チャート分析法には、ダウ理論やグランビルの法則など、
昔から様々な方法が存在しますが、その他の有名どころで言えば、
エリオット波動も挙げることができるでしょう。

エリオット波動とは?

エリオット波動とは経済学者であるラルフ・ネルソン・エリオット氏が
提唱したチャート分析理論で、簡単に説明すると、
相場の動きは推進5波と修正3波という一定のサイクルを描きながら描いていく
というもの。

つまり、上昇トレンドであれば、
5つの波動(上げ⇒下げ⇒上げ⇒下げ⇒上げ)を描いて上昇し、その後、
3つの波動(下げ⇒上げ⇒下げ)を描いて下降していき、
これを一つのサイクルにする。

下降トレンドであれば、
5つの波動(下げ⇒上げ⇒下げ⇒上げ⇒下げ)を描いて下降し、その後、
3つの波動(上げ⇒下げ⇒上げ)を描いて上昇していき、
これを一つのサイクルにする。

概念図で表すと以下のようになります。
chart24020501
相場を分析する際には、これらの波動のうち、
今はどこに位置しているのか、どの波動に乗っているのか、
を把握することで、その後の展開を予測しやすくします。

そして、一般的には上記の推進波の3波が最も長い波動(トレンド)になると言われており、
この推進波の3波に乗ることを推奨するケースが多いようです。

また、エリオット波動には成立条件が3つあります。
それらは、

  1. 推進波の1波、3波、5波の中で第3波が最も短くなることはない
  2. 推進波の第2波は第1波の始点を割り込んではいけない
  3. 推進波の第4波は第1波の高値を割り込んではいけない

概念図で表すと以下のようになります。
chart24020502
チャートが推進5波と修正3波を描きつつあり、
且つ、上記の3つの成立条件を満たした状態で進んでいれば、
それはエリオット波動という事ができます。

実際のチャートだと以下のようになります。
chart24020503
波動はMT4標準装備のインジケーターであるZIGZAGを使用していますが、
見ての通り、推進5波と修正3波であり、
3つの成立条件も満たしているのでこれはエリオット波動と言えます。

もちろん、これは出来上がったチャートの結果として
エリオット波動だったと言えるわけですが、
出来上がる途中経過であっても、
チャートが推進5波の条件を満たして上昇しており、
且つ、3つの成立条件を満たした状態であれば、描いている途中であっても、
“これはエリオット波動になるだろう”という前提のもとで
チャート分析していくことになるわけです。

ここまでがエリオット波動の基本的な使い方の説明ですが、
では…実際問題として私こすぎは使っているのか…

私はエリオット波動を意識したことは無い

私のトレーディングは押目買い/戻り売りがメイン戦術ですが、
これまでエリオット波動を意識したことは無いです。

3波に乗ろうとか、今は推進派だとか、修正波だとか、
そういったエリオット波動をベースにした思考でトレードしたことは無いです。

なぜなら…

  • エリオット波動の出現率はかなり低いから
  • 私はトレンドが続く限りいつまでもついていく方針だから

です。

エリオット波動の出現率はかなり低い

色々な時間軸で、そして、色々な通貨ペアで過去チャートを調べてみると、
エリオット波動を描くチャートはレアケースだと分かるでしょう。

先にエリオット波動を描いたチャートを掲載しましたが
このチャートを探すのに苦労しました。

なぜなら、
こんな綺麗で分かりやすい教科書的な波動を描くことは滅多に無いからです。

なので、エリオット波動をベースにしてトレードするとなると、
エントリー頻度がかなり少なくなってしまい、
主要なトレード戦略にはできないと個人的には判断しています。

私はトレンドが続く限りいつまでもついていく方針

トレンドっていつまで続くか誰にも分かりません。

想定以上に長くなる場合もありますし、
想定以上に短く終わってしまう場合もあります。

にも関わらず、エリオット波動に拘り、
「推進波は5波までだろう」とか、
「推進波の3波だけに乗ろう」とかに限定してしまうと、
エントリー機会を逃すことにもなりかねません。

私のこれまでの経験上では、
トレンドが続く限りは目線を変えず、
波動に限度、回数なども決めず、
そのままその流れについていく方針にしたほうが
分かりやすいですし、理解しやすいと思っています。

「さすがに上げ過ぎだろう」とか
「もうそろそろ下げるのではないか」とか
余計な思考は持たないようにしています。

トレンドが続く限りは、
推進波の3波だろうが、5波だろうが、7波だろうが、9波だろうが、
押目を狙ってその流れに乗ると決めています。

反転したら?損切りするだけです。

警戒すべきトレンド後半のチャートパターン

トレンドが続く限りはどこまでも推進波に乗っていく方針ですが、
逆を言うと、
トレンドの終わりを示唆するチャートパターンが出現した時には
エントリーを控えることになります。

どれだけトレンドが続いたとしても、いつかは終わりを迎えるわけですから、
その終わりの兆候のチャートパターンが出現した時には
さすがに推進波の9波でエントリーすることはありません。

私が警戒しているチャートパターンは以下の2つです。
(どちらも上昇トレンド、買い目線の場合)

  • トレンド後半での安値割れ
  • トレンド後半での反り上がり急騰

先に書いたように私は
「さすがに上げ過ぎだろう」とか
「もうそろそろ下げるのではないか」とか
個人的な判断はしないようにしていますが、
上記の2パターンが出現した時にはその通貨ペアでのトレードは当分控え、
次のチャートパターン待ちになります。

トレンド後半での安値割れ

chart24020504
これは分かりやすいでしょう、
上昇トレンドはダウ理論的には高値と安値が共に切り上がっている状態ですが、
価格が直近安値を下回ってきたら、ダウ理論が崩れたことになり、
その時点で上昇トレンドは終了だと判断します。

トレンド後半での反り上がり急騰

chart24020505
長らく上昇トレンドが続いていたが、それまでの上昇角度が変わるくらい
一気に吹き上げるような急騰を見せた場合
それはストップを巻き込んだ最後の踏み上げになっている可能性が高いので、
その時点で上昇トレンドは終了だと判断します。

以上、エリオット波動に関する個人的な見解でした。

まとめると、
エリオット波動を意識しことは無い
トレンドが続く限りはいつまでもついていく方針
しかし、警戒すべきチャートパターンが出現したらエントリーせず

となります。

もちろん、トレード手法は無数に存在します。
エリオット波動を有意義に使っているトレーダーも多数いらっしゃるでしょう。

ただ私は意識していないというだけです。

自分の性格、生活スタイルに適した手法を使っていきたいですね。