ある通貨ペアがトレンド状態になっているとします。

通貨ペアというのは2つの通貨から成り立っており、
その2つの通貨の力のバランスが崩れた時にトレンドが発生します。

つまり、トレンドとは、その通貨ペアを構成する2つの通貨のうち
1つの通貨が大きく買われていて、別の通貨が大きく売られている状態を指します。

もしも、2つの通貨が共に買われていたり、共に売られていた場合は、
2つの通貨のバランスは均衡を保っているので、
チャート上ではトレンドとはならずに、横ばいに推移する事になります。

ですので、トレンドというのを”通貨の力関係“という視点で見た場合は
一番強い買われている通貨と一番弱い売られている通貨の組み合わせの通貨ペアを
選ぶようにするとトレンドになりやすいと言えます。

ここまでが通貨の力関係に関する基本的な考え方です。

では具体的に通貨の力関係というのは、どうやって計測すれば良いのでしょうか?
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毎日のように複数のチャートを監視していれば、
それらのチャートの動きを総合的に判断して、

「今はドル買いが起きているなぁ」

とか

「これはリスク選好の円売りかな」

と分かってくるでしょうが、
それを実際のトレードに活かす事って結構難しいですよね。

例えば、ユーロ円が上昇トレンドとなっていた場合、それが
ユーロ買いによる上昇トレンドなのか、それとも、
円売りによる上昇トレンドなのか、それとも、
ユーロ買いと円売りの両方が起きている上昇トレンドなのか、それとも、
他の通貨が動意づいていてそれが波及しただけの上昇トレンドなのか、
あなたは理解できていますか?

現在の相場状況は、ギリシャ問題が解決していないにも関わらず、
強烈なユーロ買いが継続して起きていますよね。

ですので、できるだけユーロ買いの流れに乗った方が有利といえます。

しかし、ユーロ円のチャートを見て、上昇トレンドになったとしても
それが円売りによる上昇トレンドだったら、
トレンドの継続性はそれほど期待できない事になります。

なぜならば、現状相場のメインの動きであるユーロ買いの流れではないからです。

単発的な動きの可能性の高い円売りの流れに乗っても
十分な利幅は取れない可能性が高いです。

また、別の見方をすると、
同じユーロ買いの流れだとしても、では、
ユーロ円の上昇トレンドに乗った方が良いのか、
ユーロドルの上昇トレンドに乗った方が良いのか、
ユーロポンドの上昇トレンドに乗った方が良いのか、
あなたは理解できていますか?

もちろん、チャートの形状から判断しても良いですが、
それに通貨の力関係の要素を加えると、正しい通貨選択ができるようになり、
継続性の高いトレンドに乗れる可能性を高くしてくれます。

実は現在、通貨の力関係をテーマにした独自特典を製作中です。

どういう形態の特典かというと、
私が独自に開発(プログラミング)した、
MT4上に設定するツール(インジケーター)という形で提供するもので、
チャート画面上にはこのように表示されます。
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具体的な利用方法は内緒ですが、このツールでは
各通貨の力の強弱を、数字とグラフで時系列的に表示させていて、
過去から現在に至るまでに、どの通貨が主体となって動いていたのか
を視覚的に分かりやすく把握できるようにしており、
今、どの通貨ペアでトレードすべきなのか、
をひと目で判断できるようにしています。

この独自特典のコンセプトは
通貨の力関係におけるマルチタイムフレーム分析
です。

通常のマルチタイムフレーム分析とは、
大きな時間足のトレンドを把握して、
メインの時間足がそのトレンド方向の動きと一致した時を狙う分析方法ですが、
この独自特典ではその考え方を更に発展させます。

つまり、
大きな時間足のトレンドを把握するだけではなく、
そのトレンドの主体となっている通貨を把握して、
メインの時間足でもその通貨が主体となった動きの時だけを狙いましょう、

としています。

こうする事で、大きな時間足とメインの時間足とで
トレンドの同期だけではなく、通貨の力関係の同期もとれるので、
より精度の高いトレードが実現できるようになります。

現在鋭意制作中であり、
うまくいけば来週中あたりには完成する予定となっています。

今まで通貨の力関係を考えた事がない、トレードに利用した事がない人は
このツールを使ってみると面白いかもしれませんよ。