あなたは運が良いですか?
運についてアンケート調査をした結果によると、
仕事で成功している人、人生が上手くいっている人ほど
「自分は運が良い」
と思っている傾向が強いんだそうです。
成功しているんですから、その人は当然ながら一生懸命に努力を積み重ねたことでしょう。
時にはどれだけ努力しても結果が出なかったり、
裏目に出てしまって挫折を味わったかもしれません。
時には肉体的にも精神的にも辛くて逃げだしたいと思ったかもしれません。
それでも、自分のやりたい事、目標を達成するために努力を継続したことが結実し、
成功を手に入れることができたはずです。
当然、自分の努力の結果、手に入れた成功です。
にも関わらず、
成功者の多くは”自分の努力“を口にするよりも、”自分の運の良さ“を強調するんだそうです。
本心かどうかは分かりません。謙遜しているだけなのかもしれません。
心の中では「自分の努力の結果に決まっているだろう」と思っているのかもしれません。
しかし、それをひけらかすようなことはせず、謙虚に”運”に手柄を渡します。
それに対して…
仕事が順調でない人、人生が上手くいかない人ほど、
「自分は運が悪い」
と思っている傾向が強いんだそうです。
もちろんその人も一生懸命に努力を積み重ねたはずです。
自分のやりたい事、目標を達成するために頑張ってきたがその努力が報われる事無く
成功を手に入れることができなかった…
となると、自分の努力の範囲外に原因があると考え、
その原因を”運”になすりつけ、「自分は運が悪い」という思考展開になってしまう…
この両者の思考の違い…つまり、
成功すると運が良い、成功しないと運が悪い。
運が良かったから成功した、運が悪かったから成功できなかった。
つまり、
成功するかどうかは運次第なんでしょうか?
コントロールできない運という偶然の産物に自分の人生は左右されてしまうんでしょうか?
運が悪いと決めつけているだけ?
人は生まれ育った生活環境、家庭環境によって、自然と
「自分は運が良い」と思い込みやすい性格、
「自分は運が悪い」と思い込みやすい性格に分かれてきます。
ある程度は想像できると思いますが、
親から「やってみようか」「今回は駄目だったけど次は頑張ろうね」など
ポジティブな言葉を日々掛けられていたら、その子供もポジティブ思考になり、
「自分は運が良い」と思い込みやすくなります。
逆に、
親から「やっても無駄」「だから無理だって言ったでしょ」など、
ネガティブな言葉を日々掛けられていたら、その子供もネガティブ思考になり、
「自分は運が悪い」と思い込みやすくなります。
つまり、運が良いか悪いかは、先天的に持って生まれたものではなく、
環境によって後天的に植え付けられた性格の一部しかありません。
「運が悪い」のは「運が悪い」と勝手に決めつけて思い込んでいるだけなんです。
人間は何かしらの責任の所在を明確にしたい場合、
「担当者が悪い」「ご近所さんが悪い」「会社が悪い」「政治が悪い」
等々、「○○が悪い」という表現の仕方をします。
これと同じで、「運が悪い」という言い回しには、
悪い出来事の責任の所在を”運”に押し付けていることになります。
運という目に見えない事象が人間的な感情を持ち得ているのか分かりませんが、
運に責任を押し付ける人に運は味方するでしょうか?
仮に、私が”運”なら、そんな人とは付き合いたくないです。
つまりは、「運が悪い」と言う事で、自分から運を遠ざけているんです。
ということは、運を良くしたいのなら、「運が悪い」なんて言わないことです。
ならば、なんて言えばいいのか…
もちろん「私は運が良い」と言えばよいんです。
言葉を選ぶことで人生は変わってきます。
前向きな言葉、ポジティブな言葉を選び、それを発することで運は味方してくれます。
そして人生も好転します。
運が悪い?いいえ、勝ち組トレーダーに近づけたことに感謝すべき
「私がロングした時に限って反落する。なんでこんなに運が悪いんだ」
「ストップにかかったらそこから反転上昇した。なんでこんなに運が悪いんだ」
「利確したらそこから更に上昇した。なんでこんなに運が悪いんだ」
トレーダーなら誰でも一度は口にした経験があるでしょう。
でも…そうですね…もうお分かりだと思いますが、
これらは運が悪いと自分で勝手に決めつけているだけですし、
運が悪いと言う事で自分から運を遠ざけてしまっているんです。
“言葉に魂が宿る“と表現すると何かしら霊的な感じになってしまいますが、
実際、良い言葉を発すれば良いことが起こりやすくなりますし、
逆に、悪い言葉を発すれば悪いことが起こりやすくなります。
なにもこれは霊的な意味ではなく科学的に証明されている事実なんです。
(紙面の都合上、ここでは詳しく書きませんが、
ネットで調べれば運の研究、科学的な検証のデータがたくさん出てきますよ)
なので最低限、口に出すことは止めましょう。
口に出さないことくらいはできますよね。
それに、上記の3例も一見すると運が悪い出来事と思ってしまいますが、
実際には運が悪い出来事ではありません。
なぜなら、
負けた時のデータが増えることで自分の負けパターンが明確になり、
それらを排除したトレーディングを心掛けることで期待値が上がってくれるからです。
負けた時のデータは大切です。
それらを沢山集めて母数を増やしていけば、
自分の負けパターンの統計的な信頼性が増していきます。
どんな時に負けるのか、データが詳しく教えてくれます。
上記の
「ストップにかかったらそこから反転上昇した。なんでこんなに運が悪いんだ」
と思っているのなら、
それらのデータを沢山集めて実際のところはどうなのか検証してみましょう。
本当に”ストップにかかったらそこから反転上昇”するのか、
データが教えてくれます。
例えば、実際に検証してみた結果、
本当に”ストップにかかったらそこから反転上昇”するケースが多かった場合、
もう少しだけストップ幅を広げた新しいルールでトレードしてみれば良いわけです。
また、実際に検証してみた結果、
“ストップにかかったらそこから反転上昇”するケースが少なかった場合、
単なる気のせい、運は悪くも何ともなかった、と真実を知って安心できます。
運が悪い??とんでもない!!
ルール的にも心理的にも勝ち組トレーダーに近づけたことに感謝すべきなんです。
私も性格的にはネガティブ思考なところがあるので、
昔はトレードで負けると運が悪いと思ってしまう傾向がありましたが、
今では負けトレードのデータが増えてくれることに感謝するようになりました。
冷静に考えれば、トレーディングにおける運の要素は0(ゼロ)に等しいです。
なぜなら、
何百何千とトレードを繰り返していくと、
日々、勝ち負けのランダム的な偏りは起きますが、
最終的には自分の実力に落ち着くからです。
しかし、トレードの学習においては
「運が良い」と思っていたほうが勝ち組に近づきやすいでしょう。
なぜなら、
運が良い人は、物事を前向きに捉えたり、他人を尊重したり、
自分の力を信じて問題解決のために最善を尽くすことで、
チャンスに巡り合う回数が増えたり、周りから協力を得たりなど、
幸運、強運を引き寄せる確率が上がるからです。
運に責任転嫁せず、運に感謝してトレードしていきたいですね。