スパンモデルFXプレミアムでは、チャート分析をする時に遅行スパンを利用します。
遅行スパンを簡単に説明すると、
スーパーボリンジャーでは、
ローソク足の終値を線でつなぎ、それを過去21本分後ろにずらしたラインの事で、
スパンモデルでは、
ローソク足の終値を線でつなぎ、それを過去26本分後ろにずらしたラインの事です。
スパンモデルFXプレミアムの中では、
チャート分析の中心的役割を担っているインジケーターであり、
私もトレードする際には最も重要視しているラインです。
この遅行スパンは、時間軸によって利用の仕方が多少違っていて、
大きな時間軸では、相場の基調判断に、
小さな時間軸では、エントリーのタイミングに、
利用できるようになっています。
例えば、デイトレをする時には、1時間足で相場の流れを確認して、
5分足で具体的なエントリータイミングを計る、
という手順を踏んでいるトレーダーは多いでしょう。
実際、スパンモデルFXプレミアムでもそのような分析方法を推奨していますが、
その時にも遅行スパンは非常に役に立つ存在です。
デイトレをする際、
1時間足で遅行スパンが陽転したら、
それは買い優勢であり、ロングを検討すべき状況であり、
1時間足で遅行スパンが陰転したら、
それは売り優勢であり、ショートを検討すべき状況です。
このルールを守るだけでも、大きな基調を外す事がないので、
有利にトレードを続ける事ができます。
遅行スパンを利用する際の注意事項
しかし、ここで注意事項が2つあります。
まず、1つ目は、、、
確かに、遅行スパンが陽転したら、買い優勢、買い基調の状態を示していますが、
だからといって、陽転したら即エントリーOKというものではありません。
あくまでも基調判断であり、
陽転=上昇トレンド
ではありません。
買い目線で見ていった方が利益が取りやすい状況にある、
という意味で捉えるべきものです。
もちろん、陰転=下降トレンドでもありません。
陰転とは、売り目線で見た方が利益が取りやすい状況にある、
という意味です。
デイトレにおける1時間足チャートは、
エントリーのタイミングを測るには大き過ぎます。
まぁ、チャートというのは、様々な形状をしていますので、
1時間足チャートでの陽転で即エントリーできるケースもないわけではないですが、
具体的なエントリーに関しては、5分足チャートの判断に委ねた方が無難でしょう。
次に、2つ目は、、、
機械的に陽転、陰転だけを見るのではなく、
それまでの流れ、チャート形状も確認しましょう。
FX初心者の人が商材を元にトレードルールを勉強すると、
どうしても暗記的に覚えてしまう傾向にあります。
陽転と言われると、実態ローソク足の上抜けばかりを見てしまいますし、
陰転と言われると、実態ローソク足の下抜けばかりを見てしまいます。
チャートは局所的に見るものではなく、俯瞰的に見るものです。
常にチャートの全体像を把握しながら、有利な場面を選択する必要があります。
例えば、今週に入ってからのEURJPYのチャートを見てみましょう。
赤丸で囲った部分に関してですが、
週明けの寄付きはギャップダウンから始まっており、
遅行スパン的には陰転となっていますので、
ルール上は売り優勢と判断すべき状況といえますが、
チャート的には明らかに持合ですよね。
また、赤丸の中には、途中僅かに遅行スパンが陽転する場面があったり、
陰転する場面があったりしますが、
それを機械的に受け止めてロングポジションを持ったり、
ショートポジションを持ったりしては、
持合に捕まって損切の繰り返しとなってしまいます。
このような持合での陽転・陰転は、
チャート形成上「たまたま」起きてしまった結果であって、
その後の継続性が見られない以上は、行動を起こすべきポイントではありません。
遅行スパンの利用に際しては、
・基調判断という認識ができていない
・丸暗記で機械的に判断してしまう
・俯瞰的にチャートを見ていない
このような間違いは正していかないと、トレードの成績向上も望めないでしょう。
その後の青色四角枠では、持合から長い陽線が出現して明確なブレイクが起こり、
週明け寄付きの窓を埋めたのちも、トレンドの継続性が見られますね。
こうした状況になった段階で、はじめて買い目線に変更し、
具体的なエントリーポイントを探すために、
5分足チャートに移行できるようになります。
以上、デイトレする際の大きな時間軸における
遅行スパンの役割についての解説でした。
私こすぎもチャートには必ず表示させているお気に入りの商材です。
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