あなたはプライスアクションという言葉を聞いた事がありますか?
おそらくFX初心者の人はあまり聞いたことはないと思います。
私も振り返ってみると、プライスアクションという言葉を聞いた、
もしくは、意識したのは、FXを始めてから数年後だったと記憶しています。
プライスアクションとは、
「トレンド系やオシレータ系のテクニカル指標の使用を最低限に留め、
レートの動きそのものに注目して、支持線や抵抗線などのラインを引き、
それを根拠にトレードを行う事」
を言います。
現在でも、あまり有名なFX戦略ではないような気がします。
支持線や抵抗線を引くトレーダーは多いですが、
本人がプライスアクションを意識しているのかどうかという点では、
やはり、マイナーな部類の戦略でしょう。
FXについて詳しくなろうとすると、
ほとんどの人は、まず最初に参考書を買って勉強しようとします。
そして、FXの参考書では、ほとんどといってよいほど
テクニカル分析の仕方が解説されています。
そして、テクニカル分析とは、
移動平均線や一目均衡表、ボリンジャーバンドなどのトレンド系の指標だったり、
RSIやストキャスティクス、移動平均線乖離率などのオシレータ系の指標を用いて
チャートの状態を把握するものと解釈されています。
ほとんどのFXトレーダーが、このような勉強手順を踏んでいる為に、
チャートを分析するには、テクニカル指標は必須要件であると、
思い込んでいるようです。
そして、いつしかチャート分析というのは、
チャートに最適なテクニカル指標を探す事である、と勘違いするようになり、
さまざまなテクニカル指標をチャート上に表示させ、
いつの間にか、チャートがテクニカル指標で埋め尽くされるようになり、
分析の迷路にハマって出られなくなってしまいます。
チャート分析というのは、
チャートに最適なテクニカル指標を探すことでもなく、
また、テクニカル指標のパラメータを最適化することでもありません。
人によっては、移動平均線の計算期間を5日にしようか、
それとも10日にしようか、と悩んでいる人もいます。
また、RSIの期間を7日にしようか、14日にしようか、と悩んでいる人もいます。
。。。見るべきところが違います。。。
確かにテクニカル指標はチャート分析の助けになりますが、
あくまでも補助的に用いるべきです。
メインで見るべきところはチャートの形状そのもののはずです。
チャートの形状、チャートパターンを把握する事が先決で、
それを補う為にテクニカル指標を用いるようにすべきです。
主従関係が逆になってはいけません。
今回新たに私のブログのレビューに加わった、
「Dealing FX ~プライスアクショントレードマニュアル~」とは、
プライスアクション、つまりチャートの動き、ローソク足の動き、
そのものに注目してトレードを行います。
マルチタイムフレーム分析や支持線、抵抗線、トレンドライン、
そして、著者の塚田氏によって紹介されている、
有効に機能する可能性の高いチャートパターン、
これらがトレードの根拠になっている、シンプルで王道的な手法です。
プライスアクションは、使用するテクニカル指標を
必要最低限にとどめた手法ですので、
もしかしたらFX初心者にはとっつきにくいかもしれません。
しかし、特定のテクニカル指標に依存しないトレードは、
相場の本質、大局観を見る目を養い、
継続的な実力を身につける為に非常に役立ちます。
「テクニカル指標をこねくり回して、相場を何とかしよう」
と考えていた人には、このようなチャートの見方、考え方もあるんだという事を
是非、知って欲しいですね。
支持線、抵抗線、トレンドライン見えていますか?
→DealingFXいつも以上に詳しいレビューでスイマセン