勝ち組トレーダーには様々な点で共通項があります。

当然、用いている手法は各自で異なっているんですが、
トレードに対する考え方、行動、ポリシーなどは
似通ってくる傾向にあるといえるでしょう。

例えば、
私がこれまで多くのトレーダーを見てきて言えることは、
その共通項の1つとして、
損切りをたくさん経験している
を挙げることができます。

しかし、これだけでは負け組トレーダーと同じです。

そこで、さらに追加して、
損切りを受け入れている
も挙げておきます。
accept20111401

損切りをたくさん経験している

どの分野でもそうですが、
成功している人の中で、失敗したことがない、失敗した経験が少ない
という人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

どんな成功者でも、
たくさんの失敗を経験してきたからこそ成功できた
はずです。

しかし、成功者は失敗に対する捉え方が異なっています。

失敗をネガティブなこと、悪いことだとは考えておらず、
上手くいかない方法を見つけ出した
経験値を貯めることができた
というようにプラスに捉えています。

そして、上手くいかなかった原因を分析し、
次につなげるにはどうすれば良いのか、
そうした改善作業を繰り返すことで
どんどん成功への道に近づいているわけです。

トレードでも同様です。

どんな勝ち組トレーダーでも、
たくさんの損切りを経験してきたからこそ成功できた
はずです。

しかし、勝ち組トレーダーは損切りに対する捉え方が異なっています。

損切りをネガティブなこと、悪いことだとは考えておらず、
上手くいかない方法を見つけ出した
経験値を貯めることができた
というようにプラスに捉えています。

そして、上手くいかなかった原因を分析し、
次につなげるにはどうすれば良いのか、
そうした改善作業を繰り返すことで
どんどん勝ち組トレーダーに近づいているわけです。

負け組トレーダーは損切りが嫌いです。

損切りトレードを悔しがります。
損切りトレードの分析はやりたがりません。
損切りレードからはすぐに目をそらします。

何も振り返らず、反省しません。

だから、勝ち組トレーダーに近づかないんです。
analysis20111402

損切りを受け入れている

藤井聡太二冠の活躍により、今将棋がブームになっていますが、
プロ棋士は対局後、必ずその場で対戦相手と感想戦を行います。

感想戦とは、今指した将棋を一から振り返って、
どの手が良かったのか、どの手が悪かったのか、等を
お互いに意見を言い合う反省会のようなものです。

プロ棋士の将棋では、朝から対局が始まり、
夜遅くに対局が終わることも多いです。

丸一日戦って、体力と精神力を使い果たして、
それでも負けてしまう。。。

対戦相手が自分よりも年下で、段位が低いこともあります。
それでも負けてしまう。。。

優位な局面だったにも関わらず、
不用意な一手で逆転負けを食らってしまう。。。

どんなに悔しいことでしょう。

普通ならすぐにでもその場から離れたくなるでしょうが、
自分の気持ちを抑え、冷静に感想戦を始めます。

負けを認め、負けを受け入れて
次の対戦に向けて分析を行っていくことが将来の棋力アップにつながります。

トレードでも同様です。

鉄板だと思っていたトレードで負けることはあります。
エントリーした途端に反転してしまうこともあります。
不意な要人発言で損切りにさせられてしまうこともあります。

どんなに悔しいことでしょう。

時にはマウスを叩きつけて、
その場から離れたくなることもあるでしょうが、
自分の気持ちを抑え、負けた原因を分析する必要があります。

負けを認め、負けを受け入れて
次のトレードに向けて分析を行っていくことが
将来のスキルアップにつながります。

以上、勝ち組トレーダーの損切りに対する考え方でした。

私も時々、損切りトレードで怒の感情が湧いてくることがありますが、
その時には上記のようなプロ棋士の所作をイメージするようにしています。

将棋好きの人は試してみてください。