あなたはどのような気分でトレードしていますか?

楽しみながらトレードしていますか?
苦しみながらトレードしていますか?

私がトレードを始めた当初は、
自分が何か知的なことをやっている気がして、
ワクワクしながらトレードしていました。

しかし、トレードで結果を出すことができない現実を
目の当たりにしてストレスが溜まり、
徐々にイライラしながらトレードするようになっていました。

おそらく昔の私と同じような症状でトレードしている方は多いでしょう。

トレードでイライラする、ストレスが溜まる大きな原因は
当然ながら、負けトレードにあります。

勝ちたいのに負けてしまう、
そのギャップにイライラし、ストレスが溜まるんですね。

では、どうすればストレスなくトレードできるようになるのか。。。

もちろん、勝ち続けられればそれがベストなんですが、
トレードには負けがつきものですから、
そんな都合良くいくわけがありません。

重要なのは
負けトレードの捉え方
です。

負けトレードを正しく受け入れれば
ストレスが溜まることはなくなります。
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負けトレードに対する意識を変える

勝ったらワクワク、負けたらイライラ
そんな感情の揺り動かしはトレーダーには必要ありません。

特に負けた時の心理状態は重要です。

負けるたびにイライラし、ストレスが溜まった状態になると、
次のトレードに悪影響を及ぼします。

そこで、ストレスなくトレードするための心構えを3つ提示します。

  1. 確率的思考の意味を理解する
  2. 負けたトレードの原因は分からない
  3. トレード記録を貯めるためにトレードしている

これらを意識しながら日々トレードしていきましょう。

確率的思考の意味を理解する

確率的思考を正しく理解すると、
トレード時のストレスが減っていきます。

なぜなら
確率には自分の心の動きは関係ない
からです。

「勝ちたい!負けたくない!」
トレーダーなら誰しも考えますが、
そうした考え自体がストレスのもとです。

「でも、トレードって勝つためにやってるんでしょ?」
確かにそうなんですけど、
その“トレードに勝つ必要はありません。

今からエントリーしようとしているそのトレードに勝ちたい
と思うから必死になり、ストレスが溜まるんです。

確率的思考とは、一つ一つのトレード結果はどうでもよくて、
複数のトレードの結果がどうなっているか
そちらを重要視します。

つまり、一つ一つのトレードに固執するのではなく、
もっとマクロにトレードというものを捉えるべきなんです。

数十、数百のトレード結果が集まった段階で、
それらを分析、精査することに価値があるわけで、
一つ一つのトレード結果なんてどうでも良いんですね。

例えば、勝率6割の手法なら10回中4回は負けるわけです。

にも関わらず、一つ一つのトレードに固執し、
「このトレードでは勝ちたい」
「次のトレードも勝ちたい」
なんて思うこと自体無意味ですね。

なぜなら、勝ちたいと思っていようがいまいが、
その手法の勝率は6割に帰結するはずだからです。

そんなミクロのことに拘るより、
ただただ手法通りに実行することだけを心掛けましょう。

負けたトレードの原因は分からない

負けトレードの原因を完璧に見つけ出すことは不可能です。

例えば、
自分がロングした時になぜ価格は下がったのか、、、

経済指標が控えていて、
その結果がネガティブサプライズだったために
価格が下がったのなら分かりやすいでしょうが、
そんな分かりやすい事例ばかりとは限りません。

もしかしたら、
大口の個人的な都合で現金が必要になり
売らざるを得なかったのかもしれません。

もしかしたら、
何らかのインサイダー情報を仕入れた機関投資家が
売りを仕掛けたのかもしれません。

もしかしたら、
たまたまAIのアルゴリズムがショートしたのかもしれません。

これらのことを私達のような個人投資家は知る由もないですし、
これらを手法に組み込むこともできません。

つまり、なぜ負けたのか、
完璧に解析できないことに頭を使うからストレスが溜まるんです。

「負けトレードをできるだけ少なくしたいので、
 負けた原因を探りたい」
という思考は間違ってはいないですが、
場所が違います。

どういうことかというと、
手法構築段階では、過去チャートで検証して、
できるだけ負けないように、
負けの原因を減らすようにしていくべきです。

しかし、デモトレードに移行した段階は、
構築した手法が適切かどうかを検証することが目的であり、
その時点では負けトレードの原因探しは終わっているべきです。

よって、トレード時には負けトレードの原因探しを行うのではなく、
ただただ手法通りに実行していくことが求められます。

トレード記録を貯めるためにトレードしている

“何のためにトレードしているのか”
その答えが”資産を増やすため”だったら
資産が減った時にストレスになります。

確かに、資産を増やすのが目的なんですが、
そうではなくて
トレード記録を貯めるためにトレードしている
そういう思考に切り替えましょう。

デモトレードもリアルトレードも
結局は
将来行うであろう検証作業に必要なデータの一部
に過ぎません。

なぜなら、それらのトレード結果が貯まったら、
あらゆる角度からそのデータを分析し、
手法を改善していくわけですからね。

トレードの分析作業に終わりはないです。

私のトレード歴は10年以上になりますが、
今でもトレード記録を取り続け、それらを分析しています。

そして、そうしたトレード記録とは、
当然ながら、ルール通りのトレードを繰り返した結果が欲しいわけです。

自分勝手な裁量トレードの記録や、
ルール違反を繰り返したトレードの記録なんて必要ありません。

私達がトレードする目的は、
資産を増やすためではなく、
トレード記録を貯めてそれらを分析して
手法のブラッシュアップを図ることです。

そのためには
ただただ手法通りに実行することだけを心掛けましょう。

以上、ストレスなくトレードするための3つの心構えでした。

トレード時の意識を変えることで
ストレスが軽減します。

特に損切りになってしまった時には
これらのことを思い出してください。