プライスアクションFXトレードマニュアルではダウ理論を使って
現在の相場がトレンドなのかレンジなのかを判断していきます。

ダウ理論とはご存知の方も多いと思いますが、
波動を形成している高値や安値に注目して、
連続する高値と安値が共に切り上げていれば上昇トレンド
連続する高値と安値が共に切り下げていれば下降トレンド、
連続する高値と安値が同じような位置で並んでいればレンジ

と相場を分析する技術ですね。

そして、上昇トレンド時の高値と安値を交互に直線でつなげると
N字の波形を描きますので、
プライスアクションFXトレードマニュアルではそれを
上昇N波動」と呼んでいます。

同様に、下降トレンド時の高値と安値を交互に直線でつなげると
逆向きのN字の波形を描きますので、
それを「下降N波動」と呼んでいます。
priceaction16120901

通常、上昇N波動や下降N波動という形状は
チャートを見た瞬間にパッと認識できるようになるのが理想的なんですが、
初心者の方や慣れていない方はその認識ができない可能性もあります。

そこで、プライスアクションFXトレードマニュアルでは、
商材のルールに則って、隣りどおしの高値と安値を
MT4のツールである「トレンドライン」で結び、
現在の波動を視覚的に分かりやすくする事を勧めています。

しかし、、、

プライスアクションFXトレードマニュアルで実際に波動を描いて
分析した経験がある方は分かってもらえると思いますが、
この作業って、とても面倒なんですよね。

見えている範囲内のチャート全てに対して、
高値と安値をラインでつなげる作業はあまりにも時間がかかり過ぎます。
priceaction16120902

これがチャート1枚だけなら良いんですが、
複数の通貨ペア、複数の時間軸でその都度ラインを引くのは、
時間がかかり過ぎて効率が悪いです。

まぁ、やればそれだけ分析スキルが身に付くんでしょうが、
プライスアクションFXトレードマニュアルでは、これ以外にも、
レジスタンスライン、サポートライン、トレンドラインなども
随時引いていきますので、波動描画だけに時間を取られるわけにはいきません。

波動描画をZIGZAGで代用

プライスアクションFXトレードマニュアルで波動を描く時は

高値と安値をラインで結びなさい

というような曖昧な言い方はしておらず、
とあるオシレーター系のインジケーターを用いて、
誰でも似たような波動が引けるように
できるだけ分かりやすくルール化されているのが特徴です。

しかし、先で説明したように
波動を描く作業自体が時間がかかり過ぎるので、
どうにか時間短縮の方法がないかと考えていたところ、
そういえば、MT4には「ZIGZAG」というインジケーターが
標準装備されている事に気づきました。

「ZIGZAG」を使った事がある方も多いと思いますが、
まさにこれが波動の高値と安値を連続で描画してくれるインジケーターです。

(使った事がない方は、MT4のメニューから
 「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」→「ZigZag」で
 チャートに設定してみてください)

しかし、プライスアクションFXトレードマニュアルで
ルール化されている波動の描き方と
ZIGZAGによる波動とでは、高値と安値をつなぐラインの位置関係が
微妙に違っているケースもあるんですよね。

そこで、ZIGZAGで波動描画を代用しても良いのかどうか、
プライスアクションFXトレードマニュアルの著者である
小野亘氏に質問してみたところ、
大丈夫
という返事を頂きました。

そこで、
今後私がプライスアクションFXトレードマニュアルでトレード分析する際には
手動で波動を描くのではなく、
自動でZIGZAGを使って波動を描くスタイルとします。

しかし、ひとつだけ注意点が。

ZIGZAGは自動で波動を描いてくれるのでその分時間の節約になりますが、
もちろんプログラムに従って機械的に引いているだけですので、
チャート形状と合わないと感じた時には
パラメーター値を適宜変更するなどの処置は必要となります。

プライスアクションFXトレードマニュアルの既購入者で
手動によるN波動の描画が面倒と思われている方は、
上記の注意点を鑑み、今後ZIGZAGで代用する事をお勧めします。

ドラギ総裁会見に振らされたトレード

ついでと言っては何ですが、昨日8日(木)に
プライスアクションFXトレードマニュアルでトレードしましたので、
執行時間軸の15分足チャートだけ掲載しておきます。

GBPUSD15分足チャート
gbpusd15m16120903
黄色の波動は先に述べた通り、ZIGZAGによるラインです。

最初の横向き青色矢印でロングエントリーし、
次の横向き青色矢印で決済です。

日足、4時間足、1時間足での総合的な分析は割愛しますが、
トータルでは上向き有利という判断のもと、
買いのエントリーポイントを探っている状況でした。

そして、水平オレンジラインでレジサポ転換を確認してのロングエントリーです。

エントリー後はしばらく横ばいとなり、含み損の場面もありましたが、
ストップにかからずに推移してくれて、
ロンドン時間に上昇、無事リミットにかかって利確終了です。


EURUSD15分足チャート
eurusd15m16120904
最初の横向き青色矢印でロングエントリーし、
次の横向き青色矢印で決済です。

この通貨ペアも、日足、4時間足、1時間足から上向き有利と判断して、
買いのエントリーポイントを探していました。

プライスアクションFXトレードマニュアル的には、
赤丸で囲ったところでロングエントリーすべきなんですが、
この時には外出していてチャートを見ていませんでした。

そして、遅まきながら、N波動が明確となり、
下ヒゲ陽線が確定した後にロングエントリーです。

あまり良いタイミングではなかったですが、
ドラギ総裁会見後の一瞬のユーロ急騰時に利確指値にヒットしてくれました。

このトレードはマグレですね。


GBPJPY15分足チャート
gbpjpy15m16120905
最初の横向き青色矢印でロングエントリーし、
次の横向き青色矢印で決済です。

右肩下がりのオレンジラインは1時間足レベルでの下降トレンドラインですが
これを上にブレイクしたことで総合的に上向き有利と判断。

そして、水平オレンジラインでサポレジ転換確認でのロングエントリーでしたが、
十分に上げることなくNY時間に失速して、
そのままストップにかかって損切り終了となりました。


result16120906
結局、3回トレードを行って2勝1敗、
合計+22.5PIPSの獲得となりました。

この日はチャートが綺麗ではなく、終盤にはドラギ総裁会見で
更にチャートが乱れてしまったので、
あまり参考にならないトレードだったでしょうか。

今回のトレードではストップの位置やストップの引き上げなどは、
本来のプライスアクションFXトレードマニュアルとは違って
裁量で判断している部分も多く、
私自身もこの商材での継続的な学習が必要だと実感しています。

環境認識の重要性に気づいているなら
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