう。

一昔前の円キャリートレードのような雰囲気もします。

もしかしたら、昨年の後半あたりからFXを始めた初心者さんの中には、
この円安トレンドにうまく乗って、
「FXって簡単」
と安易に考えてしまっている人もいるかもしれません。

「ストップを設定して損切りにしてしまうなんてもったいない。
　上げるまで待てばいいのに」
と勘違いしているかもしれません。

確かにこの円安相場に対して、買い方針で臨む事は間違ってはいませんが、
ストップの設定は絶対に必要です。

いつになるかは分かりませんが、現在の円安急騰相場もいつかは崩れます。

その時ストップを設定していないと、せっかくの含み益を吐き出してしまいます。
間違ってナンピンなどしたら、逆に含み損になってしまう可能性もあります。

私もこの円安相場では、ほとんどロングしか仕掛けていません。
しかし、必ずストップの設定はしています。

もちろん、それらの中にはストップにかかってしまい、
損切りとなってしまったトレードもあります。

後から振り返ってみれば、ストップなど設定せずにそのまま放置していれば
必ず利益となったはずです。

ですが、それはあくまでも結果論です。

自分のルールに従ってエントリーし、
自分のルールに従って損切りするという規律を守る事は、
長期的にトレードを繰り返す為には必要な行為です。

「今回だけ、円安トレンドが続いているから、
多少損切り予定位置よりも下げてしまったけど、
どうせ戻るから、もう少し我慢しよう。今回だけ。今回だけ。」

これまでは戻ってくれました。

しかし、ルール違反を繰り返し、
「今回だけ。」「今回だけ。」
そんな行為を繰り返しているうちに、戻らない時が必ず来ます。

どうせ戻るから我慢しよう、と思っても戻らない時が必ず来ます。
そうなってしまった場合、含み損を抱えながら悶々とした毎日を
過ごさなければならなくなります。

また、ルール違反を繰り返して得られた利益は、
今後のトレード人生には、何の成長作用ももたらしません。

今の円安急騰相場は異常です。４，５年に一度あるかないかの異常相場です。
FX初心者さんは、今の円安急騰相場を為替の基準として捉えないようにしてくださいね。

USDJPY週足チャート

EURJPY週足チャート