マーフィーのFX投資術でデイトレをする際には、
1時間足のスーパーボリンジャーで環境認識を行い、
5分足のスパンモデルでエントリータイミングを計ることが推奨されています。

もちろんこの方法が王道ですが、
それ以外にも1時間足のスパンモデルを環境認識に利用することもできます。

ご存じの方も多いと思いますが、
別ブログで紹介しているように、私の個人的なトレードでは、
1時間足チャートにスパンモデルを設定して、
それに環境認識の役割を持たせていますね。

つまり、レートとスパンモデルの位置関係から、
今が買い優勢場面なのか、売り優勢場面なのかを判断して、
買い優勢場面ならロング指向で臨んでいき、
売り優勢場面ならショート指向で臨んでいくわけです。

これだけでも方向性は間違えにくくなります。

更に言うと、
スパンモデルはレジスタンスラインやサポートラインとして
機能するケースも多いので、
それも利用すれば、エントリータイミングも計れます。

1時間足のスパンモデルだけでもデイトレはできる?

以下、昨日水曜日のトレード例です。

ロンドン時間の16時時点での主要通貨ペア
USDJPY、EURJPY、GBPJPY、GBPUSDの1時間足チャートです。

これらを環境認識の立場で分析してみましょう。

トレード前の環境認識

トレードを始める前に私は以下のように分析しました。

USDJPYの1時間足チャート

usdjpy1h20061101
遅行スパンが陰転し、スパンモデルも赤色になっているので売り優勢、
現時点ではショート指向で臨んでいくべき場面ですね。

ここ数日間、レートが雲の下限にタッチしていませんが、
それでも雲の下限付近がレジスタンスラインになっていると分かります。

更に言うと、チャートの形が綺麗ですが、
この”綺麗”という感覚、理解できますか?

視覚的に訴えることなので、分かりにくいかもしれませんが、
高値と安値が共に切り下がり、ローソク足の乱れも少なくて、
一定のパターンを繰り返しているように見えませんか?

こういうチャートでトレードしたいですね。

今後、雲の下限にタッチするくらいに戻ってくれるなら、
その時点で戻り売りショートを仕掛けたいです。

EURJPYの1時間足チャート

eurjpy1h20061102
遅行スパンがローソク足に絡んでいて、スパンモデルは赤色なので、
僅かに売り優勢といえるでしょう。

スパンモデルがレジスタンスラインとして機能しているか微妙ですが、
高値の切り下がりは継続しているので、
どこかで戻り売りが狙えれば、と思っています。

GBPJPYの1時間足チャート

gbpjpy1h20061103
遅行スパンが陰転し、スパンモデルも赤色になっているので売り優勢、
現時点ではショートで臨んでいく場面です。

まもなく遅行スパンがローソク足に当たりそうですが、
この後、レートが赤色ゾーンを下に抜けるようなら、
戻り売りショートを仕掛けてみたいです。

GBPUSDの1時間足チャート

gbpusd1h20061104
遅行スパンが陽転し、スパンモデルも青色になっているので買い優勢、
現時点ではロングで臨んでいく場面です。

ロングで臨んでいく場面ですが、
だからと言って、今すぐにロングするのは高値掴みの可能性も?

一旦の押目を待ちたいですが、
そのポイントは青色ゾーンの上限になります。

直近の少し前にオレンジ色丸で囲った箇所がありますが、
このポイントのイメージです。

ここまで下がるようなら押目買いロングを仕掛けたいです。

トレード後のチャート確認

では、実際にどのような結果になったのか。。。

USDJPYの1時間足チャート

usdjpy1h20061105
チャート内の赤色縦ラインは、
先ほどの監視を始めた16時時点を示しています。

なので、そのライン以降が監視後の流れになります。

赤色ゾーンの下限までの戻りを待っていましたが、
そこまで戻らずにズルズルと下げてしまいましたね。

よって、エントリーできずにノートレードで終わりました。

もちろん、この日のように自分の描いたシナリオ通りに
レートが動いてくれないケースは頻繁に起こります。

その場合は、見送るだけですね。

ちなみに、日本時間の深夜に一瞬だけ
レートが赤色ゾーン内に潜っていますが、これはFOMC直後の反応であって、
その時の私はチャートを見ていません。

EURJPYの1時間足チャート

eurjpy1h20061106
チャート内の赤色縦ラインは、
先ほどの監視を始めた16時時点を示しています。

横向き赤色矢印が2ヶ所ありますが
これらはショートエントリーと決済を表しています。

オレンジ色ラインはストップの位置です。

監視後、しばらく様子を見ていましたが、
高値の切り下がりが継続し、クロス円も全般的に弱かったので、
19時過ぎの赤色ゾーン割れで戻り売りショートを仕掛けました。

エントリー後は踏み上げにあう場面もありましたが、
ストップまでには届かなかったのでそのまま放置して就寝。

翌朝確認するも、どうやら持合に捕まった感じだったので、
その時点で手動決済としました。

う~ん、思ったほど動いてくれませんでしたね。

GBPJPYの1時間足チャート

gbpjpy1h20061107
チャート内の赤色縦ラインは、
先ほどの監視を始めた16時時点を示しています。

横向き赤色矢印が2ヶ所ありますが
これらはショートエントリーと決済を表しています。

オレンジ色ラインはストップの位置です。

ロンドン時間の監視開始直後にレートが赤色ゾーンを割ってきたので、
戻り売りショートを仕掛けましたが、ちょっと早計だったでしょうか。

再度赤色ゾーン内に潜ってしまう場面もあり、
素直に下がらない雰囲気がしたので23時時点で小幅利確で逃げました。

しかし、その後のレートの動きを見ると、、、勿体なかったですね。

GBPUSDの1時間足チャート

gbpusd1h20061108
チャート内の赤色縦ラインは、
先ほどの監視を始めた16時時点を示しています。

横向き青色矢印が2ヶ所ありますが
これらはロングエントリーと決済を表しています。

オレンジ色ラインはストップの位置です。

青色ゾーンの上限に買い指値を置いておきましたが、
一瞬のタッチで見事に注文が通ってロングエントリーできました。

その後、上昇トレンドが継続するも決済のタイミングを逸してしまい、
仕方なく、就寝前の高値に利確指値を設定。

結局、FOMC直後の一瞬の上げで利確指値にヒットして無事決済です。


result20061109
結局この日は3回トレードを行って3勝0敗、
合計+94.6PIPSの獲得となりました。

中には、判断ミスやラッキーなどもありましたが、
それでも環境認識による方向性が間違っていないおかげで、
常に優位性のあるトレーディングができています。

スパンモデルは環境認識にもエントリータイミングにも
どちらにも使える優秀なツールであると言えるでしょう。

私こすぎもチャートには必ず表示させているお気に入りの商材です。
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